ここでは、サーバーの OS 監視機能をアップグレードする手順を説明します。この手順は、プロビジョニング可能なサーバーに以前のバージョンの OS 監視機能がインストールされたまま、N1 System Manager を以前のリリースからアップグレードした場合に必要です。この手順は、サーバーごとに行います。OS 監視機能は、複数のサーバーで同時にアップグレードできます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 インストールおよび構成ガイド』の第 2 章「Sun N1 System Manager ソフトウェアとプロビジョニング可能なサーバーの管理エージェントのアップグレード」を参照してください。
最新バージョンの N1 System Manager から load server または load group コマンドを使用してサーバーを新規インストールし、feature サブコマンドを使用した場合、この手順は不要です。
プロビジョニング可能なサーバーを既存の基本管理機能および OS 監視機能から新バージョンにアップグレードするには、add server feature osmonitor コマンドに upgrade キーワードを用いて使用します。
スクリプトを使用して add server feature コマンドを送信する場合は、例 5–1 を参照してください。
サーバーを検出します。第 2 章「Sun N1 System Manager でのサーバーの検出、グループ化、および交換」を参照してください。
この OS 監視機能アップグレード手順は、以前のバージョンの N1 System Manager によって OS がすでにインストールされているプロビジョニング可能なサーバーが対象になります。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
OS 監視機能をアップグレードするには、次のコマンドを入力します。
N1-ok> add server server feature osmonitor upgrade |
「OS 監視サポートの変更」ジョブが開始されます。このコマンドでは、基本管理機能もアップグレードされます。
コマンド構文の詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「add server」を参照してください。
「OS 監視サポートの追加」ジョブの完了を確認します。
ジョブが正常に完了すると、「システムダッシュボード」タブの「サーバー」表に、「使用 OS」および「OS リソースの健全性」の値が表示されます。
show server コマンドを実行し、OS 監視機能がサポートされていることを確認します。サーバーの出力に、プロビジョニング可能なサーバーで次のいずれかのコマンドセットの「OS 監視サポートの有無」の値が「正常」と表示されます。
すべての OS 監視データが完全に初期化されるまでには、5 〜 7 分かかります。CPU のアイドルが 0.0% と表示される場合は、使用 OS のステータスが「Failed Critical」になります。OS 監視機能の追加またはアップグレード後、5 〜 7 分でこの状態が解消されるはずです。
管理サーバー の SSH エントリが古いために、OS 監視機能のアップグレードに失敗することがあります。add server feature osmonitor agentip コマンドに失敗しても、実際のセキュリティー違反が発生していない場合は、known_hosts ファイルを削除するか、そのファイル内でプロビジョニング可能なサーバーに対応しているエントリを削除します。その後、add server feature osmonitor agentip コマンドを再実行してください。管理サーバー で Linux が実行されている場合、known_hosts ファイルは /root/.ssh/known_hosts にあります。管理サーバー で Solaris OS が実行されている場合、 known_hosts ファイルは /.ssh/known_hosts にあります。
add server feature osmonitor upgrade コマンドでエージェント IP または SSH 資格を指定し、すでに基本管理機能をサポートしているサーバーでそのコマンドを実行すると、OS 監視機能のアップグレードに失敗します。この問題を解決するには、エージェント IP または SSH 資格の値を指定しないで add server feature osmonitor コマンドを実行します。