Solaris Container Manager 3.6.1 インストールと管理

Procedureプロセスをアプリケーションベースのプロジェクトに個別に移動する

この手順は、アプリケーションベースのプロジェクトに一致式を指定せず、アプリケーションのプロセスを個別にプロジェクトに移動する場合に使用します。

手順
  1. アプリケーションを管理するアプリケーションベースのプロジェクトを作成します。「一致式を使用しない」チェックボックスを選択します。

    詳しい手順については、「アプリケーションベースのプロジェクトを作成する」を参照してください。

  2. 次のように入力して、/etc/project ファイルでプロジェクト名を確認します。


    % cat /etc/project
    

    このプロジェクト名は手順 5 で必要です。

  3. 必要な場合は、端末ウィンドウでアプリケーションを起動します。

  4. アプリケーションに対応するプロセスを確認します。

    例については、例 4–1例 4–2、および例 4–3 を参照してください。

  5. 対応するプロセスを移動します。

    1. Container Manager の GUI で、ナビゲーションウィンドウでホストをクリックします。

    2. 「プロジェクト」タブをクリックします。

      「プロジェクト」表が表示されます。

    3. 「プロジェクト」表でプロジェクト名をクリックします。プロジェクト名には、リンクであることを示す下線が表示されます。

      「プロパティ」タブが表示されます。

    4. 「プロセス」タブをクリックします。

      「プロセス」表が表示されます。

    5. 移動するプロセスを選択します。

    6. 「移動」ボタンをクリックします。

      「プロセスを移動」ダイアログが表示されます。

    7. プロジェクト (コンテナ) のリストから、プロセスを移動する新規プロジェクト (コンテナ) を選択します。

    8. OK をクリックします。

  6. プロセスをすべて移動するまで手順 5 を繰り返します。


例 4–4 ps を使用したプロセスのプロジェクトへの移動の確認

ps コマンドと grep コマンドを組み合わせて使用して、プロセスがコンテナに移動したことを確認できます。次の例は、個別に移動したプロセスが「payroll」というコンテナにあることを示します。


% ps -ae -o pid,project,comm | grep payroll
17773    payroll ora_reco_AcctEZ 
17763    payroll ora_pmon_AcctEZ 
17767    payroll ora_lgwr_AcctEZ 


例 4–5 prstat を使用したプロセスのプロジェクトへの移動の確認

プロジェクト名がわかる場合は、prstat コマンドを使用してプロセスがコンテナに移動したことを確認できます。この例では、プロジェクト名は「payroll」です。


% prstat -J payroll
   PID USERNAME  SIZE   RSS STATE  PRI NICE      TIME  CPU PROCESS/NLWP       
 17773 admin     216M  215M cpu2     1    0   0:05:08  29% ora_reco_AcctEZ/1
 17763 admin     834M  782M sleep    1    0   0:35:02   0% ora_pmon_AcctEZ/1
 17767 admin     364M  352M run      1    0   0:22:05  23% ora_lgwr_AcctEZ/1