Sun N1 System Manager 1.2 管理ガイド

OS アップデートの管理の概要

N1 System Manager では、プロビジョニング可能なサーバーに OS をインストールしたあと、OS アップデートをインストールすることができます。これらの OS アップデートは、Solaris パッケージ、Solaris パッチ、および Linux RPM からなります。

Solaris のパッケージまたはパッチでは、スクリプトを使用し、アップデートをインストールするためのオプションパラメータを実行できます。このパラメータは、依存関係のある一連のパッケージまたはパッチをインストールするために役立ちます。スクリプトを指定するには、create update コマンドに installscriptfile パラメータを付けて使用します。スクリプト例およびコマンド構文の例については、例 3–16 を参照してください。

N1 System Manager を使用すると、サーバーへ OS アップデートを初めてインストールする際、次の 4 つの手順で行えます。

  1. OS アップデートをダウンロードします。

  2. N1 System Manager に OS アップデートをコピーします。

    プロビジョニング可能なサーバーに OS アップデートをインストールするには、N1 System Manager が、そのアップデートにシステムアクセスできる必要があります。

    create update コマンドを使用し、Web サイト、または管理サーバー上でアクセス可能なファイルシステムから OS アップデートをインポートできます。OS アップデートをインポートしたあとは、ブラウザインタフェース の「ショートカット」区画にそのアップデートを表示したり、show update コマンドで確認したりできます。

  3. ブラウザインタフェースの「ショートカット」区画の表示、または show update コマンドを使用して、OS アップデートがコピーされていることを確認します。

  4. 適切なプロビジョニング可能なサーバーに OS アップデートをインストールします。この操作には、ブラウザインタフェース、 load server、または load group コマンドを使用します。プロビジョニング可能なサーバーが、基本管理機能をサポートしている必要があります。

OS アップデートのインストールは、オペレーティングシステムによって動作が異なります。これは、ネイティブのパッケージインストール機構が使用されるためです。たとえば、対象のサーバーにインストール済みの Solaris パッケージをインストールした場合、エラーが報告されずに成功することがあります。しかし、同じ操作でも、Linux RPM の場合は、パッケージがインストール済みであることを示すエラーメッセージが生成されます。

障害追跡に関する情報については、「OS アップデートの問題」を参照してください。