Trusted Solaris 管理の手順

Trusted Solaris 承認の拡張

新しい承認を追加するには、その承認のためのエントリを次の 2 つのファイルに追加する必要があります (localename はロケール名を示しています)。

auth_names.h

ヘッダーファイル /usr/include/tsol/auth_names.h には、承認用の明示的定数とそれに関連付けられている番号が定義されています。最大で 128 個の承認が定義できます。次に示すように、TSOL_AUTH_* ではじまる 55 個の承認が事前に定義されています。デフォルトでは、これらの承認は番号として 1〜55 を持ち、番号 0 は承認が存在しないことを表します。


例 2-4 auth_names.h に定義されている * TSOL_AUTH 承認


TSOL_AUTH_ENABLE_LOGIN = 1,		/* indirectly required*/
										.						
										.						
										.						
	TSOL_AUTH_PRINT_MAC_OVERRIDE = 55,		

これ以外に、番号 56〜89 の承認が、将来のサンの拡張のために予約されています。これらの承認は、次の図に示すように、いずれも tsol_auth_reserved という名前で識別されています。


例 2-5 auth_names.h に定義されている tsol_auth_reserved 承認


tsol_auth_reserved53 = 53,
`										.						
										.						
										.						
tsol_auth_reserved89 = 89,

auth_reserved という名前で識別される残りの承認が、任意のサイトでの拡張用に使用可能です。これらの承認を次の図 に示します。


例 2-6 拡張用に使用可能な承認


auth_reserved90 = 90,
										.						
										.						
										.			
auth_reserved127 = 127

auth_name(4)

デフォルトのシステムでは、auth_name(4) ファイルは、/usr/lib/tsol/locale/localename にあります (localename はロケール名を示しています)。

デフォルトのロケールにおけるファイルエントリの書式を次の図に示します。


例 2-7 auth_name ファイルの書式

constant:name:description (<定数>:<名前>:<説明>)

/usr/lib/tsol/locale/locale_name/auth.h の定数値は、/usr/include/tsol/auth.h ファイルで定義されている承認の宣言定数名とまったく同じものでなければなりません。名前フィールドには、承認の内容を正確に表すような名前を入力します。名前 フィールドに入力した名前は、プロファイルマネージャなどの各種 GUI で使用されます。


注 -

承認の名前 (例 2-8 の例では「ログインを有効化」) は、プロファイルマネージャなどの GUI で承認の一覧を表示する場合に使用されます。


説明フィールドには、承認によって許可される動作の説明を入力します。この説明の文字数に制限はありません。この説明は、プロファイルマネージャによって、セキュリティ管理者役割が承認をプロファイルに割り当てる際のガイド情報として使われます。

例 2-8 に、デフォルトの auth_name ファイル内に定義した実際の承認の例を示します。承認の宣言定数名はすべて英大文字に、逆に承認の名前はすべて英小文字にします。承認の説明が複数行にまたがる場合には行末にバックスラッシュ (¥) を付けます。


例 2-8 auth_name ファイル内に定義した 「ログインを有効化」承認


TSOLAUTH_ENABLE_LOGIN:enable logins:Allows a user to enable logins on a¥
machine that was just booted.  Until logins are enabled there is¥
no interactive use of the machine's resources.