Sun Management Center 3.6 ご使用にあたって

Sun Management Center のバグ

エージェントを再起動すると、es-config -u または es-config -l で追加されたユーザが削除される (6336998)

エージェントを再起動すると、es-config -u <username> または es-config -l <username> -M <modulename> -zsnmpusercategory を使用して追加されたユーザが削除されます。この問題は、カーネルリーダ (簡易) やエージェント統計情報などのモジュールで発生します。

回避策: /var/opt/SUNWsymon/cfg ディレクトリに存在する modulename.dat ファイルに slice:object=obj_value の形式でエントリを追加することによって、手動でユーザを追加してください。

システムのブート/リブート中、Sun Management Center サービスがあるために、cryptosvc サービスがログにエラーを記録する (6334872)

システムの再起動後、Sun Management Center サービスが実行を開始しようとするときに、cryptosvc サービスと kcfd デーモンに制御が渡り、/var/adm/messages にエラーが記録されます。

次のエラーメッセージが表示されることがあります。


Oct  3 18:16:09 atqa32 lomv: 10/3/2005 23:16:9 GMT LOM time reference

Oct  3 18:16:13 atqa32 kcfd[106]: kcfd: elfsign_hash_mem_resident failed
to hash for /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so: sign or verify of ELF
object failed

Oct  3 18:16:13 atqa32 kcfd[106]: kcfd: elfsign_hash_mem_resident failed
to hash for /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so: sign or verify of ELF
object failed

Oct  3 18:16:13 atqa32 esd[1949]: libpkcs11:
/usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so signature verification failed. See
cryptoadm(1M). Skipping this plug-in.

Oct  3 18:16:13 atqa32 esd[1949]: libpkcs11:
/usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so signature verification failed. See
cryptoadm(1M). Skipping this plug-in.

Oct  3 18:16:13 atqa32 cfgserver[1949]: syslog   Oct 03 18:16:13
cfgserver     Unable to get pkcs session. Can not initialize snmp engine

Oct  3 18:16:13 atqa32 cfgserver[1949]: syslog   Oct 03 18:16:13
cfgserver     *** terminating execution ***

回避策: システムを再起動する前に、es-stop -A ですべての Sun Management Center サービスを停止してください。システムが再起動すると、すべてのサービスがエラーなしで実行開始します。

(Solaris 10 のみ) 起動中に Sun Management Center サービスが停止する (6336538)

Solaris 10 の場合、起動中、Sun Management Center エージェントのサービスは停止されます。

次のエラーメッセージが表示されることがあります。


Oct 12 09:19:59 atqa33 metadata[6245]: [ID 985908 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 metadata      {received software termination signal}

Oct 12 09:19:59 atqa33 metadata[6245]: [ID 122441 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 metadata      *** terminating execution ***

Oct 12 09:19:59 atqa33 event[27957]: [ID 652029 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 event         {received software termination signal}

Oct 12 09:19:59 atqa33 event[27957]: [ID 721961 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 event         *** terminating execution ***

Oct 12 09:19:59 atqa33 agent[28990]: [ID 651061 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 agent         {received software termination signal}

Oct 12 09:19:59 atqa33 agent[28990]: [ID 891934 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 agent         *** terminating execution ***

回避策: システムを再起動する前に es-stop -A ですべてのサービスを停止してください。この場合、syslog ファイルにエラーメッセージは記録されません。

Sun Management Center データベース内のエントリの重複 (5051992)

次の条件が存在すると、Sun Management Center データベースでホストエントリが重複することがあります。

回避策:

エントリの重複を回避するために、次のことを推奨します。

サーバサポートモジュールの ACL にユーザが追加されない (4843429)

エージェントのすべての ACL から esadm グループを削除してから、エージェントの ACL に個別にユーザを追加した場合、サーバサポートモジュールの ACL にユーザが自動的に追加されません。サーバサポートモジュールにユーザが反映されていないため、サーバサポートモジュールは Performance Reporting Manager の有効化または無効化を許可しません。次のメッセージが表示されます。


Unable to enable/disable PRM data collection on an agent with new user

回避策: エージェントの ACL に esadm グループを追加してから、esadm グループに個別にユーザを追加してください。

エージェント更新が成功しているにもかかわらず、失敗と報告される (4994784)

エージェント更新が成功しているにもかかわらず、ジョブマネージャのユーザインタフェースに「失敗」と表示されます。「ジョブの管理」GUI を使用してエージェント更新を行った場合、異なる 2 つのレベルでその処理状態 (成功または失敗) が表示されます。

個別の状態は、エージェントとサーバ間の SNMP 通信を通じ、ホストからサーバに報告される状態情報に基づいています。次の条件下では、状態が正確でないことがあります。

回避策: サーバホストの詳細ウィンドウの「ログ表示」タブを使用し、サーバホストの InstallServer.log を表示してください。処理が行われた各ターゲットホストの /var/opt/SUNWsymon/install/agent-update.log に処理の詳細情報が記録されています。

JDK 1.5 の Linux マシンで Sun Management Center コンソールのログイン画面でキーボード入力が受け付けられない (6294368)

