Sun Update Connection System 1.0.8 管理ガイド

第 4 章 Update Manager GUI を使用した Solaris アップデートの管理

この章では、Update Manager GUI を使用したアップデートの管理方法について説明します。


注 –

このタスクは、smpatch コマンドを使用して実行することもできます。smpatch(1M) のマニュアルページを参照してください。


この章で説明する内容は次のとおりです。

Update Manager GUI を使用した Solaris アップデートの管理 (作業マップ)

次の表は Update Manager GUI を使用して実行できる作業の一覧です。

作業 

説明 

参照先 

GUI へのアクセス 

GUI を利用してアップデートを管理するには、Update Manager GUI を使用します。 

「Update Manager GUI にアクセスする」

システムのアップデート管理環境の設定 

デフォルトでは、システムはインターネットに直接に接続されていて、Sun アップデートサーバーからアップデートを取得するように設定されていると仮定されています。 

その仮定が正しくない場合は、システムの実際の環境に応じて設定を変更します。 

「GUI を使用してアップデート管理環境を設定する (作業マップ)」

システムでのアップデートの管理。 

GUI を使用すると、システムの分析、1 つ以上のアップデートの適用、アップデートの依存パッチの確認、およびアップデートの削除を実行できます。 

「GUI を使用したアップデートの管理 (作業マップ)」

(省略可能) システムのアップデート管理環境の調整。 

アップデートディレクトリの場所など、オプション設定を変更します。 

「GUI を使用してアップデート管理環境を調整する (作業マップ)」

Update Manager GUI にアクセスする


注意 – 注意 –

システム動作が不安定になる可能性があるため、Update Manager アプリケーションで、GUI とコマンド行によるアップデート処理を同時に実行することはできません

Update Manager の進捗状況ダイアログから実行できる操作は、取り消しのみです。いったん開始した smpatch update の操作は、中断しないでください。必ず、この操作が完了するまで待ってから、次の操作を開始してください。


ProcedureUpdate Manager アプリケーションへのアクセス方法 (GUI)

Update Manager GUI は、GNOME デスクトップ、Sun Java Desktop System、CDE Application Manager、またはコマンド行から開始できます。

アプリケーションを初めて起動すると、Update Manager 登録ウィザードが表示されます。アップデートの管理に Update Manager を使用するには、このウィザードを使用して Solaris 10 システムを登録します。

  1. Update Manager アプリケーションを開始します。

    • GNOME ユーザーの場合、次のいずれかの方法で Update Manager アプリケーションを起動します。

      • GNOME パネルの通知領域で、Update Manager の通知アイコンをクリックします。

        このアイコンは、疑問符の付いた青いアイコンです。このアイコンは、システムが登録されていないことを示しています。

        この方法では、ソフトウェアをインストールしてもすぐには起動しません。GNOME デスクトップからログアウトして、ログインし直す必要があります。

      • Sun Java Desktop System の「起動」メニューから「アプリケーション」を選択します。

        「アプリケーション」メニューから「ユーティリティー」を選択します。次に、「ユーティリティー」メニューから「Update Manager」を選択します。

      • シェルプロンプトで、/usr/bin/updatemanagerコマンドを実行します。

    • CDE ユーザーの場合、次のいずれかの方法で Update Manager アプリケーションを起動します。

      • 「アプリケーションマネージャー」ウィンドウで、Update Manager アイコンをダブルクリックします。

      • シェルプロンプトで、/usr/bin/updatemanagerコマンドを実行します。

        「認証が必要です」ダイアログボックスが表示されます。

  2. 権限を持つユーザーのユーザー名を指定して「OK」をクリックします。

    デフォルトで、ユーザー名は root です。

    Update Manager アプリケーションを終了するには、「キャンセル」をクリックします。

    「認証が必要です」ダイアログボックスが表示されます。

  3. 権限を持つユーザーのパスワードを指定して「OK」をクリックします。

    Update Manager アプリケーションを終了するには「キャンセル」をクリックします。


    注 –

    Sun Update Connection System への登録が正しく完了したあと、GNOME デスクトップに root ユーザーとしてログインすると、Sun Update Connection System Update Manager アプリケーション (GUI) が自動的に開始されます。基本登録サービスが無効になっている場合や、ユーザーが Sun Update Connection System に登録されていない場合は、root ユーザー以外のユーザーがログインしても Update Manager は自動的に起動されません。Update Manager を起動すると、アップデートのためのシステム分析が自動的に開始されます。


