Sun Enterprise 10000 SSP 3.4 ユーザーマニュアル

システム起動の流れ

SSP の起動時に発生するイベントを以下に示します。

  1. SSP (モニター、CPU/ディスク、CD-ROM) の電源を入れます。SSP は自動的に起動します。

  2. SSP の起動プロセスでシステムが実行レベル 2 に入ると、/etc/rc2.d/s99ssp 起動スクリプトが呼び出されます。このスクリプトが ssp_startup を起動し、このコマンドが他の SSP デーモンを起動します。これらの SSP デーモンのいずれかが終了している場合は、ssp_startup がそのデーモンを再起動します。

  3. まず、ssp_startup がメインとスペアの両方の SSP で SSP デーモンの machine_serverfadfod を起動します。fod デーモンは、別の SSP 上の fod デーモンをまず照会することによって SSP の役割を特定します。この照会が失敗すると、fod は制御ボードに接続して SSP の役割を特定します。

    SSP がメインである場合は、ssp_startup はデーモンの datasyncdcbsstrapssnmpdedd も起動します。ドメインが実行中の場合は、obp_helper および netcon_servercb_reset を呼び出して、制御ボードを初期設定します。制御ボードサーバー (CBS) は、主制御ボードに接続します。このボードは、JTAG インタフェースを提供します。

    SSP がスペアである場合は、ssp_startup が終了します。

    ssp_startup は SSP の役割を監視します。役割の変更が検出されると、ssp_startup は SSP フェイルオーバーを起動します。フェイルオーバーの後に、ssp_startup がスペア SSP を新しいメイン SSP として構成し、新しいメイン SSP に必要なデーモン (上記のデーモン) を起動します。

  4. メインまたはスペアとしての SSP の起動が完了したことを示すメッセージがプラットフォームメッセージファイルに表示されたら、domain_create(1M) や bringup(1M) などの SSP 3.4 コマンドを使用することができます。