Sun Enterprise 10000 SSP 3.4 ユーザーマニュアル

入出力ボードの ADR

入出力デバイスのあるシステムボードを接続または切り離すときには注意が必要です。入出力デバイスのあるボードを切り離す前に、そのボードのすべてのデバイスを閉じ、すべてのファイルシステムのマウントを解除する必要があります。これらの処置と ADR の操作を調整する必要があります。また、入出力デバイスのあるボードの接続または切り離しの後は、OpenBoot Prom (OBP) デバイスツリーを再構成する必要があります。


注 -

Solaris 8 オペレーティング環境では、手動の再構成は不要になりました。新しいデバイスドライバインタフェース (Device Driver Interface: DDI) サブシステムの devfsadm がすべての再構成タスクを実行します。


OBP デバイスツリーを再構成するには、該当するドメインにスーパーユーザーとしてログインし、以下のコマンドシーケンスを入力する必要があります。


# drvconfig; devlinks; disks; ports; tapes;

入出力デバイスのあるボードを先にドメインに接続する場合は、OS が /devices 階層構造にその入出力デバイスへのパスを設定するようにデバイスツリーを再構成する必要があります。それ以降そのボードを切り離す場合は再構成は不要ですが、再構成を実行しない場合には、存在しないデバイスへの参照が /devices ディレクトリに残ります。

入出力デバイスのあるボードをドメインから一時的に切り離し、入出力デバイスのある別のボードを接続する前にそのボードを再び接続する必要がある場合は、再構成は不要で、実行する必要もありません。この場合、ボードデバイスへのデバイスパスは変更されません。ただし、最初のボードを切り離した後に、入出力デバイスのある別のボードを接続してから最初のボードを再び接続する場合は、最初のボードのデバイスへのパスは変更されるので、再構成が必要になります。