Trusted Solaris ユーザーズガイド

ツアー : 異なる機密ラベルのワークスペースに切り替える

Trusted Solaris 環境では、同一セッション中で安全かつ簡単に複数の異なる機密ラベルで作業することができます。そうするには、使用可能なワークスペースボタンのうち、任意のボタンの機密ラベルを作業したい機密ラベルに変更し、次にそのボタンをクリックして、新しい機密ラベルのワークスペースに移ります。

  1. 別のワークスペースのスイッチボタンにポインタを置いてマウスの右ボタンを押し、トラステッドパスメニューを表示して「ワークスペース SL を変更 (Change Workspace SL)」を選択します。

    図 3-12 ワークスペースの機密ラベルの変更

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    新たにワークスペースの機密ラベルを設定するためのラベルビルダーが表示されます (次の図を参照)。トラステッドパスメニューを表示すると、トラステッドパスシンボルが再び画面に現れます。

    図 3-13 ワークスペースの機密ラベルビルダーダイアログボックス

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  2. 異なる機密ラベルを入力し、ワークスペースに適用します。

    格付けの選択領域から格付けを選択し、コンパートメントの選択領域からコンパートメントを 1 つ以上選択して、「了解 (OK)」をクリックします。

    ワークスペースの機密ラベルビルダーダイアログボックスで「了解 (OK)」をクリックするか、または Enter キーを押すと、環境が新しいワークスペースに切り替わります (次の図を参照)。新しいワークスペースには今までと違う背景が表示され、トラステッドストライプにも新しい機密ラベルが表示されます。また、システムに機密ラベル別のカラーコードが設定されている場合は、その機密ラベルの色が、ワークスペースのスイッチボタン、「ウィンドウ SL (Window SL)」表示、ラベルストライプにも表示されます。

    図 3-14 新しい機密ラベルのワークスペース

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