GUI を使用してアップデート管理環境を設定する (作業マップ)

デフォルトで、アップデート管理環境は、Sun アップデートサーバーからアップデートが直接取得されるよう設定されています。したがって、次の少なくとも 1 つを実行するシステムの場合、環境をカスタマイズする必要があります。

次の表では、システムのアップデート管理環境を設定するときに実行する可能性のある作業を説明します。

smpatch コマンドを使用してアップデート管理環境を設定する方法については、smpatch(1M) のマニュアルページを参照してください。

作業 

説明 

参照先 

(省略可能) 使用するネットワークプロキシの指定。 

ネットワークプロキシ経由でシステムをインターネットに接続する場合、Sun アップデートサーバーへのアクセスに使用するネットワークプロキシを指定する必要があります。 

デフォルトでは、ネットワークプロキシは指定されていません。 

「ネットワークプロキシを指定する方法 (GUI)」

(省略可能) ネットワークプロキシの認証に必要なユーザーとパスワードの指定。 

ネットワークプロキシに認証が必要な場合、認証が必要なネットワークプロキシユーザーを指定する必要があります。 

デフォルトでは、ネットワークプロキシユーザーは指定されません。 

「ネットワークプロキシを指定する方法 (GUI)」

(省略可能) システムのアップデートソースの指定。 

システムでは、次のソースのいずれかからアップデートを取得できます。 

  • Sun アップデートサーバー (デフォルト)

  • イントラネット上のアップデートサーバー

  • ローカルシステム上のアップデートのコレクション

「アップデートソースを指定する方法 (GUI)」

(省略可能) Sun サブスクリプションキーの指定。 

システムの登録情報にサブスクリプションキーを追加すると、システムはすべての Solaris アップデートにアクセスできるようになります。サブスクリプションがない場合は、セキュリティーアップデートのみにアクセスできます。 

「サブスクリプションキーを指定する方法 (GUI)」

(省略可能) Sun Update Connection Hosted Web アプリケーションを使用したシステム管理の有効化。 

システム上のアップデートをリモート管理するには、Sun Update Connection Hosted Web アプリケーションを使用します。 

「Sun Update Connection Hosted Web アプリケーションを使用してシステムを管理する方法 (GUI)」

Procedureネットワークプロキシを指定する方法 (GUI)

ここでは、Update Manager アプリケーションからネットワークプロキシをアップデートする方法について説明します。インターネットへ接続するために、システムでネットワークプロキシが必要な場合、この手順を実行します。すでにシステムがインターネットに直接に接続されている場合、ネットワークプロキシを指定する必要はありません。

このネットワークプロキシ情報を登録ウィザードで指定する方法については、「システムを登録する方法」の手順 5 を参照してください。

  1. Update Manager GUI にアクセスします。

    「Update Manager アプリケーションへのアクセス方法 (GUI)」を参照してください。

  2. 「ファイル」メニューの「設定」を選択します。

    「設定」ダイアログボックスが表示されます。

  3. 「ネットワークプロキシ」セクションで、「インターネット接続のためのプロキシの手動設定」を選択します。

  4. 「プロキシのホスト名」フィールドにネットワークプロキシのホスト名を入力します。

  5. 「プロキシのポート番号」フィールドにネットワークプロキシのポート番号を入力します。

  6. (省略可能) プロキシの認証にユーザー名とパスワードが必要な場合は、「プロキシ認証を使用」をクリックして、次の手順に従います。

    1. 「プロキシのユーザー名」フィールドに、ネットワークプロキシのユーザー名を入力します。

    2. 「プロキシのパスワード」フィールドにネットワークプロキシのパスワードを入力します。

  7. これらの値を設定してダイアログボックスを閉じるには、「OK」をクリックします。

    設定した値を破棄してダイアログボックスを閉じるには、「キャンセル」をクリックします。

Procedureアップデートソースを指定する方法 (GUI)