回避策 1: 次の手順で回避してください。

  1. ログイン画面を最小化してから、元のサイズに戻します。

  2. アクティブなカーソルがあるフィールドに入力を行います。

  3. 次のフィールドにカーソルを移動します。

  4. ログイン画面を最小化してから、元のサイズに戻します。

  5. そのフィールドに入力を行います。

回避策 2: JDK 1.4 または互換バージョンを使用します。

ローカルゾーンエージェントのログファイルにエラーメッセージが表示されることがある (6336955)

表示されるのは状態モニタモジュールの Headspread 値に関するエラーメッセージです。

メッセージは、次のようなものです。


error    Oct 14 15:20:49 agent         setNodeValue failed: cmd=setNodeValue 0 
1 bob39266, error=setNodeValueLeafScalar: Failed to set new value

error    Oct 14 15:20:49 agent         ClassMIBNode:setNodeValue 0 1 bob39266 - .
iso.org.dod.internet.private.enterprises.sun.prod.sunsymon.agent.modules.
healthMonitor.RAM.memory.handspread

error    Oct 14 15:20:49 agent         ClassMIBNode:setNodeValue 0 1 bob39266 - 
setNodeValueLeafScalar: Failed to set new value
warning  Oct 14 15:21:32 agent         could not get value of RAM.memory.handspread  
in rule rhltm005 for node ram-rule in module health-monitor

回避策: エラーメッセージを無視してください。

es-makeagent によってエージェントイメージに地域対応パッケージが追加されない (6336455)

es-makeagent コマンドで作成されたエージェントイメージには、英語のパッケージしか存在しません。このため、それらのイメージを使用したインストールでは、地域対応はサポートされません。

回避策: es-inst またはエージェント更新機能を使用します。

ゾーンエージェントに対して MCP が機能しない (6342054)

ゾーンエージェントがベースエージェントとして使用されている場合、Module Configuration Propagation (MCP) はゾーンエージェントに対して機能しません。MCP からゾーンエージェントへの構成データの伝播は失敗します。

この場合、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。

ゾーンエージェントをベースにした MCP 伝播に失敗した場合、エラーメッセージは taskreq.log に記録されます。


Http error : HTTP/1.1 404 File not found: 
/var/opt/SUNWsymon/mcp/procmon-zoneagentbase/index.xml

ゾーンエージェントへの MCP 伝播に失敗した場合、エラーメッセージは taskreq.log に記録されます。


Operation mcp has failed on target:hostname:1161 Exception was thrown: 
/usr/bin/nawk: 
can't open file /var/opt/SUNWsymon/cfg/base-modules-d.dat.MCP

回避策: ゾーンエージェントの /var/opt/SUNWsymon/zone-scripts-d.dat ファイルをエディタで開き、スクリプト名 es-mcp-get および es-mcp-put を追加してください。

es-config -F または es-config -P が Sun Management Center サービスの再開に失敗する (2127050)

Sun Management Center サービスが再開されず、es-config スクリプトが異常終了します。

回避策: es-config を使用せず、javaserver.properties および javaconsole.properties ファイルをエディタで開き、サーバとコンソール間のファイアウォールポート範囲を設定してください。

/var/opt/SUNWsymon/cfg/javaserver.properties ファイルの次の行に新しい最小ポートおよび最大ポート情報を設定します。


sunmc.server.console.firewall.MinPort=2000

sunmc.server.console.firewall.MaxPort=6000

また、/var/opt/SUNWsymon/cfg/javaconsole.properties ファイルの次の行に新しい最小ポートおよび最大ポート情報を設定します。


sunmc.server.console.firewall.MinPort=45000

sunmc.server.console.firewall.MaxPort=48000

SMF モジュールによってグルーピングと MCP がサポートされない (6348537)

グルーピング/MCP 用のタスクを作成したとき、Service Management Framework (SMF) モジュールが選択項目として表示されません。

回避策: サーバが Solaris 10 システムの場合は、次のことを行ってください。

  1. サーバ上の次のファイルをコピーします。

    # cp /opt/SUNWsymon/modules/cfg/smf-* /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/


    注 –

    サーバが Solaris 10 システム以外の場合は、Solaris 10 システム (エージェント/サーバ) からこれらのファイルをコピーします。


  2. Sun Management Center サービスを再開します。

    /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -A

    /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -A

  3. 次の行を入力して、アンインストールが問題なく行われるようにします。

    # installf SUNWessmn /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/smf-d.prc

    # installf SUNWessmn /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/smf-d.x

    # installf SUNWessmn /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/smf-m.x

    # installf SUNWessmn /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/smf-models-d.x

フィルタ条件が特定の IP アドレス範囲を持つプラットフォームタイプのとき、ホストが検出されない (6341225)

コンソールを起動し、「ツール」->「オブジェクト検出」を選択します。「追加」ボタンをクリックし、「開始 IP アドレス」と「終了 IP アドレス」フィールドに IP アドレス範囲を指定します。 両方のポート、たとえば、1161/ 1161( エージェントポート) を選択します。「フィルタ」タブを選択し、フィルタ条件として 「プラットフォームタイプ」を選択します。オブジェクトを含めるには、「含む」ボタンをクリックし、要求を開始します。要求に成功したにもかかわらず、ホストは追加されていません。このことは、検出集団の中には、指定されたプラットフォームタイプとして識別されるホストが存在しないことを意味します。同じ IP アドレス範囲で「除外する」ボタンを 選択すると、検出集団にオブジェクトが含まれます。

回避策: なし。