Sun N1 System Manager 1.0 管理ガイド

しきい値の設定

個別サーバーに監視対象オブジェクトのしきい値を設定することができます。コマンド行から監視対象オブジェクトの属性のしきい値を設定すると、該当するオブジェクトのその属性に関するしきい値の出荷時設定が無効になります。また、該当するオブジェクトのその属性に関する、monitoring.properties 内のすべてのエントリも無効になります。

Procedureサーバーに対するしきい値を設定する

始める前に

server という名前のサーバー上の管理エージェント IP およびセキュリティ資格を有効にするには、「OS 管理エージェントをインストールする」の説明に従って、そのサーバーに管理エージェントをインストールします。

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. threshold 属性を付けて set server コマンドを入力します。


    N1-ok> set server server threshold attribute threshold=value
    

    サーバーの複数しきい値を設定する場合は、次の構文を使用します。


    N1-ok> set server server threshold attribute threshold=value threshold=value
    

    この構文では、threshold キーワードの後に、しきい値を設定する attribute を続ける必要があります。attribute は、OS リソースの使用属性です。OS リソースの使用属性については、「OS リソースの使用の監視」で説明しています。また、付録 A 「ハードウェアおよび OS リソースの属性」に一覧があります。

    threshold は、criticallowwarninglowwarninghighcriticalhigh のいずれかです。

    値は数字で、通常は百分率値を表します。


例 6–2 サーバーの CPU 使用に関する複数しきい値の設定

この例では、serv1 という名前のプロビジョニング可能なサーバー上の CPU 使用 warninghigh しきい値を 53%、criticalhigh しきい値を 75% に設定しています。


N1-ok> set server serv1 threshold cpustats.pctusage warninghigh=53 criticalhigh=75

serv1 という名前のサーバーについては、これらの値が、管理サーバー上の monitoring.properties 構成ファイルに保存されているデフォルト値に優先します。



例 6–3 サーバーのファイルシステム使用に関する複数しきい値の設定

この例では、serv1 という名前のプロビジョニング可能なサーバー上のファイルシステム使用の warninghigh しきい値を 75%、 criticalhigh しきい値を 87% に設定しています。


N1-ok> set server serv1 threshold fsusage.pctused warninghigh=75 criticalhigh=87


例 6–4 サーバーのファイルシステム使用しきい値の削除

この例では、serv1 という名前のプロビジョニング可能なサーバーに設定されている warninghigh しきい値を削除しています。


N1-ok> set server serv1 threshold fsusage warninghigh=none

この場合は、このしきい値の該当する重要度の以前の設定値が削除されます。このしきい値の重要度値が、monitoring.properties 構成ファイルに保存されているデフォルトしきい値や、出荷時設定のデフォルト値 (この属性に存在する場合) に戻ることはありません。実際には、このサーバーのファイルシステム使用の warninghigh しきい値に関する監視は無効になります。


Procedureサーバーグループに対するしきい値を設定する

始める前に

server という名前のサーバー上の管理エージェント IP およびセキュリティ資格を有効にするには、「OS 管理エージェントをインストールする」の説明に従って、そのサーバーに管理エージェントをインストールします。

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. threshold 属性を付けて set group コマンドを入力します。


    N1-ok> set group group threshold attribute threshold=value
    

    サーバーグループの複数しきい値を変更する場合は、次の構文を使用します。


    N1-ok> set group group threshold attribute threshold=value threshold=value
    

    この構文では、threshold キーワードの後に、しきい値を設定する attribute を続ける必要があります。attribute は、OS リソースの使用属性です。OS リソースの使用属性については、「OS リソースの使用の監視」で説明しています。また、付録 A 「ハードウェアおよび OS リソースの属性」に一覧があります。

    threshold は、criticallowwarninglowwarninghighcriticalhigh のいずれかです。

    値は数字で、通常は百分率値を表します。


例 6–5 サーバーグループのファイルシステム使用に関する複数しきい値の設定

この例では、grp3 というグループ名を持つプロビジョニング可能なサーバーのグループのファイルシステム使用の warninghigh しきい値を 75%、criticalhigh しきい値を 87% に設定しています。


N1-ok> set group grp3 threshold fsusage.pctused warninghigh=75 criticalhigh=87