基本管理および OS 管理機能は、インストールされた OS プロファイルの監視し、パッチの適用を可能にします。ここでは、機能の追加、サポートされている属性の変更、および機能サポートの削除の実行方法について説明します。OS 監視機能によって提供される OS 監視についての詳細は、第 5 章「サーバーの監視」を参照してください。
この節では、次の作業について説明します。
ここでは、新たに配備された OS があるサーバーの基本管理機能を有効にする方法を示します。基本管理機能を使用すると、リモートコマンドの実行およびパッケージの配備が行えるようになります。
基本管理機能のアンインストールはサポートされていません。
ここで説明するエージェント IP は、管理サーバーによって監視するプロビジョニング可能なサーバー'のデータネットワークインタフェースの IP アドレスです。インタフェースは、 eth1/bge1 または eth0/bge0 ですが、通常は eth0/bge0 です。
サーバーの検出第 2 章「Sun N1 System Manager でのサーバーの検出、グループ化、交換」を参照してください。
OS がまだインストールされていない場合は、OS をロードします。「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」 and 『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「load server」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
以下のコマンドで使用されている SSH ユーザーアカウントは、リモートマシン上で root 権限を持っている必要があります。
N1-ok> add server server feature basemanagement agentip agentip agentssh username/password |
「基本管理サポートの追加」ジョブが開始します。
必要なパッケージおよびスクリプトが追加されます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「add server」を参照してください。
「基本管理サポートの追加」ジョブが正常に完了したら、次のコマンドを入力します。
N1-ok> show server server |
「基本管理サポート」フィールドの値として「OK」が表示されます
ここでは、サーバーに OS 監視機能を追加する手順を説明します。すでに基本管理機能が追加されているサーバーには、OS 監視機能を追加することができます。また、OS 監視機能を新しく OS をロードしたサーバーに追加し、基本管理機能を自動的に追加することもできます。OS 監視機能は、OS リソースの監視および資産管理に使用されます。詳細は、第 5 章「サーバーの監視」を参照してください。
add server feature osmonitor コマンドは、「OS 監視サポートの追加」ジョブを作成します。複数のadd server feature osmonitor コマンドを重複して送信し、それらを並行して実行することができます。ただし、重複が可能な「OS 監視サポートの追加」ジョブは 最大 15 です。
スクリプトを使用して add server feature コマンドを送信する場合は、例 3–13を参照してください。
サーバーを検出します。第 2 章「Sun N1 System Manager でのサーバーの検出、グループ化、交換」を参照してください。
まだ OS がインストールされていない場合は、OS をロードします。「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」 および 『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「load server」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のいずれかを実行して OS 監視機能を追加します。
基本管理機能を追加していない場合は、次のコマンドを入力します。
以下のコマンドで使用されている SSH ユーザーアカウントは、リモートマシン上で root 権限を持っている必要があります。
N1-ok> add server server feature osmonitor agentip agentip agentssh username/password |
すでに基本管理機能を追加している場合は、次のコマンドを入力します。
基本管理サポートがあるサーバーに OS 監視サポートを追加するときには、エージェント IP または SSH 資格を指定することはできません。
N1-ok> add server server feature osmonitor |
「OS 監視サポートの追加」ジョブが開始します。
コマンド構文の詳細については、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「add server」を参照してください。
「OS 監視サポートの追加」ジョブが完了するまで追跡します。
ジョブが正常に完了すると、「システムダッシュボード」タブのサーバー表に、「使用 OS」および「OS リソースの健全性」の値が表示されます。Iまた、show server コマンドの出力に、「OS 監視サポート」の値に「OK」が表示されます。
プロビジョニング可能なサーバーで、次のいずれかのコマンドセットを発行し、OS 監視機能がサポートされていることを確認します。
Solaris の機能を確認する場合
# pkginfo |grep n1gc system SUNWn1gcsolx86ag N1gc Solaris x86 Agent # ps -ef |grep -i esd root 23817 1 0 19:57:59 ? 0:01 esd - init agent -dir /var/opt/SUNWsymon -q |
Linux の機能を確認する場合