ここでは、Update Manager アプリケーションから、別のアップデートソースを指定する方法について説明します。デフォルトでは、システムは Sun からアップデートを取得します。

登録ウィザードからローカルのアップデートソースを指定する方法については、「システムを登録する方法」手順 4を参照してください。


注 –

システムのアップデートソースを Sun Update Connection プロキシ から Sun アップデートサーバーに変更する場合は、Update Manager にシステムを登録する必要があります。システムが登録されていない状態でこの変更を行うと、登録ウィザードが表示されます。ここでシステムの登録プロセスを完了できます。


  1. Update Manager GUI へのアクセス

    「Update Manager アプリケーションへのアクセス方法 (GUI)」を参照してください。

  2. 「ファイル」メニューの「設定」を選択します。

    「設定」ダイアログボックスの設定画面が表示されます。

  3. 「アップデートソース」セクションで、アップデートのソースを指定します。

    • Sun からアップデートを取得する場合は、「Sun Update Connection から」をクリックします。

      デフォルトでは、Sun からアップデートを取得します。

    • 指定したアップデートソースからアップデートを取得する場合は、「ローカルソースから (Sun Update Connection プロキシ または CD)」をクリックします。

      テキストフィールドには、アップデートソースの URL を入力する必要があります。

      • イントラネット上の Sun Update Connection プロキシ の URL は次の形式で入力します。

        http://server-name:3816/solaris/

      • ディレクトリの場合は、次の形式の URL を入力します。

        file:/directory-name

  4. この値を設定してダイアログボックスを閉じるには、「OK」をクリックします。

    設定した値を破棄してダイアログボックスを閉じるには、「キャンセル」をクリックします。

Procedureサブスクリプションキーを指定する方法 (GUI)

この操作は、システムの登録を済ませてから実行してください。

セキュリティーアップデートだけでなく、すべての Solaris アップデートにアクセスするには、Update Manager の登録情報に Sun サブスクリプションキーを追加します。Sun サブスクリプションキーを持っていない場合は、「Sun サブスクリプションキーを取得する方法」を参照してください。

また登録プロセスでも、Sun サブスクリプションキーを指定できます。「システムを登録する方法」を参照してください。

すべての有効なアップデートが、24 〜 48 時間以内に Update Manager に表示されます。Update Manager によるアップデート管理を開始するにあたり、すべてのプロセスが完了するまで 24 〜 48 時間ほどかかります。Update Manager を使用しない場合は、Sun Update Connection Hosted Web アプリケーションを使用してシステムアップデートを管理してください。

  1. Update Manager GUI へのアクセス

    「Update Manager アプリケーションへのアクセス方法 (GUI)」を参照してください。

  2. 「ファイル」メニューから「サブスクリプションの管理」を選択します。

    「サブスクリプションの追加」ダイアログボックスが表示されます。

  3. Sun オンラインアカウントの情報を入力します。

    1. 「ユーザー名」フィールドにユーザー名を入力します。

    2. 「パスワード」フィールドにパスワードを入力します。

  4. 「キー」フィールドにサブスクリプションキーを入力します。

  5. 変更内容を保存してダイアログボックスを閉じるには、「完了」をクリックします。

    変更内容を破棄して登録ウィザードを閉じるには、「キャンセル」をクリックします。

ProcedureSun Update Connection Hosted Web アプリケーションを使用してシステムを管理する方法 (GUI)

ここでは、Sun Update Connection System Web サイトからシステムを管理できるようにする方法について説明します。

  1. Update Manager GUI にアクセスします。

    「Update Manager アプリケーションへのアクセス方法 (GUI)」を参照してください。

  2. 「Sun Update Connection で管理」をクリックします。

    「ポータル管理の有効化」画面が表示されます。


    注 –

    「Sun Update Connection で管理」をクリックすると、「Web ブラウザを起動中」ウィンドウが表示されます。既存のウィンドウが開いている場合でも、Update Manager は新たに Web ブラウザウィンドウを起動します。


