Sun N1 System Manager 1.1 管理ガイド

ProcedureSolaris 10 OS のプロビジョニングを行う

始める前に
手順
  1. 管理サーバーに Solaris 10 OS ISO ファイルをコピーします。


    N1-ok> create os os file file-location
    

    注 –

    この操作は、CPU に負荷が集中し、完了するまでに数分を要する場合があります。


    管理サーバーにデフォルトの OS プロファイルが作成されます。OS プロファイルの一覧を表示するには、 show osprofile all と入力します。

    詳細は、「ISO ファイルから OS ディストリビューションをコピーする」 または 「CD または DVD から OS ディストリビューションをコピーする」 を参照してください。

  2. (省略可能) 管理サーバーで、フラッシュアーカイブファイルを設定します。

    「管理サーバーにフラッシュアーカイブをコピーする」を参照してください。

  3. (省略可能) サーバーが起動するときに bge1 データネットワークインタフェースを構成するために、カスタム post-installation スクリプトを作成します。 管理サーバーにファイルを保存します。

    次の例は、システム起動時にデータネットワーク DHCP サーバーを使用し、プロビジョニング可能なサーバーの bge1 データネットワークインタフェースを構成するスクリプト例です。


    DEVICE=bge1
    BOOTPROTO=dhcp
    ONBOOT=yes
  4. (省略可能) フラッシュアーカイブファイルおよび post-installation スクリプトを使用するように、デフォルトの OS プロファイルをカスタマイズします。


    N1-ok> set osprofile osprofile flar flar
    

    flar 属性値は、フラッシュアーカイブファイルのフルパスとファイル名です。例: /jumpstart/Flash/archive1.flar


    N1-ok> add osprofile osprofile script script type type
    

    script 属性値は、スクリプトファイルのフルパスとファイル名です。例: /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bge1

    type 属性には、インストール中にカスタムスクリプトを実行するタイミングを指定します。type 属性の有効な値は次のとおりです。

    • pre– インストールの前にスクリプトを実行します (例: ドライバ)。

    • post – インストール後にスクリプトを実行します。

    • postnochroot– インストール後にスクリプトを実行します。ただし、スーパーユーザー (root) で実行する必要はありません。

    OS プロファイルは、指定された post-installation スクリプトおよびフラッシュアーカイブファイルを使用するよう変更されます。

  5. 「ダッシュボード」タブにドラッグアンドドロップ OS プロファイルアイコンを表示します。

    1. OS プロファイル一覧の下にある「一覧の編集」ボタンをクリックします。

      使用可能な OS プロファイルの一覧が表示されます。

    2. 適切なプロファイルのチェックボックスを選択し、「了解」をクリックします。

      選択した OS プロファイルが「ショートカット」区画に追加されます。

  6. (省略可能) プロビジョニング可能なサーバーのシリアルコンソールに接続します。

    1. 「表示の選択」メニューから「すべてのサーバー」を選択します。

      サーバー表が表示されます。

    2. シリアルコンソールを起動するサーバーを選択します。

      「サーバーの詳細」ページが表示されます。

    3. 「アクション」メニューから、「シリアルコンソールを開く」を選択します。

      シリアルエミュレータが表示されます。

  7. 「表示の選択」メニューから「グループ別のサーバー」を選択します。

    サーバーグループ表が表示されます。

  8. 「ショートカット」区画からサーバーグループに OS プロファイルをドラッグアンドドロップします。

    「OS プロファイルのロード」ウィザードが表示されます。ウィザードの手順に従って操作を進めます。

  9. 選択したサーバーに対する OS プロファイルのロードを開始してもよければ、ウィザード最後のステップで「完了」ボタンをクリックします。

    ウィザードのウィンドウが閉じ、コマンド行インタフェースにジョブ番号が表示されます。

  10. 次のいずれかの方法で OS プロファイルのインストールを追跡します。

    • 手順 5 からシリアルコンソールウィンドウの出力を表示する。

    • 「ジョブ」タブをクリックして「OS のロード」ジョブを表示し、ジョブ ID をクリックして詳細を確認する。

    • 「イベントログ」タブをクリックし、ジョブによって生成されたすべてのイベントを表示する。


例 3–1 コマンド行からの Solaris 10 OS のプロビジョニング

以下の例では、archive1.flar という名前の x86 プラットフォーム の Solaris 10 OS フラッシュアーカイブファイルを作成し、ifcfg-bge1 という名前の post-installation スクリプトを作成したと仮定しています。また、管理サーバー は、x86 プラットフォームの Solaris 10 OS ソフトウェアが実行されていることとしています。

次の例は、/tmp/solarisdvd.iso ファイルから、OS ディストリビューションをコピーする方法を示しています。


N1-ok> create os solaris_ver10 file /tmp/solarisdvd.iso
Job "1" started.

次の例は、/etc/dfs/dfstab ファイルンの最後のコメントの下に、 /jumpstart/Flash ディレクトリを作成する 1 行を追加する方法を示しています。


# vi /etc/dfs/dfstab

# Put custom additions below (Do not change/remove this line)
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "Flash Share" /jumpstart/Flash

次の例は、/jumpstart/Flash ディレクトリに、フラッシュアーカイブファイルをコピーする方法を示しています。


# cp /tmp/archive1.flar /jumpstart/Flash/

次の例は、NFS を再起動する方法を示しています。


# /etc/init.d/nfs.server stop
# /etc/init.d/nfs.server start

次の例は、フラッシュアーカイブを使用する OS プロファイルを作成する方法を示しています。


N1-ok> create osprofile solaris_ver10 rootpassword admin flar /jumpstart/Flash/archive1.flar
description "solaris 10with flar" os solx86
Job "2" started. 

次の例は、OS プロファイルにスワップパーティションを追加する方法を示しています。


N1-ok> add osprofile solaris_ver10 partition swap sizeoption fixed size 2048 
device c1t1d0s1 type swap

次の例は、OS プロファイルに root パーティションを追加する方法を示しています。


N1-ok> add osprofile solaris_ver10 partition / sizeoption free device 
c1t1d0s0 type ufs

次の例は、OS プロファイルに post-installation スクリプトを追加する方法を示しています。


N1-ok> add osprofile solaris_ver10 script 
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bge1 type post

次の例は、devgroup という名前のサーバーグループに OS プロファイルをロードする方法を示しています。


N1-ok> load group devgroup osprofile solaris_ver10 
excludeserver=192.168.73.205,192.168.73.31,192.168.73.14 
networktype=static ip=192.168.72.201-192.168.73.214
Job "3" started.

excludeserver サブコマンドで、ロード操作から、指定のプロビジョニング可能な IP アドレスを除外しています。networktype 属性では、プロビジョニング対象のサーバーに割り当てる静的な IP 範囲が指定されています。

次の例は、ジョブのステータスを表示する方法を示しています。


N1-ok> show job 3
Job ID:   3
Date:     2005-06-01T13:11:46-0600
Type:     OS Load
Status:   Completed (2005-06-01T13:11:59-0600)
Owner:    root
Errors:   0
Warnings: 0

注意事項
参照
次の手順

「OS 監視機能を追加する」