# rpm -qa | grep -i sun-symon-esagt sun-symon-esagt-3.6-1.0 # ps -ef | grep -i esd root 1940 1 0 Jan28 ? 00:00:14 esd - init agent -dir /var/opt/SUNWsymon -q |
次のスクリプト例は、基本管理サポートのない複数のサーバーに対して、複数の add server feature コマンドを発行しています。
n1sh add server 10.0.0.10 feature=osmonitor agentip 10.0.0.110 agentssh admin/admin & n1sh add server 10.0.0.11 feature=osmonitor agentip 10.0.0.111 agentssh admin/admin & n1sh add server 10.0.0.12 feature=osmonitor agentip 10.0.0.112 agentssh admin/admin & |
次のエラーが生成され、add server feature osmonitor agentip コマンドが失敗した場合は、wget 情報を手動でインストールする必要があります。 Internal error: wget command failed: /usr/bin/wget —0 /tmp/hostinstall.pl http://xx.xx.xx.xx/pub/hostinstall.pl, この場合の、xx.xx.xx.xx は、問題のマシンの IP アドレスです。このエラーを修正するには、次を実行します。
Solaris オペレーティングシステムの場合は、 /usr/sfw/bin/wget 内の、SUNWwgetu および SUNWwgetr パッケージをインストールします。
Linux の場合は、/usr/bin/wget 内の wget- から始まるすべての RPM をインストールします。
管理サーバー上に古い SSH エントリがある場合、OS 監視機能の追加に失敗する可能性があります。add server feature osmonitor agentip コマンドが失敗し、セキュリティ違反がないことが確かな場合は、 /root/.ssh/known_hosts ファイルまたはファイル内の対応するプロビジョニング可能なサーバーのエントリを削除してください。そのあとで add server feature osmonitor agentip を再度実行します。
また、基本管理機能を持つサーバーで add server feature osmonitor コマンドを実行するときに、エージェント IP または SSH 資格を指定した場合、OS 監視機能の追加に失敗することがあります。この問題を解決するには、エージェント IP または SSH 資格を指定しないで add server feature osmonitor コマンドを発行してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
OS 監視機能を削除します。
N1-ok> remove server server feature osmonitor |
必要なパッケージおよびスクリプトが削除されます。コマンド構文の詳細については、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「remove server」を参照してください。
ここでは、サーバーのエージェント IP を変更する手順を説明します。エージェント IP は、管理サーバーによって監視するプロビジョニング可能なサーバーのデータネットワークインタフェースの IP アドレスです。
プロビジョニング可能なサーバーの IP アドレスおよび資格を変更した場合、または N1 System Manager の外部から手動でなんらかのサービスを削除した場合は、サービスの有効化は成功しません。N1 System Manager の外部から任意で OS に変更を加えた場合は、再検出し、そのあとで基本管理および OS 管理機能を追加する必要があります。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを実行します。
以下のコマンドで使用されている SSH ユーザーアカウントは、リモートマシン上で root 権限を持っている必要があります。
N1-ok> set server server agentip IP agentssh username/password agentsnmp public-community-string |
エージェント IP が変更されます。コマンド構文の詳細については、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「add server」を参照してください。
この手順を正しく完了すると、プロビジョニング可能なサーバーの OS 監視機能はサポートされなくなります。
スーパーユーザーで プロビジョニング可能なサーバー にログインします。
次のコマンドを入力します。
# /etc/rc.d/rc3.d/S99es_agent stop |
次のコマンドを発行し、プロンプトの指示に従います。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-uninst |
エージェントがアンインストールされます。
手動で機能を削除します。
# rpm -e sunmc-linux-agent |
機能が削除されます。
機能に関係するディレクトリを削除します。
# rm -rf /var/opt/SUNWsymon |
ディレクトリが削除されます。
この手順を正しく完了すると、プロビジョニング可能なサーバーの OS 監視機能はサポートされなくなります。