  3. (省略可能) 「送信されるデータ内容」をクリックすると、Sun に送信されるシステム情報を確認できます。

    「システムデータ」ダイアログボックスが表示されます。

    「了解」をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。

  4. Sun オンラインアカウントに、ユーザー名とパスワードを指定します。

    1. 「ユーザー名」フィールドにユーザー名を入力します。

    2. 「パスワード」フィールドにパスワードを入力します。

      Sun オンラインアカウントのユーザー名やパスワードを忘れた場合は、「ユーザー名またはパスワードを忘れた場合」をクリックします。

  5. 「キー」フィールドに Sun サブスクリプションキーを指定します。

    Sun サブスクリプションキーを持っていない場合に Sun Update Connection Hosted Web アプリケーションを使用する方法については、「Sun サブスクリプションキーを取得する方法」を参照してください。

  6. (省略可能) Sun サブスクリプションキーとして使用できるサブスクリプションキーを確認するには、「該当するキーとは」をクリックします。

  7. 「完了」をクリックします。

    設定した値を破棄してダイアログボックスを閉じるには、「キャンセル」をクリックします。

GUI を使用したアップデートの管理 (作業マップ)

Update Manager GUI を使用して、次のような作業を実行できます。

上記の作業やそれ以外の作業を実行するには、コマンド行インタフェースを使用します。smpatch(1M) のマニュアルページを参照してください。

次の表では、一般的なアップデート管理タスクを説明します。

作業 

説明 

参照先 

システムを分析してアップデートの一覧を判断する 

適切なアップデートの一覧を取得するには、システムを分析する必要があります。この分析に基づいて、一覧内の 1 つ以上のアップデートでシステムをアップデートできます。 

GUI には適切なアップデートの一覧が表示されます。分析を実行するたびに、必要な新しいアップデートが追加されて、アップデートの一覧が変更されます。 

「アップデートのためにシステムを分析して利用可能なアップデートの一覧を表示する方法 (GUI)」

一度の処理で 1 つまたは複数のアップデートを適用する 

システムに適したアップデートをダウンロードして適用できます。アップデートの一覧は、Update Manager がシステムを分析して判断します。 

「システムにアップデートを適用する方法 (GUI)」

システムからアップデートを削除する 

システムに適用したアップデートの削除またはバックアウトを実行できます。 

「インストールしたアップデートを表示してシステムからアップデートを削除する方法 (GUI)」

Procedureアップデートのためにシステムを分析して利用可能なアップデートの一覧を表示する方法 (GUI)

システムにふさわしいアップデートを判断するため、この手順を用いて、システム分析を手動で開始します。

デフォルトでは、システムは 1 日に 1 回分析されます。自動分析機能が無効になっている場合は、この機能を有効にできます。「毎日のアップデート分析を有効にする方法 (GUI)」を参照してください。

  1. Update Manager GUI へのアクセス

    「Update Manager アプリケーションへのアクセス方法 (GUI)」を参照してください。

  2. 「有効なアップデート」画面で、「アップデートをチェック」をクリックします。

    「システムを分析」ダイアログボックスに、分析の進捗状況が表示されます。そのあと、「有効なアップデート」画面に適切なアップデートが一覧表示され、アップデートの種類に応じて並べ替えられます。Sun Update Connection System Updates は、有効なアップデートの一覧の先頭に一覧表示されます。

Procedureシステムにアップデートを適用する方法 (GUI)

この手順を使用し、1 つまたは複数のアップデートをシステムに適用します。

インストールしたアップデートを有効にするためにシステムの再起動が必要な場合 (「再起動が必要」)、アップデートのインストールは次回のシステムシャットダウン時に行われます。再起動が必要なアップデートを適用するには、次のコマンドのいずれかを使用してシステムシャットダウンを開始する必要があります。

