Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル

修正可能なメモリーのエラー

修正可能なメモリーエラーとは、システムボード上のメモリー (すなわち単一または複数の DIMM (Dual Inline Memory Module) やハードウェアの相互接続部分) に障害があり、修復が必要な状態を示しています。SSP が修正可能なメモリーのエラーを検出した場合は、診断データの保存を目的としたレコード停止ダンプの取得を開始するため、DR Detach 操作に影響が出る場合があります。修正可能なメモリーのエラーによりレコード停止が発生した場合、レコード停止ダンプ処理が完了してから、DR 切り離し操作を開始することを推奨します。

障害の発生した構成要素によって修正可能なメモリーのエラーに関するメッセージが繰り返し表示された場合、SSP はレコード停止ダンプを複数取得します。この複数のダンプ取得が発生したときは、SSP 上のダンプ検出機能を一時的に停止します。実行中のダンプ取得が終了してから、DR Detach 操作を開始します。DR Detach 操作が完了したら、ダンプ検出機能を再開します。


注 -

切り離し操作が終了したら、ダンプ検出機能を再度、使用可能に設定する必要があります。


ダンプ検出機能の再開
  1. SSP に ssp ユーザーとしてログインします。

  2. レコード停止ダンプ検出機能を停止します。


    ssp% edd_cmd -x stop
    

    このコマンドは全ドメインで稼働するすべてのイベント検出機能を中断します。

  3. 実行中のレコード停止ダンプを確認します。


    ssp% ps -ef | grep hpost
    

    grep(1) コマンドで出力された hpost-D オプションは、レコード停止ダンプが取得中であることを示します。

  4. DR Detach 操作を実行します。

  5. イベント検出機能を開始します。


    ssp% edd_cmd -x start