Sun Management Center 3.6 ユーザーガイド

アラームと規則

アラームは異常イベントの通知です。Sun Management Center ソフトウェアは、さまざまな重要度のアラームを使用してユーザシステムを監視します。これらのアラームを生成するしきい値はモジュールで定義されます。ユーザは、単純アラームの基準となるしきい値を設定できます。

たとえばカーネルリーダモジュールのプロパティのうちのユーザセッション数にしきい値を設定する場合、7 以上のユーザセッションで重大アラーム、5 または 6 のユーザセッションで警告アラームを生成するように指定することが可能です。

アラーム条件はデフォルト設定されています。ユーザは、単純な rCompare (比較) 規則に基づくような単純アラームのしきい値を独自に設定したり定義することができます。

複合規則もまたアラームを生成します。たとえば、ディスクが 75% 以上ビジー状態で平均キュー長が 10 エントリ以上になり、待ち行列が増加し続けると、複合規則は警告アラームを生成します。この場合、規則は 3 つの条件から成り立っています。

単純規則とは異なり、これらの複合規則は事前に定義されており変更できません。したがって、ユーザが複合アラームのしきい値を設定することはできません。

アラームが生成されると、メインコンソールウィンドウおよびアラームアクション (電子メールメッセージの送信、スクリプトの起動など) を通じてユーザに通知されます。また、アラーム状態の発生を別の方法で通知するカスタマイズプログラムを作成することも可能です。

アラームの詳細は、第 12 章「アラームの管理」を参照してください。規則の詳細は、付録 D 「Sun Management Center ソフトウェアの規則」を参照してください。