Trusted Solaris ユーザーズガイド

ツアー : 異なる機密ラベルのワークスペースで作業する

異なる機密ラベルのワークスペースで作業する際に注意すべき大きな違いは、アクセスできるファイルも変わるということです。今まで作業していたワークスペースのファイルには、もう直接アクセスすることはできません。

  1. ファイルマネージャのアイコンをクリックし、ホームディレクトリの内容を表示します。

    図 3-15 新しい機密ラベルのワークスペースでホームディレクトリの中身を調べる

    Graphic

    この機密ラベルでは、前に作成したファイル (例では textfile.1) は表示できません。次の図に示すように、以前の機密ラベルで作成されたファイルは、新しい機密ラベルのワークスペースでは表示されません。

    図 3-16 機密ラベル「SECRET A B」でのファイルの表示と非表示 (初期状態)

    Graphic

  2. テキストエディタを使用して新しいファイル (例では textfile.2) を作成します。

    新しいテキストファイルは、「SECRET A B」という機密ラベルになります。

    図 3-17 新しい機密ラベルのワークスペースでファイルを作成する

    Graphic

  3. ファイルマネージャを使用して、現在のホームディレクトリの内容を表示します。

    機密ラベル「SECRET A B」で作成された新しいファイル (textFile.2) は表示されますが、「CONFIDENTIAL」で作成されたファイル (textFile.1) は表示されません。

    図 3-18 機密ラベル「SECRET A B」でのファイルの表示と非表示 (新しいファイル作成後)

    Graphic