名前 | 形式 | 注意 | 機能説明 | オプション | ファイル | 関連項目
このデーモンは手動では実行しないでください。このデーモンは自動的に呼び出されます。snmpd(1M) はプラットフォームタイプのサーバーです。 snmpd のインスタンスは、管理および監視されている各プラットフォームについて、SSP スタートアップスクリプトによって定期的に呼び出されます。
snmpd(1M) は Sun Enterprise 10000 システム用の SNMPv1 (Simple Network Management Protocol, Version 1) プロキシーエージェントです。このエージェントがサービスを提供しているオブジェクトのリストについては、Sun Enterprise 10000 MIB (Management Information Base) 定義ファイルの $SSPETC/snmp/Ultra-Enterprise-10000.mib を参照してください。
snmpd(1M) は SNMP 要求の set(1)、get(1)、および getnext(1) をサポートします。
snmpd(1M) の各インスタンスは、自身の通信ポートを割り当て、machine_server(1M) に登録します。特定の SNMP エージェントと通信しようとする他の SNMP マネージャーも machine_server(1M) を使用して、そのエージェントに割り当てられているポートを見つける必要があります。UDP ポートのいくつかは、 この目的のために予約されて /etc/services ファイルに格納されています。
SSP に常駐する Sun Enterprise 10000 MIB 情報は、snmpd(1M) によってファイルアクセスデーモン (fad(1M)) を使って提供されます。システムリソースに対応する Sun Enterprise 10000 MIB 情報は、制御ボードサーバー (cbs(1M)) を通じて取り出されます。
以下のオプションをサポートしています。
snmpd(1M) コマンド行オプションの簡単な説明を出力します。
指定した UDP ポートを使って着信 SNMP 要求を受け取ります。-p を指定しない場合は、snmpd(1M) の最初のインスタンスが UDP ポート 5050 を通信用に割り当てます。後続のインスタンスは、任意の UDP ポートを割り当てます。Solstice Enterprise Agent (SEA または snmpdx) が実行されていない場合には、標準ポート番号の 161 でも着信を待機します。ポート割り当て用の machine_server(1M) デーモン。
snmpd をデーモンにしません。プロセスをフォアグラウンドで継続して実行します。このオプションは、デバッグで使用されます。このオプションを使用しない場合には、snmpd(1M) は、標準出力および標準エラー出力を /var/tmp/snmdp/snmpd.log に送信します。
以下のファイルがサポートされます。
$SSPETC/snmp/agt/Ultra-Enterprise-10000.snmpd.cnf
設定ファイル
$SSPETC/snmp/Ultra-Enterprise-10000.mib
Sun Enterprise 10000 MIB 定義ファイル
$SSPETC/snmp/Ultra-Enterprise-10000.dat
Sun Enterprise 10000 MIB データファイル
$SSPVAR/pids/snmpd-platform_name.pid
プロセス ID ファイル
$SSPETC/snmp/sea/ssp_snmp.reg
SSP 3.2snmpd(1M) の SEA 登録ファイル
$SSPETC/snmp/sea/ssp_snmp.rsrc
SSP 3.2snmpd(1M) の SEA リソースファイル
/var/tmp/snmpd/core
snmpd(1M) のコアファイル (存在する場合)
/var/tmp/snmpd/snmpd.log
標準出力および標準エラー出力を格納するログファイル (出力先が画面にリダイレクトされていない場合)。-X オプションを指定すると、標準出力および標準エラー出力の出力先が画面にリダイレクトされます。
/var/tmp/snmpd/snmpd.stats
snmpd の使用状況統計ファイル。このファイルは、snmpd デーモンが SIGUSR1 シグナルを受信したときはいつでも生成されます (たとえば、"kill USR1 551" この 551 は snmpd(1M) のプロセス ID)。このファイルには、snmpd(1M) プロセス開始からの、または SIGUSR1 シグナルを最後に受信してからの取得回数、設定回数、およびトラップ回数が格納されます。