Sun Enterprise 10000 SSP 3.3 ユーザーマニュアル

第 8 章 ブラックリストの管理

ブラックリスト機能を使用して、以下のコンポーネントをシステムの構成から排除することができます。

コンポーネントに断続的に問題が発生する場合や、システムを起動した後でコンポーネントに障害が発生するような場合は、コンポーネントをブラックリストに登録する必要があります。

(bringup(1M) コマンドで実行される) hpost(1M) によって実行される電源投入時自己診断 (POST) で表示されるような問題がコンポーネントに発生すると、そのコンポーネントはシステムの構成から自動的に排除されます。ただし、このコンポーネントはブラックリストに登録されるわけではありません。hpost(1M) は、ドメインが起動される前に、システム内のコンポーネントに対して実行されます。また、動的再構成 (Dynamic Reconfiguration: DR) によってボードが接続される前にも、そのボードのすべてのコンポーネントに対して実行されます。『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル』を参照してください。

コンポーネントをブラックリストに登録するには、テキストエディタで blacklist(4) ファイルを編集するか、Hostview を使用します。Hostview では、すべてのコンポーネントをブラックリストに登録できるわけではないので、必要に応じて blacklist(4) を直接編集します。ドメインが POST を実行すると、hpost(1M) は blacklist(4) ファイルを読み取り、そのファイルに指定されているコンポーネントを構成から排除します。したがって、blacklist(4) ファイルの変更を有効にするには、マシンを再起動する必要があります。

このファイルのパス名は、 $SSPVAR/etc/platform_name/blacklist です。blacklist(4) ファイルについての詳細は、マニュアルページの blacklist(4) を参照してください。

Hostview でコンポーネントをブラックリストに登録する
  1. Edit メニューから Blacklist File を選択します。

    Blacklist Edit ウィンドウが表示されます (図 8-1)。

    図 8-1 Blacklist Edit ウィンドウ − Board View

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  2. ブラックリストに登録するボードまたはバス、もしくはその両方を選択します。

    コンポーネントを 1 つだけ選択し、同じ種類の残りのコンポーネントの選択をすべて解除するには (たとえば、ボードを 1 つ選択して、他のボードの選択をすべて解除するには)、選択するコンポーネントをマウスの左ボタンでクリックします。他のコンポーネントに影響しないように、単一のコンポーネントの選択状態を切り替えるには、そのコンポーネントをマウスの中央ボタンでクリックします。選択されたコンポーネントは黒色で表示されます。

  3. File メニューから Save を選択して、変更を保存します。

  4. File メニューから Close を選択して、Blacklist Edit ウィンドウを終了します。

    変更を保存せずに、File メニューから Close を選択して Blacklist Edit ウィンドウを終了しようとすると、変更を保存するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。

Hostview でプロセッサをブラックリストに登録する
  1. Edit メニューから Blacklist File を選択します。

    Blacklist Edit ウィンドウが表示されます。

  2. Blacklist Edit ウィンドウで、View メニューから Processors を選択します。

    Blacklist Edit ウィンドウに Processor View ウィンドウが表示されます (図 8-2)。

    図 8-2 Blacklist Edit ウィンドウ − Processor View

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  3. ブラックリストに登録するプロセッサを選択します。

    プロセッサを 1 つだけ選択し、ボード上の残りのプロセッサの選択をすべて解除するには、選択するプロセッサをマウスの左ボタンでクリックします。他のプロセッサに影響を与えることなく、単一のプロセッサの選択状態を切り替えるには、そのプロセッサをマウスの中央ボタンでクリックします。選択されたプロセッサは黒色で表示されます。

  4. File メニューから Save を選択して、変更を保存します。

  5. File メニューから Close を選択して、Blacklist Edit ウィンドウを終了します。

    変更を保存せずに、File メニューから Close を選択して Blacklist Edit ウィンドウを終了しようとすると、変更を保存するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。

Hostview でブラックリストファイルをクリアする
  1. Hostview で、Edit メニューから Blacklist File を選択します。

  2. Blacklist Edit ウィンドウで、File メニューから New を選択します。

  3. Blacklist Edit ウィンドウで、File メニューから Close を選択します。