Sun N1 System Manager 1.0 管理ガイド

Procedureサーバーのデフォルトしきい値を変更する

デフォルトしきい値を変更するには、/etc/opt/sun/n1gc/monitoring.properties ファイルをエディタで編集します。変更できるのは、OS リソースの使用属性に関係するデフォルトしきい値だけです。ハードウェアの健全性属性のデフォルトしきい値は変更できません。

始める前に

server という名前のサーバー上の管理エージェント IP およびセキュリティ資格を有効にするには、「OS 管理エージェントをインストールする」の説明に従って、そのサーバーに管理エージェントをインストールします。

手順
  1. エディタで /etc/opt/sun/n1gc/monitoring.properties ファイルを開きます。

    このファイルが存在しない場合は、作成してください。

  2. monitoring.properties ファイル内のデフォルトしきい値を定義している行を変更するか、追加します。

    threshold. attribute.threshold= value

    この構文では、threshold キーワードの後に、しきい値を設定する attribute を続ける必要があります。attribute は、OS リソースの使用属性です。OS リソースの使用属性については、「OS リソースの使用の監視」で説明しています。

    threshold は、criticallowwarninglow warninghighcriticalhigh のいずれかです。

    値は数字で、通常は百分率値を表します。

  3. ファイルを保存します。

    変更を有効にするために、管理サーバーおよびプロビジョニング可能なサーバーを再起動する必要はありません。これで、N1 System Manager が管理するすべてのサーバーに変更後のデフォルトしきい値が適用されます。


例 6–1 ファイルシステム使用のデフォルトしきい値の変更

この例では、ファイルシステム使用のデフォルトの criticalhigh しきい値を最大ファイルシステム使用量の 75% に変更します。/etc/opt/sun/n1gc/monitoring.properties ファイルに次の行を追加するか、既存の行を変更します。


threshold.fsusage.pctused.criticalhigh=75

「しきい値の設定」で説明にしたがってコマンド行からset コマンドを使い、個別にしきい値の値を設定していないかぎり、この値はすべてのプロビジョニング可能なサーバーに適用されます。

しきい値は無効にすることができます。この方法は、例 6–4 で示します。