Trusted Solaris 管理の手順

トラステッドネットワークデータベースの属性に関する優先規則

セキュリティ管理者役割によってホストの tnrhtp テンプレートに値が設定されている場合は、次の図に示すように、その tnrhtp ファイルの値が、tnidb のネットワークインタフェースに指定された値よりも優先されます。次の図を見てもわかるように、tnidb の値は、パケットを送信するホストの tnrhdb エントリに値が設定されていない場合しか適用されません。

図 10-8 属性の優先規則

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デフォルト値が必要なフィールドは、少なくともどちらかのファイルで値が指定されていなければなりません。tnrhtpempty という値が指定されたデフォルトのフィールドがある場合、セキュリティ管理者役割は、tnidb ファイル内の対応するデフォルトのフィールドにその値が指定されていることを確認する必要があります。

新たなインタフェースを追加するときは、セキュリティ管理者役割は、データベースマネージャのインターフェースマネージャの「追加 (Add)」ダイアログボックス内のフィールドをすべて指定する必要があります。セキュリティ管理者役割がインタフェースのデフォルトセットとして tnidb のデフォルト定義に変更を加えない場合は、データベースマネージャのインタフェースマネージャに表示されている値が適用されます。次の図に le0 に対する tnidb エントリを示します。ここでは、最下位 SLADMIN_LOW、最上位 SL が ADMIN_HIGH、ラベルが ADMIN_LOW[ADMIN_LOW]、認可上限が ADMIN_HIGH、ユーザー ID およびグループ ID が nobody です。

図 10-9 Tnidb データベースの le0 インタフェースへのデフォルトエントリ

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