この節では、ハードウェアの論理図、サーバーのポートの概要、および Sun N1 System Manager のハードウェアを接続するときに参照できる図を示します。
この節の内容は次のとおりです。
この節では、N1 System Manager サーバーの論理図と物理図を示します。これらの図は、N1 System Manager のサーバーとスイッチを接続するときに役立ちます。
次の各図に、Sun Fire V40z と Sun Fire V20z の背面パネルのコネクタを示します。図の後に、各コネクタの説明が続きます。これらの図では、追加の 10/100/1000M ビット NIC カードが管理サーバーに設置されていると想定しています。
次の一覧に、V40z と V20z の各コネクタの説明を示します。V40z と V20z では、コネクタの配置は異なりますが、その数やタイプは同じです。
キーボードコネクタ
マウスコネクタ
Ethernet 10/100 管理ポート
下: SP0
上: SP1
どちらのポートもプロビジョニング可能なサーバーのサービスプロセッサへのアクセスに使用できます。このマニュアルでは、サービスプロセッサのポート SP0 への接続を想定しています。
モニター
USB
シリアル RS232
Ethernet 10/100/1000G ビットのポート
下: ETH0
上: ETH1
管理サーバー PCI Ethernet 100/1000G ビットポート ETH2
管理サーバーには、V40z サーバーまたは V20z サーバーを使用できます。プロビジョニング可能なサーバーには、両方のタイプのサーバーを使用できます。
スイッチへの接続は、サーバーを管理サーバーとして使用するか、プロビジョニング可能なサーバーとして使用するかによって異なります。
N1 System Manager 管理サーバーは、次のように 3 つの異なるネットワークに接続する必要があります。
ETH0 は、管理サーバーを社内ネットワークに接続し、管理サーバーからの外部アクセスを可能にします。管理サーバーの ETH0 の IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイは、社内環境の接続の要件を満たすように設定する必要があります。DNS の設定は N1 System Manager の設定時に行います。ETH0 は 1G ビットの NIC インタフェースである必要があります。
ETH1 は管理サーバーをプロビジョニングネットワークに接続し、プロビジョニング可能なサーバーの ETH0 接続と同じスイッチとネットワークにある必要があります。管理サーバーの ETH1 の IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイは、最大 1,000 台のプロビジョニング可能なサーバーをサポートするように設定できます。プロビジョニングネットワークには、管理サーバーとプロビジョニング可能なサーバー以外のデバイスを接続できません。ETH1 は 1G ビットの NIC インタフェースである必要があります。
ETH2 は管理サーバーを管理ネットワークに接続し、プロビジョニング可能なサーバーのサービスプロセッサの SP0 接続と同じスイッチとネットワークにある必要があります。プロビジョニング可能なサーバーの SP0 ポートへの接続があるかぎ、管理サーバーの接続がプロビジョニング可能なサーバーの SP0 接続と同じスイッチにある必要はありません。管理サーバーの ETH2 の IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイは、プロビジョニング可能なサーバーの SP0 の IP アドレスに接続できるように設定する必要があります。ETH2 は 1G ビットの NIC インタフェースである必要があります。
SP0 を社内ネットワークに接続し、外部からの管理サーバーの電源の投入と切断、社内ネットワークからのファームウェアアップデート、および社内ネットワークからの管理サーバーの状態の確認を行うことができます。SP0 は 100M ビットの NIC インタフェースです。
各プロビジョニング可能なサーバーは、次のように 3 つの異なるネットワークに接続する必要があります。
SP0 は、プロビジョニング可能なサーバーを管理ネットワークに接続し、管理サーバーの ETH2 接続と同じスイッチとネットワークにある必要があります。管理サーバーの ETH2 ポートへの接続があるかぎり、プロビジョニング可能なサーバーの SP0 ポートの接続が管理サーバーの ETH2 接続と同じスイッチにある必要はありません。
