遠隔管理ドメインは、異なる Sun Management Center のサーバーコンテキストで作成された Sun Management Center の管理ドメインです。サーバーコンテキストについては、「サーバーコンテキスト」を参照してください。
関心のあるオブジェクトが異なるサーバーコンテキストにある場合でも、引き続き遠隔リソースとして監視することができます。遠隔リソースを監視するためには、ローカル管理ドメイン内の遠隔管理ドメインを参照します。また遠隔リソースを管理 する場合は、現在の Sun Management Center のサーバーコンテキストからログアウトして、遠隔サーバーコンテキストにログインします。リソース上の監視プロパティーは、コンソールに接続したサーバーによってエージェントが管理されている場合にのみ管理することが可能です。デフォルトでは、Sun Management Center のセキュリティーは、遠隔管理ドメインに対する読み取り専用権限をユーザーに付与します。セキュリティーの詳細は、第 18 章「Sun Management Center のセキュリティー」を参照してください。
遠隔リソースは、所属する遠隔管理ドメインを参照することによって監視できます。ただし、遠隔リソース上の監視プロパティーを管理することはできません。
たとえば、現在の Sun Management Center サーバーコンテキストが本社管理ドメインに基づき、遠隔の Sun Management Center サーバーコンテキストが支社 1 に基づくと仮定します。支社 1 に従業員が不在の場合は、本社サーバーコンテキスト内の遠隔管理ドメインを参照することで、本社から支社管理ドメインを監視することができます。そのため、緊急事態が発生しても、本社の管理者は 支店 1 の管理者に即座に通知することができます。
遠隔管理ドメインを通じて、重要なリソースを常時監視することが可能です。
図 2–3 は、遠隔監視の仕組みを示しています。管理ドメイン A は、ドメイン A に割り当てられたオブジェクト 1 と 2 を監視します。さらに管理ドメイン A は、ドメイン B に割り当てられたオブジェクト3 と 4 を遠隔で監視します。ただし、この場合は遠隔管理ドメイン B を仲介する必要があります。
自らを参照対象とする管理ドメインは作成しないでください。たとえば、管理ドメイン A を作成する場合、参照対象である管理ドメイン B からも参照されるような関係は成立できません。
2 つの管理ドメインを相互に監視する必要がある場合は、循環型のドメイン参照ではなく、ドメイン A とドメイン B の下にドメインメンバー (グループなど) を作成してください (次の図を参照)。
上図で遠隔参照を行う場合、ドメイン A はドメイン B の下位グループ 2 を参照し、ドメイン B はドメイン A の下位グループ 1 を参照します。
メインコンソールウィンドウの「ファイル」メニューから「リモートドメインマネージャー」を選択します。
「リモートドメインマネージャー」ダイアログボックスが表示されます。
「ホスト」フィールドに遠隔サーバー名を入力します。
必要に応じて、「ポート」フィールドに遠隔トポロジマネージャーのポート番号を入力します。
デフォルトでは、トポロジマネージャーはポート 164 のサーバーにインストールされます。
「ドメイン一覧」ボタンをクリックします。
遠隔サーバー上の管理ドメインが一覧表示されます。
参照する管理ドメインを選択します。
選択した管理ドメインが強調表示されます。
「参照」ボタンをクリックします。
メインコンソールウィンドウで現在選択されている管理ドメインの参照管理ドメインが作成されます。