N1 System Manager では、以降の節で説明するファームウェアの管理作業を行うことができます。
プロビジョニング可能なサーバー上のファームウェアの更新は、主要な管理作業の 1 つです。N1 System Manager を使用すると、サーバーへのファームウェアアップデートの初めてのインストールが 2 つのステップで行えます。
N1 System Manager にファームウェアアップデートをインポートします。プロビジョニング可能なサーバーにファームウェアアップデートをインストールするには、N1 System Manager が、そのアップデートにシステムアクセスできる必要があります。
create firmware コマンドを使用し、Web サイト、または 管理サーバーからアクセス可能なファイルシステムからファームウェアアップデートをインポートできます。ファームウェアアップデートをインポートすると、ブラウザインタフェースの「ショートカット」区画にそのアップデートを表示したり、show firmware コマンドで確認したりできます。
適切な プロビジョニング可能なサーバーにファームウェアアップデートをインストールします。この操作には、ブラウザインタフェースか load server、load group コマンドを使用します。
ファームウェアアップデートのインポートでは、次のメタデータを指定する必要があります。
ベンダー – ファームウェアアップデートベンダーの名前
モデル – ファームウェアアップデート用の有効なハードウェアシステムのモデル名
タイプ – ファームウェアアップデートの種類
SP – サービスプロセッサ
BIOS – サーバープラットフォーム BIOS
PIC – サービスプロセッサ操作パネル
バージョン – (省略可能) ファームウェアアップデートのバージョン番号
ここでは、N1 System Manager に新しいファームウェアアップデートをインストールする手順を説明します。ファームウェアアップデートをインポートすると、コマンド行または ブラウザインタフェースを使って、プロビジョニング可能なサーバーにそのファームウェアアップデートをインストールできます。
ファームウェアアップデートはローカルファイルシステムかネットワーク上のアクセス可能なファイル、または Web サイト上にあって、必ず 管理サーバーからアクセスできるようにする必要があります。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
ファームウェアアップデートをインポートします。
N1-ok> create firmware firmware [description description] model model[,model] type type url url vendor vendor [version version] |
詳細は、「create firmware」を参照してください。
ファームウェアアップデートがインポートされたことを確認します。
N1-ok> show firmware firmware |
詳細は、「show firmware」を参照してください。
『Sun N1 System Manager 1.0 インストールおよび構成ガイド』の「V20z と V40z のサービスプロセッサファームウェアをダウンロードする」
『Sun N1 System Manager 1.0 インストールおよび構成ガイド』の「V20z と V40z のサービスプロセッサファームウェアをアップデートする」
この作業は、ブラウザインタフェース を使って行うこともできます。
サーバーファームウェアのアップグレード方法とその詳細については、ハードウェアのマニュアルをお読みください。『v20z Sun System Handbook』および『v40z Sun System Handbook』を参照してください。
ファームウェアアップデートが N1 System Manager にインポートされている必要があります。詳細は、「ファームウェアアップデートをインポートする」を参照してください。
プロビジョニング可能なサーバーの監視を無効にします。この操作が必要になるのは、ファームウェアアップデートのインストールのために、サーバーの OS を終了したときに障害通知が出されないようにする場合です。詳細は、「サーバーグループの監視を無効にする」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
プロビジョニング可能なサーバーを停止して電源を切断します。
N1-ok> stop server server |
詳細は、「stop server」を参照してください。
stop server コマンドは、サーバーの OS を正常終了してから、サーバーの電源を切断します。この作業を行うには、OS 管理エージェントがサーバーにインストールされている必要があります。インストールされていない場合は、N1 System Manager の外部で停止と電源切断を行う必要があります。
プロビジョニング可能なサーバーにファームウェアアップデートをインストールします。
N1-ok> load server server[,server] firmware firmware [force] |
詳細は、「load server」を参照してください。
デフォルトでは、ファームウェアアップデートのモデルおよびベンダーの設定は、インストール用に選択されたプロビジョニング可能な各サーバーと一致する必要があります。一致しない場合、アップデートは失敗します。force オプションを指定して、この検査を省略することができますが、互換性のないファームウェアアップデートをサーバーにインストールすると、サーバーが使用できなくなることがあります。
インストールが成功したことを確認します。
詳細は、「プロビジョニング可能なサーバーにインストールされているファームウェアアップデートを一覧表示する」を参照してください。
この作業は、ブラウザインタフェースを使って行うこともできます。
サーバーファームウェアのアップグレード方法とその詳細については、ハードウェアのマニュアルをお読みください。『v20z Sun System Handbook』および『v40z Sun System Handbook』を参照してください。
ファームウェアアップデートが N1 System Manager にインポートされている必要があります。詳細は、「ファームウェアアップデートをインポートする」を参照してください。
プロビジョニング可能なサーバーの監視を無効にします。この操作が必要になるのは、ファームウェアアップデートのインストールのために、サーバーの OS を終了したときに障害通知が出されないようにする場合です。詳細は、「サーバーグループの監視を無効にする」を参照してください。
サーバーグループにファームウェアアップデートをインストールする場合、それらサーバーのすべてがファームウェアアップデートと互換である必要があります。詳細は、「サーバーグループの作成と管理」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
プロビジョニング可能なサーバーを停止して電源を切断します。
N1-ok> stop group group |
詳細は、「stop group」を参照してください。
stop group コマンドは、サーバーグループの OS を正常終了してから、電源を切断します。この作業を行うには、OS 管理エージェントがサーバーにインストールされている必要があります。インストールされていない場合は、N1 System Manager の外部で停止と電源切断を行う必要があります。
サーバーグループ内の プロビジョニング可能なサーバーにファームウェアアップデートをインストールします。
N1-ok> load group group firmware firmware |
詳細は、「load group」を参照してください。
デフォルトでは、ファームウェアアップデートのモデルおよびベンダーの設定は、インストール用に選択されたプロビジョニング可能な各サーバーと一致する必要があります。一致しない場合、アップデートは失敗します。force オプションを指定して、この検査を省略することができますが、互換性のないファームウェアアップデートをサーバーにインストールすると、サーバーが使用できなくなることがあります。
インストールが成功したことを確認します。
詳細は、「プロビジョニング可能なサーバーにインストールされているファームウェアアップデートを一覧表示する」を参照してください。
この作業は、ブラウザインタフェースを使って行うこともできます。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
使用可能なファームウェアアップデートを一覧表示します。
N1-ok> show firmware all |
この作業は、ブラウザインタフェースを使って行うこともできます。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
プロビジョニング可能なサーバーにインストールされている OS アップデートを一覧表示します。
N1-ok> show server server |
詳細は、「show server」を参照してください。
ここでは、インポートされているファームウェアアップデートの名前または説明を変更する手順を説明します。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
ファームウェアアップデートの名前または説明を変更します。
N1-ok> set firmware firmware [description description] [name name] |
詳細は、「set firmware」を参照してください。
ここでは、N1 System Manager からファームウェアアップデートを削除する手順を説明します。この手順で、プロビジョニング可能なサーバーのファームウェアアップデートが削除されるわけではありません。いったんサーバーにインストールすると、ファームウェアアップデートはアンインストールできません。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
N1 System Manager からファームウェアアップデートを削除します。
N1-ok> delete firmware firmware |
詳細は、「delete firmware」を参照してください。