名前 | 形式 | 機能説明 | 属性 | 戻り値 | ファイル | 関連項目 | 注意事項
#include <tsol/label.h>char *bltocolor(const blevel_t *label);
呼び出し元プロセスは、現在のプロセスの機密ラベルより優位にあるラベルのカラー名を取得するために、有効な特権セットの中に PRIV_SYS_TRANS_LABEL
を持っていなくてはなりません。
bltocolor() と bltocolor_r() は、バイナリラベル label に関連する 文字コードカラー名を取得します。
次の属性の説明については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
---|---|
使用条件 | SUNWtsu |
MT レベル | NOTES に記載する例外を除き MT- 安全 |
bltocolor() は、label に指定されている文字コードカラー名を含む、静的に割り当てられた文字列へのポインタを返します。何らかの原因で、バイナリラベルに文字コードカラー名を使用できない場合には、(char *)0 を返します。
bltocolor_r() は、label に指定されている文字コードカラー名を含む color_name 文字列へのポインタを返します。何らかの原因で、バイナリラベルに文字コードカラー名を使用できない場合には、(char *)0 を返します。size 文字以上の文字列には、color_name を必ず指定します。
bcltobanner(3), bilconjoin(3), blcompare(3), blinset(3), blmanifest(3), blminmax(3), blportion(3), bltos(3), bltype(3), blvalid(3), btohex(3), hextob(3), labelinfo(3), labelvers(3), sbltos(3), stobl(3), label_encodings(4)
『Trusted Solaris 開発ガイド』、『Trusted Solaris ユーザーズガイド』、および Trusted Solaris の管理者用のマニュアル
bltocolor() は、静的に割り当てられた文字列に対するポインタを返します。この関数を呼び出すたびに、文字列は新しい文字コードカラー名で上書きされます。これは MT- 安全ではありません。
マルチスレッドアプリケーションでは、関数 bltocolor_r() を使用します。
label の中に指定された 1 つ以上の語句が含まれる場合は、ラベルエンコーディングファイルに最初に指定された語句に関連する文字コードカラー名が返されます。label に文字コードカラー名が指定されていなければ、バイナリラベルと同じ格付けを持つラベルエンコーディングファイルに最初に指定された文字コードカラー名が返されます。
これらのインターフェースの動作は確定されたものではありません。Trusted Solaris 環境のマイナーリリースでの変更は予定されていませんが、場合によっては変更もあります。