バグおよび問題点は、次のカテゴリに分類されます。
次のセクションでは、Sun Update Manager アプリケーションを使用する場合に発生する可能性がある問題について説明します。
「設定」ウィンドウの「通知」ダイアログボックスで選択したオプションが保存されない。(6437063)
説明: 「ファイル」メニューから「設定」を選択して「通知」タブをクリックすると、デフォルトで「通知のアイコンとメニューの表示」が選択されます。これを変更して「通知のアイコンとメニューの表示」を選択解除し、「適用」 の次に「OK」をクリックしても、変更内容が保存されません。
原因 : 通知アプリケーションを起動する swupnot スクリプトは、その起動の前に、ユーザーが GNOME デスクトップ (CDE 互換でない) を実行しているかどうかを gnome-netstatus-applet が実行されているかをチェックすることによって確認しようとします。このアプレットが実行されていないことが確認されると、スクリプトは終了します。
回避策: 「通知」ダイアログボックスで行なった選択を保存するには、gnome-netstatus-applet を起動してください。GNOME デスクトップパネルを右クリックし、表示されるメニューから「パネルに追加」を選択します。表示される次のメニューから「インターネット」を選択してから、「Network Monitor」を選択します。次に Update Manager を起動し、「ファイル」メニューから「設定」を選択して「通知」タブを選択します。選択を行なって「適用」の次に「OK」をクリックし、「設定」ウィンドウを閉じます。これで選択内容が保存されます。
この回避策は、GNOME パネルを実行しているセッションのみに適用できます。ユーザーが実行している CDE、または Update Manager を遠隔で表示している CDE には適用できません。
次のセクションでは、Sun Update Connection Host Web アプリケーションを使用する場合に発生する可能性がある問題を示します。
Sun Update Connection Host Web ブラウザアプリケーションで、すでに開いているブラウザではなく、新しいデフォルトのブラウザが起動される。(6263022)
説明: Update Manager で「Manage at Sun Update Connection」ボタンをクリックすると、MozillaTM 1.7 ブラウザで新しいウィンドウが開きます。すでに開いているブラウザウィンドウは使用されません。Firefox で作業している場合に「Manage at Sun Update Connection」ボタンをクリックすると、開いているブラウザではなく、新しいインスタンスの Mozilla 1.7 が開きます。
原因: 開いている Web ブラウザウィンドウではなく、/usr/dt/bin/sdtwebclient ファイルでデフォルトとして指定されてる Web ブラウザの新しいインスタンスが、 Update Manager によって起動されます。
回避策: Firefox をシステムのデフォルトブラウザにするには、/usr/dt/bin/sdtwebclient ファイルを編集します。DEFAULT_BROWSER_LIST で始まる行に、firefox のパスを追加します。DEFAULT_BROWSER_LIST="location-of-firefox/firefox mozilla netscape sun_netscape netscape6"ここで、location-of-firefox を firefox コマンドに置き換えます。
Internet Explorer の「戻る」ボタンを使用すると、「警告: ページの有効期限切れ」エラーが発生する。(6321525)
説明: ブラウザの「戻る」ボタンをクリックすると、次のエラーが表示されることがあります。「警告: ページの有効期限切れ。要求したページは、フォームで送信された情報を使用して作成されました。このページはもう利用できません。セキュリティ保護のため、情報は自動的には再送信されません。情報を再送信し、この Web ページを表示するには、ツール バーの [更新] ボタンをクリックしてください。」
回避策: このエラーを回避するには、指示に従ってページを更新します。要求したページに戻れないことがあります。また、タブがページの内容に合わせて正しく整列されないことがあります。ページ間を移動する場合、ブラウザのナビゲーション機能を使用せずに、Web ブラウザアプリケーションに表示されるナビゲーションタブ、ボタン、およびリンクを使用します。
このセクションでは、smpatch コマンドに固有の問題を示します。
システムを再起動しても、保留中のアップデートがインストールされない。(6260402)
説明: smpatch update コマンドを実行すると、特別な処理を必要とするアップデートがシステムの次の再起動時にインストールされます。reboot コマンドを使用しても、または、スーパーユーザーとして Sun JavaTM Desktop System の再起動メカニズムを使用 (ログアウトして「ログアウト」ダイアログボックスの「再起動」を選択) しても、保留中のアップデートがインストールされません。このアップデートはインストールが保留されたままです。
回避策: init 6 コマンドまたは shutdown -i 6 コマンドを使用して、システムの再起動と保留中のアップデートのインストールを行います。
smpatch (IM) マニュアルページを修正して、JAVA_HOME コメントを削除する必要がある。(6426291)
説明: Java のいずれかのバージョンで smpatch コマンドを使用する場合、マニュアルページでは、JAVA_HOME フィールドを変更するように指示します。Solaris 10 は Java 1.5.x と互換性があります。smpatch コマンドが機能するために、usr/java リンクが Java 1.5.x を指すようにします。