Sun Update Connection System 1.0.8 管理ガイド

アップデートの適用に最適な方法の選択

さまざまな方法で、1 つまたは複数のアップデートをダウンロードしたり、システムに適用したりできます。次の表で、自分のニーズに最適な方法を決定してください。


注 –

この表で説明されている smpatch コマンドのバージョンは、Solaris 8 システムから使用可能になったものです。


表 1–3 アップデート方法の比較

コマンドまたはツール 

説明 

参照箇所 

Update Manager GUI 

アップデートの管理に GUI の利便性が必要な場合は、このツールを使用します。 

この GUI の機能には次のようなものがあります。 

  • システムを分析して適切なアップデートを決定する

  • 1 つまたは複数のアップデートでシステムをアップデートする

  • アップデートを削除する

  • 適用したアップデートの一覧を表示する

  • アップデート管理の環境を設定する

  • 自分のシステムで新しいアップデートが使用可能になった場合に通知する

第 4 章「Update Manager GUI を使用した Solaris アップデートの管理」

Sun Update Connection Hosted Web アプリケーション 

Sun でホスティングされているこの Web アプリケーションを使用すれば、使用しているすべての Solaris 10 システムのアップデートをリモート管理できます。 

第 5 章「Sun Update Connection Hosted ブラウザインタフェースを使用した Solaris アップデートの管理」

smpatch update

このコマンドは、システムを分析して適切なアップデートを決定し、そのアップデートをダウンロードおよび適用する際に使用します。 

このコマンドでは、interactive プロパティーセットを含むアップデートは適用されません。

Solaris 8 システムで利用可能なのはローカルモードの smpatch のみです。

smpatch(1M) のマニュアルページ

smpatch analyze および smpatch update

まず、smpatch analyze を使用してシステムを分析し、適切なアップデートを決定します。そのあと、smpatch update を使用して 1 つまたは複数のアップデートをシステムにダウンロードおよび適用します。

このコマンドでは、interactive プロパティーセットを含むアップデートは適用されません。

Solaris 8 システムで利用可能なのはローカルモードの smpatch のみです。

smpatch(1M) のマニュアルページ

smpatch analyzesmpatch download、および smpatch add

まず、smpatch analyze を使用してシステムを分析し、適切なアップデートを決定します。次に、smpatch download を使ってそれらをダウンロードします。このコマンドでは、適用対象のアップデートの前提条件となるアップデートもすべてダウンロードされます。そのあと、smpatch add を使用して、1 つまたは複数のアップデートをシステムに適用します。システムはシングルユーザーモードまたはマルチユーザーモードのどちらでも有効です。

Solaris 8 システムで利用可能なのはローカルモードの smpatch のみです。

smpatch(1M) のマニュアルページ

patchadd

Solaris 2.6 リリース以降 – 署名なしアップデートをシステムに適用します。

Solaris 9 12/03 リリース以降 – このコマンドを使用して、署名付きまたは署名なしアップデートをシステムに適用します。署名付きアップデートを適用するには、まずパッケージの「キーストア」を設定する必要があります。

patchadd(1M) のマニュアルページ

smpatch コマンド行インタフェースまたは Update Manager グラフィカルユーザーインタフェースを使用してアップデートを適用する場合は、「初めて Sun Update Connection System を使用する場合」を参照して、選択した方法に関連する情報を確認してください。