  1. Update Manager GUI にアクセスします。

    「Update Manager アプリケーションへのアクセス方法 (GUI)」を参照してください。

  2. 「有効なアップデート」画面へ移動します。

    この画面には、システムに適したアップデートの一覧が表示されます。

  3. (省略可能) 「アップデートをチェック」をクリックして、システムのアップデート分析を実行します。

    毎日のアップデート分析を無効にした場合は、この分析を行なってください。

  4. インストールする 1 つ以上のアップデートを選択します。

    インストールできるのは、チェックボックスがあるアップデートのみです。アップデート ID の横にダッシュがあるアップデートは、次に予定されているシステムシャットダウン時にインストールするように設定されています。

    インストールボタンの名前は、選択したアップデートの数で変わります。たとえば、1 つのアップデートを選択すると、ボタン名は「1 項目を今すぐアップデート」になります。2 つのアップデートを選択すると、ボタン名は「2 項目を今すぐアップデート」になります。

  5. 「1 項目を今すぐアップデート」をクリックします。

    「インストール中」ダイアログボックスに、システム分析の進捗状況が表示されます。選択したアップデートが、システムにインストールされているほかのアップデートに依存するかどうかを判断するために、この分析が実行されます。このダイアログには、アップデートのダウンロードおよびインストール操作の進捗状況も表示されます。「キャンセル」をクリックすると、この操作を取り消すことができます。

    「インストール概要」ダイアログボックスに、選択したアップデートのインストール状況が表示されます。緑色のチェックマークが表示されている場合は、インストールが正常に完了したことを示しています。インストールに失敗した場合は、アップデート ID の左に黄色の警告マークが表示され、アップデート ID の右に「失敗」マーク (赤い円の中に感嘆符) が表示されます。エラーメッセージには、インストールの失敗原因が表示されます。

  6. 「OK」をクリックすると、インストール概要ボックスが閉じます。

  7. (省略可能) 1 つまたは複数の依存パッチを持つアップデートを選択した場合、それらの依存パッチのインストールに同意します。

    「必要な追加アップデート」ダイアログボックスに、インストールする必要のあるその他のアップデートが表示されます。

    • 「次へ」をクリックして、アップデートをインストールします。

      アップデートがインストールされます。

    • インストールを取り消す場合は「キャンセル」をクリックします。

      操作を取り消すと、アップデートはインストールされません。

  8. (省略可能) システムの再起動が必要なアップデートを選択した場合は、今すぐシステムを再起動するかあとで再起動するかを決定します。

    「インストール完了」ダイアログボックスに、インストールされたアップデートおよび、インストールが成功したか失敗したかが表示されます。システムの再起動が必要な (「再起動が必要」) アップデートをインストールする必要がある場合、アップデートをインストールするためにシステムを再起動するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。

    • ただちにシステムを再起動する場合は、「今すぐシステムを再起動」をクリックし、「OK」をクリックします。

      システムを再起動する必要がないアップデートは、すぐにインストールされます。

      「システムの再起動」ダイアログボックスに、システムを今すぐ再起動するかどうかを確認するメッセージが表示されます。

      • システムを再起動するには「はい」をクリックします。

        Update Manager がシステムを再起動し、再起動が必要なアップデートがインストールされます。

      • 「システムの再起動」ダイアログボックスを閉じるには「いいえ」をクリックします。

    • あとでシステムを再起動する場合は、「OK」をクリックします。


      注 –

      システムの再起動には、init コマンドまたは shutdown コマンドのみを使用してください。それ以外の方法でシステムを再起動すると、再起動が必要な待機中のアップデートがインストールされません。


      システムの再起動を必要としないアップデートはすぐにインストールされます。一方、再起動が必要なアップデートは待機状態になり、次のシステム再起動時にインストールされます。

Procedureインストールしたアップデートを表示してシステムからアップデートを削除する方法 (GUI)

この手順を使用して、システムにインストールされているアップデートを一覧表示し、1 つまたは複数のアップデートを削除します。

  1. Update Manager GUI へのアクセス

    「Update Manager アプリケーションへのアクセス方法 (GUI)」を参照してください。

  2. 「有効なアップデート」画面で、「インストール済みアップデート」をクリックします。

    「インストール済みアップデート」画面に、システムにインストールされたアップデートの一覧が示されます。

  3. 削除する 1 つ以上のアップデートを選択します。

    削除できるのは、チェックボックスがあるアップデートのみです。アップデート ID の横にダッシュが表示されているアップデートは削除できません

    アンインストールボタンの名前は、選択したアップデートの数で変わります。たとえば、1 つのアップデートを選択すると、ボタン名は「1 項目を今すぐアンインストール」になります。2 つのアップデートを選択すると、ボタン名は「2 項目を今すぐアンインストール」になります。

