Sun Management Center 3.6 ユーザーガイド

Sun Management Center モジュール

ほとんどのエージェントと異なり、Sun Management Center エージェントでは、単一のプログラムに広範囲の各種機能を含むモノリシックコードに MIB が実装されていません。そうではなく、Sun Management Center ソフトウェアは各エージェントごとにモジュールと呼ばれるいくつかのコンポーネントを使用します。各モジュールは、それぞれ独自の MIB を実装しています。したがって、すべてのモジュールとその MIB を合計したものが Sun Management Center のエージェント MIB となります (次の図を参照)。

図 1–5 Sun Management Center のエージェント MIB

1 つずつ MIB を持つ 3 つのモジュールを包含したエージェントから 1 つのエージェント MIB が形成される過程を示した図。

Sun Management Center モジュールは、システム、アプリケーション、ネットワークデバイスなどのリソースを監視、管理します。モジュールには、特定のシステムコンポーネントを個別に監視するために、カーネル監視用、プリンタ監視用、プロセス監視用などがあります。モジュールの基本的な役割は、これらのリソースを監視して、エラー状態が発生したりパフォーマンス調整が必要な場合に、アラームを通じてこれらの情報をユーザに通知することです。アラームの詳細は、「アラームと規則」を参照してください。

各モジュールは、1 つまたは複数の監視可能なプロパティを持っています。たとえば、インストール時に読み込まれるデフォルトモジュールのうちの Kernel Reader は、カーネルプロパティを監視します。これ以外にも、ユーザ統計、ディスク統計、ファイルシステムの使用状況などのプロパティがあります。


注 –

モジュールは動的に追加したり削除したりできます。これにより、ユーザのニーズに応じて、各エージェント (オブジェクト) に読み込まれたモジュールをカスタマイズすることが可能です。