Solaris Resource Manager をインストールする前に既存システムのパックアップをとっておいてください。
Solaris Resource Manager 1.2 を SPARC 版 Solaris 2.6 - 5/98 にインストールする前に、次のパッチをインストールしてください。
KU パッチ 105181-11 (またはそれ以降)。Solaris 2.6 環境で Solaris Resource Manager を使用できるようにするカーネルの機能強化のために必要です。
パッチ 106123-04 (またはそれ以降)。Solaris 2.6 システム上で SUNWsrmm パッケージに含まれている Solaris Resource Manager のマニュアルページを表示するのに必要です。
パッチ 107122-01 は、Solaris 2.6 システム上で日本語版のマニュアルページ (SUNWjesrm パッケージ) を表示するのに必要です。
これらのパッチは、http://sunsolve.sun.com およびご購入先から入手することができます。
動的な再構成を Sun Enterprise 3500、Sun Enterprise 4500、Sun Enterprise 5500、または Sun Enterprise 6500 システムにおいて行う予定がある場合は、3.2.22 版以上の CPU PROM で実行する必要があります。これよりも低いバージョンの CPU PROM でシステムが実行されている場合、103346-22 以降のパッチをダウンロードして、パッチの README ファイルの説明に従ってインストールしてください。Solaris Resource Manager 1.3 をインストールする前に、このパッチをシステムにインストールしておく必要があります。
Solaris 8 上で Solaris Resource Manager を実行する場合には、パッチ 108995-04 (またはそれ以降) をインストールしておく必要があります。このパッチがインストールされていなくても、資源キャッピングデーモンのパッケージをインストールする際には、インストールスクリプトにより自動的にシステムへインストールされます。
Solaris 7 上で Solaris Resource Manager を実行する場合には、パッチ 109256-01 をインストールする必要があります。このパッチをを使用すると srmadm ユーティリティでは、delta や maxusage などのパラメータに負の値をとることはできません。これらの不適切な値をパラメータとして設定すると Solaris 7 システムにインストールされた Solaris Resource Manager は使用できなくなります。
Solaris 7 - 5/99 リリース以降には、KU パッチ 106541-04 が組み込まれています。このパッチには、Solaris 7 環境で Solaris Resource Manager を使用できるようにするカーネルの拡張機能が含まれています。使用しているリリースのパッチが将来更新された場合は、システムにこの更新版をインストールすることを推奨します。
表 1-1 を参考に、システムで Solaris Resource Manager を実行するために必要なおおよそのディスク容量を求め、必要なディスク容量を確保できているかどうかを確認してください。
表 1-1 必要なディスク容量
ボリューム: / (ルート) |
サイズ (K バイト) |
/platform/sun4?/kernel 内のシステム拡張 /etc 内の構成ファイル / (ルート) ボリュームの合計 |
216 62 260 |
ボリューム: /usr/lib |
サイズ (K バイト) |
/usr/lib 内のライブラリ |
138 |
ボリューム: /usr |
サイズ (K バイト) |
/usr/lib/class/SHR 内のクラスファイル /usr/srm 内のソフトウェア /usr ボリュームの合計 |
2152 36 235 |
ボリューム: /var |
サイズ (K バイト) |
/var/srm/srmDB 内の l ノードデータベース 計算方法: システムのユーザー数に 2K バイトをかけます。たとえば、ユーザーが 200 人であれば、400K バイトが必要です。 |
271
|
Solaris Resource Manager をインストールすると、次のシステムファイルが変更されます。
表 1-2 追加または変更されるシステムファイル表 1-3 追加または変更されるシステムファイル (続き)
追加されるファイル (続き) |
/usr/srm/sbin/limadm /usr/srm/sbin/srmadm /usr/lib/class/SHR/SHRdispadmin /usr/lib/class/SHR/SHRpriocntl /usr/lib/security/pam_srm.so /usr/lib/security/pam_srm.so.1 |
更新されるファイル |
/etc/devlink.tab /etc/pam.conf /etc/passwd /etc/shadow /etc/system |
更新されないファイル1 |
/usr/srm/unsupport/limid2 /usr/srm/unsupport/passwd_lnodes /usr/srm/unsupport/schedtree |
1. 有用ですが、サポートされていないファイルです。
CD-ROM ドライブに Solaris Resource Manager 1.3 CD を挿入します。Solaris ボリュームマネージャ (vold(1M) を参照) によって、ファイルシステムに自動的に CD-ROM がマウントされます。
Sun Enterprise 10000、Sun Fire 15K、または Sun Fire 12K サーバーの場合は、次の節の手順に従ってください。
Sun Enterprise 10000 サーバーには、直接接続された CD-ROM ドライブは付属していません。その代わりに、SSP (System Service Processor) に CD-ROM ドライブが内蔵されています。このため、Sun Enterprise 10000 サーバーの場合、CD 上のソフトウェアが関係するインストールでは、次の 2 つの追加作業が必要になります。
SSP の CD-ROM ドライブに Solaris Resource Manager 1.2 CD を挿入します。
SSP でスーパーユーザーになり、CD-ROM を共有します。
ssp# share -F nfs -o ro,anon=0 /cdrom/cdrom0 |
Sun Enterprise 10000 システムはドメインに分けられ、それぞれのドメインは独自のサーバーとして活動して、それぞれの Solaris 環境を実行します。これは、Solaris Resource Manager 1.3 の機能をもたせようとするドメインすべてに Solaris Resource Manager をインストールする必要があることを意味します。このマニュアルでは「システム」とは、Sun Enterprise 10000 サーバーの「ドメイン」のことです。
プラットフォームのすべてのドメインに Solaris Resource Manager をインストールする必要はありません。Solaris Resource Manager のサービスを必要とするドメインにだけインストールしてください。