Sun Enterprise サーバー Alternate Pathing 2.3.1 ユーザーマニュアル

メタディスク

メタディスク」は、2 つある物理パスのどちらかを経由してディスクにアクセスするための構造です (図 1-5 を参照)。 このとき、スクリプト内やプログラム内でどちらの物理パスも明示的に参照する必要はありません。

スクリプト内やプログラム内でメタディスクを参照する場合は、/dev/ap/dsk/mc0t1d1s0 のような AP 固有のデバイスノードを使用して参照します。 詳細については、「メタディスクのデバイスノード」を参照してください。

次の図では、現在どちらの pln ポート (pln:2 または pln:9) が入出力を処理しているかに関係なく、AP 固有のデバイスノードを使用してディスクの入出力が実行されます。

図 1-5 メタディスク

Graphic

Sun StorEdge T3 ディスクのパス最適化

T3 に対して 2 つの物理パスが利用できる場合は、T3 のシステム起動時に、それらのディスクパスグループに対してパス最適化アルゴリズムが実行されます。 デバイス障害あるいはユーザー操作によって物理パスの 1 つが無効になると、影響のあるディスクパスグループのパス最適化が無効となります。 パス最適化アルゴリズムを再度有効にするには、apconfig(1M) コマンドを使用するか、あるいはシステムを再起動します。 パス最適化は、両方の物理入出力パスが利用可能にならない限り、再度有効にすることはできません。 詳細は、「ディスクパスグループとメタディスクの操作」を参照してください。