  4. 「1 項目を今すぐアンインストール」をクリックします。

    「アンインストールの確認」ダイアログボックスに、削除するアップデートが示されます。同時に削除する必要のある依存パッチも表示されます。

  5. 選択したアップデートをアンインストールするには、「次へ」をクリックします。

    「アンインストール中」ダイアログボックスに、操作の進捗状況が表示されます。「キャンセル」をクリックすると、アンインストールの操作を取り消すことができます。

    アップデートがアンインストールされると、「アンインストール完了」ダイアログボックスに、アンインストールされたアップデートおよびそのアンインストール処理が成功したか失敗したかが表示されます。「了解」をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。

GUI を使用してアップデート管理環境を調整する (作業マップ)

次の表は、GUI を使用してシステムのアップデート管理環境を調整する際に実行する可能性のある作業 (省略可能) の一覧です。

smpatch コマンドを使用してアップデート管理環境を調整する方法については、smpatch(1M) のマニュアルページを参照してください。

作業 

説明 

参照先 

(省略可能) 別のディレクトリの場所を設定する。 

デフォルトの場所に十分な容量がない場合、ダウンロードディレクトリまたはバックアウトディレクトリとして別の場所を指定します。 

「アップデートディレクトリの場所を変更する方法 (GUI)」

(省略可能) 定期的なアップデート分析のスケジュールを設定して適切なアップデートの一覧を判断する。 

システムを定期的に分析して、適切なアップデートの一覧を判断します。 

デフォルトでは、分析は毎日実行されます。 

「毎日のアップデート分析を有効にする方法 (GUI)」

(省略可能) システムを別の Sun オンラインアカウントに割り当て直します。 

登録済みシステムの所有者を、別の Sun オンラインアカウントに変更します。 

「システムを別の Sun オンラインアカウントに割り当て直す方法 (GUI)」

(省略可能) GNOME デスクトップに Update Manager の通知アイコンとメニューを表示する。 

これらのアイコンを使用して、Update Manager GUI と Sun Update Connection Hosted Web アプリケーションにアクセスします。また、これらのアイコンでは、使用しているシステムで利用可能なアップデートの情報、およびそのタイプの情報が得られます。 

「GNOME デスクトップで通知アイコンとメニューを表示する方法 (GUI)」

Procedureアップデートディレクトリの場所を変更する方法 (GUI)

ここでは、ダウンロードディレクトリバックアウトデータディレクトリのいずれか一方または両方の代替的な場所を指定する方法について説明します。デフォルトのダウンロードディレクトリは /var/sadm/spool です。

  1. Update Manager GUI へのアクセス

    「Update Manager アプリケーションへのアクセス方法 (GUI)」を参照してください。

  2. 「ファイル」メニューの「設定」を選択します。

    「設定」ダイアログボックスの設定画面が表示されます。

  3. 使用可能な代替ディレクトリの場所があれば、「ディレクトリ」セクションでその場所を指定します。

    • 「ダウンロード用ディレクトリ」フィールドに、ダウンロードディレクトリの代替的な場所を入力します。

    • 「バックアウトデータ用ディレクトリ」フィールドに、バックアウトデータディレクトリの代替的な場所を指定します。

  4. 一方または両方の場所を設定してダイアログボックスを閉じるには、「OK」をクリックします。

    設定した値を破棄してダイアログボックスを閉じるには、「キャンセル」をクリックします。

Procedure毎日のアップデート分析を有効にする方法 (GUI)

デフォルトで、自動アップデート分析は毎日 1 回実行されます。この分析では、指定したアップデートソースを使用します。分析操作のあとで、「有効なアップデート」画面のリストに表示されるのは、システム登録とサブスクリプションキーに基づいてアクセスを許可されたアップデートのみです。

