Solstice PPP には、非同期 PPP リンクにおいて IP アドレスを動的に割り当てる機能があります。PPP リンクが確立すると、クライアントはこのメカニズムを利用して IP アドレスをサーバーから取り出します。
クライアント側で、IP アドレスの動的割り当て機能を有効にします。サーバーとの PPP リンクを開始する場合は、クライアントが IP アドレスを要求します。この要求に対し、クライアントのローカルインタフェースに割り当てられている IP アドレスとサーバー自身の IP アドレスをサーバーが返します。クライアントはこれらのアドレスを使用して、PPP リンクのポイントツーポイント IP 接続を確立します。
サーバー上で IP アドレスの動的割り当てをサポートするには、ポイントツーポイント IP インタフェースプールを定義する必要があります。クライアントが IP アドレスを要求すると、サーバーはこのプールからインタフェースを取り出して割り当てます。PPP リンクが終了すると、インタフェースはプールに戻されます。
プールに存在する IP インタフェースの数は、サーバーに接続するモデムの数と等しい必要があります。サーバーがサポートするクライアントの数ははるかに多いので、接続に利用できるモデムがあるかぎり、要求に応じて IP アドレスが割り当てられます。
IP アドレスの動的割り当て機能を使用できるようにサーバーとクライアントを設定する方法については、第 4 章「構成ファイルの編集」を参照してください。