Trusted Solaris 管理の概要

ユーザー ID とグループ ID

「識別情報 (Identity)」ダイアログボックスでは、ユーザー名 (ログイン名)、ユーザー ID、1 次グループ、2 次グループを編集できます。これらの項目は、ユーザーに代わって動作するすべてのプロセスと、ユーザーが作成するすべてのファイルやディレクトリに対応付けられます。この識別情報は、任意アクセス制御 (DAC) でも使用され、このユーザーが他のユーザーによって作成されたファイルやディレクトリにアクセス可能かどうかが判定されます。識別・認証プロセスの一環として、ログイン時にユーザー名の入力が要求されます。UID は、監査の際、ユーザーの識別に使用されます。

新規のローカルユーザーまたはネットワークユーザーを設定する際は、一意のユーザー名と一意の UID を選択しなくてはなりません。このため、新規ユーザーを設定する前に、ネットワーク上の現在のユーザーと削除したユーザーのすべてのユーザー名、UID をチェックします (監査上の理由から、削除されたユーザーのユーザー名や UID を再利用することはできません)。


注意 - 注意 -

既存の役割アカウントと同じユーザー名、同じ UID のユーザーを設定することはできません。そのユーザーはログインできなくなります。