SP0 は 100M ビット接続である必要があります。
ETH0 は、プロビジョニング可能なサーバーをプロビジョニングネットワークに接続し、管理サーバーの ETH1 接続と同じスイッチとネットワークにある必要があります。
ETH0 は 1G バイトの接続である必要があります。
ETH1 は、管理サーバーを経由してプロビジョニング可能なサーバーをデータネットワークに接続し、プロビジョニング可能なサーバーから外部社内ネットワークへのアクセスを可能にします。
ETH1 は 1G バイトの接続である必要があります。
この節では、N1 System Manager の装置の設計と接続に役立つ 2 つの構成例を示します。
最初の構成例では、V20z を管理サーバーとして使用し、12 台の V40z プロビジョニング可能なサーバーを制御します。1 台のスイッチを管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークに使用します。
2 つ目の構成例では、V20z を管理サーバーとして使用し、36 台の V40z プロビジョニング可能なサーバーを制御します。1 台のスイッチを管理ネットワークに使い、別のスイッチをプロビジョニングネットワークとデータネットワークに使用します。
管理、プロビジョニング、およびデータの各ネットワークは、スイッチで別個の VLAN に割り当てる必要があります。VLAN の設定と割り当てについては、スイッチのマニュアルを参照してください。
完全に埋まった 42RU ラック
デイジーチェーン接続ではない、スタートポロジの管理ネットワーク
1 台のローカルスイッチで管理ネットワークとプロビジョニングネットワークをサポート
社内ネットワークのスイッチでデータネットワークをサポート
ラックに収められた管理サーバー
スイッチコンソールアクセス用端末サーバーなし
項目 |
タイプ |
数 |
ポート |
ネットワーク |
スイッチのポート |
---|---|---|---|---|---|
管理サーバー |
V20z |
1 |
ETH0 |
組織内 |
1 |
ETH1 |
プロビジョニング |
1 |
|||
ETH2 |
管理 |
1 |
|||
SP0 (管理) |
組織内 |
1 |
|||
プロビジョニング可能なサーバー |
V40z |
12 |
ETH0 |
プロビジョニング |
12 |
ETH1 |
データ |
12 |
|||
SP0 |
管理 |
12 |
|||
スイッチ |
Cisco 3750G-48TS |
1 |
0 〜 47 |
プロビジョニングと管理 |
48 |
管理サーバーのポート ETH2 は、プロビジョニング可能なサーバーのサービスプロセッサのポートへ、またこのポートからアクセスできるように設定する必要があります。
完全に埋まった 42RU ラック
デイジーチェーン接続ではない、スタートポロジの管理ネットワーク
2 台のローカルスイッチで管理ネットワークとプロビジョニングネットワークをサポート
社内ネットワークのスイッチでデータネットワークをサポート
ラックに収められた管理サーバー
別個のデータネットワークと管理ネットワーク
スイッチコンソールアクセス用端末サーバーなし
項目 |
タイプ |
数 |
ポート |
ネットワーク |
スイッチのポート |
---|---|---|---|---|---|
管理サーバー |
V20z |
1 |
ETH0 |
組織内 |
1 |
ETH1 |
プロビジョニング |
1 |
|||
ETH2 |
管理 |
1 |
|||
SP0 (管理) |
組織内 |
1 |
|||
プロビジョニング可能なサーバー |
V20z |
36 |
ETH0 |
プロビジョニング |
36 |
ETH1 |
データ |
36 |
|||
SP0 |
管理 |
36 |
|||
スイッチ |
Cisco 3750G-48TS |
1 |
0 〜 47 |
プロビジョニング |
48 |
スイッチ |
Cisco 3750G-48TS |
1 |
0 〜 47 |
管理 |
48 |
管理サーバーのポート ETH2 は、プロビジョニング可能なサーバーのサービスプロセッサのポートへ、またこのポートからアクセスできるように設定する必要があります。
次の図に、スイッチ 2 台の構成例を示します。
次の節では、プロビジョニング可能なサーバーの準備の手順を示します。