Sun Management Center 3.6 System Reliability Manager ユーザーガイド

第 1 章 System Reliability Manager のインストールと設定

この章では、インストールウィザードと設定ウィザードを使用した System Reliability Manager 3.6 アドオンソフトウェアのインストールと設定手順について説明します。コマンド行からのインストールと設定については、付録 A 「コマンド行からの System Reliability Manager のインストール」を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

System Reliability Manager ソフトウェア

System Reliability Manager 3.6 は、SunTM Management Center 3.6 ソフトウェアへのアドオンとしてインストールします。System Reliability Manager ソフトウェアは、次のプラットフォームで動作します。

System Reliability Manager のサーバーレイヤは、Sun Management Center 3.6 のサーバーレイヤ同様、 Solaris 8、Solaris 9、および Solaris 10 オペレーティング環境で動作します。

System Reliability Manager をインストールする前に、Sun Management Center 3.6 ソフトウェアのインストールを済ませておく必要があります。

最新の情報については、『Sun Management Center 3.6 ご使用にあたって』を参照してください。

System Reliability Manager 3.6 アドオンソフトウェアは、次のパッケージで構成されています。

System Reliability Manager ソフトウェアのインストール

System Reliability Manager アドオンソフトウェアは、インストールウィザードまたはコマンド行を使用してインストールできます。この節では、インストールウィザードを使用したソフトウェアのインストール方法について説明します。コマンド行からのインストールについては、付録 A 「コマンド行からの System Reliability Manager のインストール」を参照してください。

System Reliability Manager ソフトウェアは、Sun Management Center 3.6 ソフトウェアのインストールと同時にインストールできます。また、Sun Management Center 3.6 をインストールしたあとで、インストールすることもできます。System Reliability Manager 3.6 ソフトウェアのインストールは、Sun Management Center 3.6 アドオンソフトウェアの標準のインストール手順に従います。

System Reliability Manager は、Sun Management Center 3.6 のサーバーレイヤおよびエージェントレイヤにインストールする必要があります。

インストールウィザードは、正しい System Reliability Manager パッケージを Sun Management Center の正しいレイヤにインストールします。

ProcedureSun Management Center 3.6 のインストール時に System Reliability Manager をインストールする

手順

    インストールに関する詳細情報および手順の詳細は、『Sun Management Center 3.6 インストールと構成ガイド』を参照してください。

ProcedureSystem Reliability Manager を個別にインストールする


注 –

この手順は、Sun Management Center 3.6 ソフトウェアをインストールしたあとに行なってください。


手順
  1. スーパーユーザー (su -) で、次のように入力して Sun Management Center 3.6 インストールウィザードを起動します。


    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-guiinst
    

    /opt は、Sun Management Center 3.6 がインストールされているディレクトリを示します。これとは異なるディレクトリの場合には、実際の名前に置き換えてください。

    Sun Management Center 3.6 インストールウィザードが表示されます。

  2. プロンプトが表示されたら、System Reliability Manager ファイルのソースディレクトリを指定します。

    • ディスクからインストールする場合は、次のように入力します。


      # /<DiskMountDir>/sunmanagementcenter_3_6/image
      
    • ソフトウェアがコピーされているディレクトリからインストールする場合は、次のように入力します。


      # disk1/image
      

      disk1 は、ソフトウェアがコピーされている場所の名前になります。「参照」ボタンを使用して、ディレクトリを参照することもできます。

  3. サーバーレイヤにインストールする場合は、「言語サポートの選択」パネルで言語を選択し、「次へ」をクリックします。

    「使用可能な製品の検査」パネルが表示されます。進行状況の表示が終了すると、「インストール済みの製品」パネルが表示されます。

  4. インストール済みの製品リストを確認し、「次へ」をクリックします。

    「アドオン製品の選択」パネルが表示されます。

  5. インストール対象のアドオンソフトウェアのリストから System Reliability Manager を選択し、「次へ」をクリックします。

    「アドオン製品のバイナリコードライセンス契約書」パネルが表示されます。

  6. ライセンス契約を読みます。インストールを継続するには「同意する」ボタンをクリックしてください。「次へ」をクリックします。

    「確認」パネルが表示されます。

  7. 「確認」パネルの内容を確認し、「次へ」をクリックします。

    ソフトウェアのインストールが完了すると、「インストール完了」パネルが表示されます。

参照

System Reliability Manager ソフトウェアのインストールが完了したら、設定ウィザードの指示に従って、ソフトウェアの設定プロセスを実行できます。詳細は、「System Reliability Manager ソフトウェアの設定」を参照してください。

System Reliability Manager ソフトウェアの設定

インストールが完了したあと、System Reliability Manager 設定ウィザードを使用して、サーバーレイヤとエージェントレイヤの設定を行う必要があります。設定手順は、ソフトウェアのインストール後に続けて行うことも、インストールウィザードを終了したあとで行うこともできます。Sun Management Center 3.6 コアサーバーレイヤは、System Reliability Manager 設定手順を開始する前に設定しておく必要があります。

System Reliability Manager 設定ウィザードは、Sun Management Center 3.6 インストールウィザードに含まれています。インストールウィザードを使用している場合は、「インストール完了」パネルのあとに設定ウィザードが表示されます。System Reliability Manager 設定ウィザードの指示に従って設定手順を実行します。コマンド行の setup スクリプトの実行方法については、付録 A 「コマンド行からの System Reliability Manager のインストール」を参照してください。

