Sun N1 System Manager 1.0 管理ガイド

ProcedureSolaris 9 x86 ディストリビューションを更新する

ここでは、N1 System Manager 内の Solaris 9 x86 OS ディストリビューションにパッチを適用する手順を説明します。

始める前に
手順
  1. Solaris 9 マシンの設定をして、パッチを適用します。

    1. スーパーユーザーで Solaris 9 マシンにログインします。


      % su
      password:password
      
    2. パッチディレクトリを作成します。


      # mkdir /patch
      
    3. http://sunsolve.sun.com から /patch ディレクトリにパッチ 117172–17 および 117468–02 をダウンロードします。

    4. パッチディレクトリに移動します。


      # cd /patch
      
    5. パッチファイルを展開します。


      # unzip 117172-17.zip
      # unzip 117468-02.zip
      
    6. Solaris 9 マシンをシングルユーザーモードで再起動します。


      # reboot -- -s
      
    7. シングルユーザーモードでパッチディレクトリに移動します。


      # cd /patch
      
    8. パッチをインストールします。


      # patchadd -M . 117172-17
      # patchadd -M . 117468-02
      

      ヒント –

      マルチユーザーモードに戻るには、Control+D キーを押します。


  2. Solaris 9 ディストリビューションを作成し、管理サーバー を構成します。

    1. N1 System Manager にログインします。

      詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

    2. 管理サーバーで Disk 1 を挿入し、次のコマンドを入力します。


      N1-ok> create os os cdrom cdrom
      

      ディストリビューション作成ジョブが開始されます。ジョブ ID を書き留めておきます。ジョブが完了したら、次のディスクを挿入します。


      注 –

      次のディスクを挿入するよう求められることはないため、ディストリビューション作成ジョブが完了したかどうか、また OS のディスク番号に注意する必要があります。ジョブが完了すると、イベントが生成されます。


      「CD または DVD から OS ディストリビューションをインポートする」も参照してください。

    3. 必要に応じて、次のディスクの処理を続けます。

    4. 最後のディストリビューション作成ジョブが完了したら、次のコマンドを実行します。


      N1-ok> show os os
      

      新しい OS ディストリビューションが出力に表示されます。

    5. as_distro.pl ファイルを表示します。


      # /scs/sbin/as_distro.pl -l
      
    6. Solaris 9 ディストリビューションの DISTRO_ID を書き留めておきます。

      この ID は、下記の手順 3 で使用します。

    7. /etc/exports ファイルをエディタで開きます。


      # vi /etc/exports
      
    8. /js *(ro,no_root_squash)/js *(rw,no_root_squash) に変更します。

    9. /etc/exports ファイルを保存して閉じます。

    10. NFS を再起動します。


      # /etc/init.d/nfs restart
      
  3. 管理サーバーにインポートしたディストリビューションにパッチを適用します。

    1. スーパーユーザーで Solaris 9 マシンにログインします。


      % su
      password:password
      
    2. 管理サーバーをマウントします。


      # mount -o rw Management-Server-IP:/js/DISTRO_ID /mnt
      
    3. パッチをインストールします。


      # patchadd -C /mnt/Solaris_9/Tools/Boot/ -M /patch 117172-17
      # patchadd -C /mnt/Solaris_9/Tools/Boot/ -M /patch 117468-02
      

      注 –

      最初のパッチインストールで部分的にエラーなりますが、このエラーは無視してください。


    4. 管理サーバーをマウント解除します。


      # unmount /mnt
      
  4. 管理サーバーで NFS を再起動し、/tmp/root/boot/solaris/bootenv.rc へのシンボリックリンクを作成します。

    1. /etc/exports をエディタで開きます。


      # vi /etc/exports
      
    2. /js *(rw,no_root_squash)/js *(ro,no_root_squash) に変更します。

    3. NFS を再起動します。


      # /etc/init.d/nfs restart
      
    4. /js/<distro_id>/Solaris_9/Tools/Boot/boot/solaris に移動します。


      # cd /js/<distro_id>/Solaris_9/Tools/Boot/boot/solaris
      
    5. bootenv.rc リンクを作成し直します。


      # ln -s ../../tmp/root/boot/solaris/bootenv.rc .
      
注意事項

別のディストリビューションにパッチを適用する場合は、 /patch/117172-17 ディレクトリをいったん削除して、unzip 117172-17.zip コマンドを使ってディレクトリを作成し直さなければならないことがあります。最初のディストリビューションにパッチを適用すると、patchadd コマンドによって、次の patchadd コマンドの実行で問題を起こすディレクトリに変更が加えられます。