任意アクセス制御 (DAC) チェックが済むと、目的のファイルが含まれているパス内のすべてのディレクトリについて、必須検索アクセスが必要となります。ディレクトリに対する必須検索アクセスは、プロセスの機密ラベルがパス内のすべてのディレクトリの機密ラベルより優位な場合に与えられます。目的のファイルに到達すると、アクセス操作は次のように実行されます。
ファイルからの読み取り、ファイルの実行、ディレクトリ内容の一覧、ファイルのセキュリティ属性の表示、セキュリティ属性フラグの表示 - プロセスにパス内のすべてのディレクトリに対する必須検索アクセスがあり、プロセスの機密ラベルが目的のオブジェクトの機密ラベルより優位な場合は、必須読み取りを実行できます。目的のオブジェクトがデバイス専用ファイルの場合、プロセスの機密ラベルはデバイスの機密ラベルと同等でなければなりません。
ファイルへの書き込み、セキュリティ属性の変更、ファイルセキュリティ属性フラグの変更、ファイルの削除 - プロセスにパス内のすべてのディレクトリに対する任意検索アクセスと必須検索アクセスがあり、ファイルの機密ラベルがプロセスの機密ラベルより優位な場合は、必須書き込みを実行できます。目的のオブジェクトがデバイス専用ファイルの場合、プロセスの機密ラベルはデバイスの機密ラベルと同等でなければなりません。
ファイルまたはディレクトリの作成 - 作成アクセスは同位書き込みです。プロセスがファイル、ディレクトリ、シンボリックリンクを作成する場合、プロセスの機密ラベルはファイルまたはディレクトリの機密ラベルと同等でなければなりません。