ProcedureSun Management Center 3.6 のインストール時に System Reliability Manager を設定する

手順

    設定に関する詳細情報および手順の詳細は、『Sun Management Center 3.6 インストールと構成ガイド』を参照してください。

ProcedureSystem Reliability Manager を個別に設定する


注 –

この手順は、Sun Management Center 3.6 ソフトウェアをインストールしたあとで実行してください。この手順では、インストール処理の最後に System Reliability Manager の設定を行わないことを選択したことを前提としています。


手順
  1. スーパーユーザー (su -) で、次のように入力して Sun Management Center 3.6 設定ウィザードを起動します。


    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-guisetup
    

    /opt は、Sun Management Center 3.6 がインストールされているディレクトリを示しています。これとは異なるディレクトリの場合には、実際の名前に置き換えてください。

    Sun Management Center 3.6 設定ウィザードが表示され、指示に従ってソフトウェアの設定処理を実行します。


    注 –

    複数のアドオン製品をインストールした場合は、自動的に各製品に対する設定ウィザードが表示されます。各ウィザードの指示に従って、アドオン製品の設定処理を実行します。1 つのアドオン製品の設定処理が完了すると、自動的に次の設定ウィザードが表示されます。この場合、System Reliability Manager ソフトウェアの設定ウィザードが最初に表示されるとは限りません。


  2. まず「概要」パネルが表示されます。何回か「次へ」をクリックして、「コンポーネントを停止しています」パネルに進みます。

  3. パネルのリスト内容を確認し、「次へ」をクリックします。

    設定プロセスを続行するには、すべての Sun Management Center コンポーネントを停止する必要があります。

  4. インストール済みのいくつかのアドオン製品の設定を完了していた場合は、「拡張セットアップオプション」パネルが表示されます。残りのアドオンソフトウェアは、この時点で設定できます。次のオプションのいずれかを選択して「次へ」をクリックします。

    • 「すべてを再構成」 – Sun Management Center 3.6 ソフトウェアとすべてのアドオンソフトウェアの設定処理をもう一度実行します。前に設定したすべての Sun Management Center ソフトウェアが再び設定されます。

    • 「アドオンの構成」 – 設定されていないインストール済みのアドオンソフトウェアを設定します。

  5. 「Sun Management Center の基本製品のセットアップ完了」パネルのリスト内容を確認し、「次へ」をクリックします。

    「アドオン製品の選択」パネルが表示されます。システムに新たにインストールされた設定対象のすべての製品がリストされます。設定済みの製品に対して、もう一度設定を行えるオプションも表示されます。

  6. 設定される製品として System Reliability Manager が表示されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

    進行状況の表示が表示されます。進行状況の表示が終了すると、「アドオン製品のセットアップ」パネルが表示されます。

参照

設定手順を完了すると、Sun Management Center プロセスを開始できます。詳細は、『Sun Management Center 3.6 インストールと構成ガイド』を参照してください。

エージェント更新機能

Sun Management Center 3.6「エージェント更新」機能を使用すると、エージェントレイヤを更新できます。アップデートイメージは、エージェントマシンのサーバーコンテキストとして指定したサーバーマシン上に作成されます。「エージェント更新」機能を使用するには、サーバーコンテキストとして指定したサーバーマシンに Sun Management Center 3.6 サーバーレイヤをインストールしておく必要があります。アップデートイメージウィザードでは、アップデートイメージに含める製品をリストから選択するよう求めるプロンプトが表示されます。System Reliability Manager を選択して、アップデートイメージに含める必要があります。アップデートイメージウィザードから、エージェントマシンのサーバーコンテキストの指定を求められたら、このサーバーコンテキストを指定する必要があります。エージェント更新機能の使用方法の詳細は、『Sun Management Center 3.6 インストールと構成ガイド』を参照してください。

System Reliability Manager 3.6 へのアップグレード

システムに System Reliability Manager 3.5 がインストールされている場合は、最初にその旧ソフトウェアをアンインストールする必要があります。Sun Management Center 3.6 のインストールウィザードは、ソフトウェアを削除する前にデータファイルを保存するかどうかを問い合わせます。System Reliability Manager 3.5 データファイルを保存する場合は、「はい」と応答します。その後、インストールウィザードは System Reliability Manager 3.6 ソフトウェアのインストールへ進みます。詳細は、『Sun Management Center 3.6 インストールと構成ガイド』を参照してください。

System Reliability Manager のアンインストール

System Reliability Manager ソフトウェアを削除するには、Sun Management Center 3.6 アンインストールウィザードを使用します。アンインストールウィザードは、System Reliability Manager パッケージとすべての System Reliability Manager データ、および設定時に行った構成変更を削除します。アンインストールウィザードの使用方法の詳細は、『Sun Management Center 3.6 インストールと構成ガイド』を参照してください。

ProcedureSystem Reliability Manager ソフトウェアを削除する

手順
  1. スーパーユーザー (su -) で、次のように入力してアンインストールウィザードを起動します。


    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-guiuninst
    

    /opt は、Sun Management Center 3.6 がインストールされているディレクトリを示しています。これとは異なるディレクトリの場合には、実際の名前に置き換えてください。

    Sun Management Center 3.6 アンインストールウィザードが表示されます。

  2. ソフトウェアのリストから、System Reliability Manager を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. データファイルを保存するかどうかを指定します。

  4. 削除対象として選択した製品の名前を確認し、「次へ」をクリックします。

    System Reliability Manager パッケージと設定ファイルが削除されます。データファイルの保存を指定しない場合は、データファイルも同様に削除されます。

  5. 「閉じる」をクリックしてウィザードを終了します。