  1. Update Manager GUI にアクセスします。

    「Update Manager アプリケーションへのアクセス方法 (GUI)」を参照してください。

  2. 「ファイル」メニューの「設定」を選択します。

    「設定」ダイアログボックスの設定画面が表示されます。

  3. 「通知」をクリックします。

    「設定」ダイアログボックスの「通知」画面が表示されます。

  4. 「アップデート分析」セクションで、システムに対して自動アップデート分析を実行するかどうかを指定します。

    • 自動分析操作を有効にするには、「アップデート分析を毎日実行する」を選択します (推奨)。

    • 自動分析操作を無効にするには、「アップデート分析を実行しない」を選択します。

  5. この値を設定してダイアログボックスを閉じるには、「OK」をクリックします。

    設定した値を破棄してダイアログボックスを閉じるには、「キャンセル」をクリックします。

Procedureシステムを別の Sun オンラインアカウントに割り当て直す方法 (GUI)

この操作は、システムの登録を済ませてから実行してください。

  1. Update Manager GUI にアクセスします。

    「Update Manager アプリケーションへのアクセス方法 (GUI)」を参照してください。

  2. 「ファイル」メニューから「サブスクリプションの管理」を選択します。

    「サブスクリプションの追加」ダイアログボックスが表示されます。

  3. 別の Sun オンラインアカウントの情報を入力します。

    1. 「ユーザー名」フィールドに別のユーザー名を入力します。

    2. 「パスワード」フィールドにパスワードを入力します。

  4. (省略可能) 「キー」フィールドにサブスクリプションキーを入力します。

  5. 変更内容を保存してダイアログボックスを閉じるには、「完了」をクリックします。

    変更内容を破棄して登録ウィザードを閉じるには、「キャンセル」をクリックします。

ProcedureGNOME デスクトップで通知アイコンとメニューを表示する方法 (GUI)

「アイコンの説明」ウィンドウには、Update Manager で使用されるアイコンと、その簡単な説明が一覧表示されます。

「アイコンの説明」ウィンドウ

「アイコンの説明」ウィンドウの下から 5 つのアイコンは、GNOME デスクトップにのみ表示されます。これらのアイコンから、Update Manager GUI や Sun Update Connection Hosted Web アプリケーションにアクセスできます。これらのアイコンを使用して、システムで有効なアップデートに関する追加情報を入手することもできます。アイコンを右クリックすると、各通知アイコンにリンクしているメニュー項目が表示されます。アイコンを左クリックすると、Update Manager アプリケーションが起動します。

GNOME デスクトップの各アイコンの意味は、次のとおりです。

  1. Update Manager GUI へのアクセス

    「Update Manager アプリケーションへのアクセス方法 (GUI)」を参照してください。

  2. 「ファイル」メニューの「設定」を選択します。

    「設定」ダイアログボックスの設定画面が表示されます。

  3. 「通知」をクリックします。

    「設定」ダイアログボックスの「通知」画面が表示されます。

  4. 「通知のアイコンとメニュー」セクションで、通知のアイコンとメニューを表示するかどうかを指定します。

    • 通知のアイコンとメニューを表示するには、「通知のアイコンとメニューの表示」を選択します。この機能を有効にするには、「通知」ダイアログボックスの「アップデート分析」セクションで、「アップデート分析を毎日実行する」を選択します。

    • アップデート分析をバックグラウンドで実行する必要がない場合は、「アップデート分析を実行しない」を選択します。このオプションを選択すると、通知のアイコンとメニューが表示されなくなります。

    • この機能を無効にするには、「通知のアイコンとメニューの表示」の選択を解除します。

  5. 「適用」をクリックして値を設定し、選択を保存します。


    注 –

    通知のアイコンは、GNOME パネルが動作している場合にのみ有効になります。Update Manager アプリケーションをリモートで実行している場合、通知のアイコンは表示されません。


  6. 「OK」をクリックするとダイアログボックスが閉じます。「キャンセル」をクリックすると、設定した値が破棄され、ダイアログボックスが閉じます。