ADR には、以下のコマンドがあります。
addboard は、ボードをドメインに接続します。
deleteboard は、ボードをドメインから削除します。
moveboard は、ボードをドメインから切り離し、別のドメインに接続します。
showusage は、ボードおよび DR の情報を表示します。
詳細は、マニュアルページの addboard(1M)、deleteboard(1M)、moveboard(1M)、および showusage(1M) を参照してください。
addboard(1M) コマンドは、指定されたボードを指定されたドメインに接続しようとします。以下の表に addboard(1M) コマンドのオプションを示します。
オプション |
指定対象 |
---|---|
-b |
追加するシステムボードの番号 |
-d |
ボードの接続先のドメイン名 |
-q |
省略 (quiet) モード (メッセージを標準出力に出力しない) |
-r |
接続が失敗した場合に実行する再試行の回数 |
-t |
再試行までの待ち時間 (秒単位) |
詳細は、マニュアルページの addboard(1M) を参照してください。
addboard(1M) コマンドの以下の例では、システムボード 2 を domain_name で指定されたドメインに接続します。必要に応じて、10 分の待ち時間で 2 回の再試行が実行されます。
ssp% addboard -b 2 -d domain_name -r 2 -t 600 |
deleteboard(1M) コマンドは、指定されたボードを、現在そのボードが存在するドメインから切り離そうとします。以下の表に deleteboard(1M) コマンドのオプションを示します。
オプション |
指定対象 |
---|---|
-b |
削除するシステムボードの番号 |
-q |
省略 (quiet) モード (情報メッセージを標準出力に出力しない) |
-r |
切り離しが失敗した場合に実行される再試行の回数 |
-t |
再試行までの待ち時間 (秒単位) |
詳細は、マニュアルページの deleteboard(1M) を参照してください。
deleteboard(1M) コマンドの以下の例では、システムボード 2 を現在のドメインから切り離します。必要に応じて、15 分の待ち時間で 2 回の再試行が実行されます。
ssp% deleteboard -b 2 -r 2 -t 900 |
moveboard(1M) コマンドは、ボードを、現在そのボードが存在するドメインから切り離し、指定されたドメインに接続します。以下の表に moveboard(1M) コマンドのオプションを示します。
オプション |
指定対象 |
---|---|
-b |
移動するシステムボードの番号 |
-d |
ボードの接続先のドメイン名 |
-q |
省略 (quiet) モード (メッセージを標準出力に出力しない) |
-r |
移動が失敗した場合に実行する再試行の回数 |
-t |
再試行までの待ち時間 (秒単位) |
詳細は、マニュアルページの moveboard(1M) を参照してください。
moveboard(1M) コマンドの以下の例では、ボード 5 を現在のドメインから domain_name で指定されたドメインに移動します。必要に応じて、15 分の待ち時間で 2 回の再試行が実行されます。
ssp% moveboard -b 5 -d domain_name -r 2 -t 900 |
showusage(1M) コマンドは、DR およびボードリソースの情報を表示します。以下の表に showusage(1M) コマンドのオプションを示します。
オプション |
指定対象 |
---|---|
-b |
状態情報を入手するシステムボードの番号 |
-r |
表示する DR およびボードリソースの種類 |
-s |
ボードの状態が終了ステータスとして報告され、ドメイン名が標準出力に出力されます |
showusage(1M) コマンドの詳細は、マニュアルページの showusage(1M) を参照してください。
showusage(1M) コマンドの以下の例では、C シェルスクリプトで -s オプションを指定した showusage(1M) コマンドを使用して、接続可能なボードの指定されたプールからボードを探し、xf7-b4 というドメインに接続する方法を示しています。
set pool = ( 4 5 6 7 14 15 ) foreach board ( $pool ) showusage -b $board -s >! /dev/null if ( $status == 3 ) then addboard -b $board xf7-b4 exit(0) endif end |