Sun Enterprise 10000 SSP 3.5 ユーザーマニュアル

netcontool(1M) の使用

netcontool(1M) GUI プログラムには、図 4-1 に示されるボタンがあります。

図 4-1 netcontool GUI プログラム

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表 4-1netcontool(1M) ボタンを示します。

表 4-1 netcontool ボタン

ボタン 

説明 

Configure 

Console Configuration ウィンドウを表示します。netcontool(1M) ウィンドウを構成する」を参照してください。

Connect 

netcon(1M) ウィンドウを表示し、接続処理を開始します。

Disconnect 

コンソールウィンドウとドメインの接続が解除され、コンソールウィンドウが終了します。netcontool(1M) ウィンドウは続けて使用できますから、別の接続セッションを開始することは可能です。

OBP/kadb 

OpenBootTM PROM (OBP) または kadb(1M) プログラムのモードにします。

JTAG 

SSP とプラットフォーム間の接続を、ネットワーク接続と JTAG 接続の間で切り替えます。 

Locked Write、Unlocked Write、Exclusive Write 

対応するモードのコンソールウィンドウを要求します。各モードの詳細については、netcontool(1M) ウィンドウを構成する」を参照してください。

Release Write 

書き込みアクセスを解除し、コンソールを読み取り専用モードにします。 

Status 

現在のセッションと同じドメインに接続しているすべてのコンソールに関する情報、また現在使用されている接続の種類を表示します。 

Help 

netcontool(1M) ウィンドウについての情報を表示します。

Exit 

プログラムを終了し、netcon(1M) ウィンドウが開いている場合は閉じます。

コマンド行から netcontool(1M) ウィンドウを表示する
  1. SSP にユーザー名 ssp でログインし、以下のように入力します。


    ssp% domain_switch domain_name
    ssp% netcontool &
    

CDE のフロントパネルから netcontool(1M) ウィンドウを表示する
  1. CDE のフロントパネルから SSP サブパネルを選択し、次に netcontool オプションを選択します。

  2. プロンプトで要求されたら、ドメイン名を指定します。

CDE のワークスペース・メニューから netcontool(1M) ウィンドウを表示する
  1. CDE の (マウスの右ボタンをクリックして表示する) ワークスペース・メニューから SSP サブメニューを選択し、次に netcontool オプションを選択します。

  2. プロンプトで要求されたら、ドメイン名を指定します。

netcontool(1M) ウィンドウを Hostview から表示する
  1. netcontool(1M) ウィンドウを表示するドメインの任意のボードをマウスの左ボタンでクリックして選択します。

  2. Terminalnetcontool を選択します。

  3. netcontool(1M) ウィンドウで、Connect ボタンをクリックします。

    netcontool(1M) ボタンの下に netcontool(1M) ウィンドウ (図 4-2) が表示されます。

    図 4-2 Hostview 内の netcontool ウィンドウ

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netcontool(1M) ウィンドウを構成する
  1. netcon(1M) ウィンドウを開く前に、あらかじめ netcontool(1M) ウィンドウを構成しておく場合は、Configure ボタンをクリックします。

    Console Configuration ウィンドウが表示されます (図 4-3)。

    図 4-3 netcontool Console Configuration ウィンドウ

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  2. 左側のパネルからセッションの種類を選択し、右側のパネルから端末エミュレーションの種類を選択します。

  3. ウィンドウの内容に問題がない場合は、Done をクリックし、設定を受け入れてウィンドウを閉じるか、Apply をクリックしてウィンドウを閉じずに設定を受け入れます。

    以下の表に Console Configuration ウィンドウのオプションを示します。

    表 4-2 Console Configuration オプション

    コンソール 

    オプション 

    Default Session (デフォルトのセッション) 

    デフォルトのセッションが開始されます。他のセッションが実行されていない場合は、デフォルトはロックなしの書き込みモードになります。他のセッションが実行されている場合は、デフォルトは読み取り専用モードになります。 

    Read Only Session (読み取り専用セッション) 

    コンソールウィンドウを表示します。このコンソールウィンドウでは、ドメインからの出力を確認することはできますが、コマンドを入力することはできません。 

    Unlocked Write Session (ロックなしの書き込みセッション) 

    ロックなしの書き込み権がある netcon(1M) ウィンドウを表示しようとします。ウィンドウが表示されると、コマンドを入力することができます。ただし、別のユーザーがこのドメインに対してロックなしの書き込み権、ロック付きの書き込み権、または排他的セッション権でのアクセスを要求した時点でこの書き込み権は取り消されます。

    • 別のユーザーがロックなしの書き込み権を持っている場合は、そのユーザーのアクセス権は読み取り専用に変更されます。ウィンドウを表示しようとしたユーザーには、ロックなしの書き込み権が与えられます。

    • 別のユーザーがロック付きの書き込み権を持っている場合は、ウィンドウを表示しようとしたユーザーに読み取り専用のアクセス権が与えられます。

    • 別のユーザーが排他的セッション権を持っている場合は、それ以外のユーザーが netcon(1M) ウィンドウを表示することはできません。

    • ロックなしの書き込み権を与えられたときに、別のユーザーがロックなし書き込み権またはロック付きの書き込み権を要求した場合は、メッセージが表示され、最初のユーザーのアクセス権が読み取り専用に変更されます。ロックなしの書き込み権を再度確立しようと試みることはできますが、この場合も最初の試みと同様に上記の条件に従います。

    Locked Write (ロック付きの書き込み) 

    ロック付きの書き込み権があるコンソールウィンドウを表示しようとします。 

    • ロック付きの書き込み権が与えられた場合は、他のユーザーは排他的セッション権を要求しない限り、このロック付き書き込み権を解消できなくなります。

    • 別のユーザーがロック付き書き込み権を持っている場合は、ウィンドウを表示しようとしたユーザーに読み取り専用のアクセス権が与えられます。

    • 別のユーザーが排他的セッション権を持っている場合は、それ以外のユーザーが netcon(1M) ウィンドウを表示することはできません。

    Exclusive Session (排他的セッション)  

    ロック付きの書き込み権があるコンソールウィンドウを表示し、このドメインに関する他のすべてのコンソールセッションを終了します。このドメインについて新しいコンソールセッションを開始することはできなくなります。マルチセッションモードに復帰するには、Release Write ボタンをクリックして書き込みアクセスを解除するか、または Disconnect ボタンをクリックして現在の排他的セッションを終了します。あるいは、(ウィンドウの Control メニューを使用して) コンソールウィンドウを終了します。すでに別のユーザーが排他的セッション権を持っている場合は、それ以外のユーザーが排他的セッション権を取得することはできません。 

    端末エミュレーションの種類 

    netcon(1M) ウィンドウは、指定した形式で表示されます。その他の場合は灰色で表示されます。xterm(1)、dtterm(1)、shelltool(1) または cmdtool(1) の端末エミュレータを使用することができます。