Trusted Solaris 管理の手順

セキュリティ属性

セキュリティ属性は、Trusted Solaris のセキュリティポリシーを実現するために使用されます。Trusted Solaris 固有のセキュリティ属性は、「拡張」属性と呼ばれることがあります。これらの属性は、標準 Solaris の動作環境で使用されるセキュリティ属性を拡張したものだからです。プロセス、ユーザー、ファイル、ディレクトリ、ファイルシステム、トラステッドネットワーク上のホスト、割り当て可能なデバイスや他のエンティティには、基本 Solaris および Trusted Solaris の両環境のさまざまなセキュリティ属性のセットが割り当てられます。ユーザーが使用するセキュリティ属性のうち、標準 Solaris 環境から存在するものには、ユーザー ID (UID)、監査 ID (AUID)、グループ ID (GID)、追加グループ ID (SGID)、アクセス制御リスト (ACL) が含まれます。ユーザーが使用するセキュリティ属性のうち、Trusted Solaris 環境で拡張されたものには、認可上限、最下位ラベル (初期ラベル)、承認が含まれます。

ファイルおよびプロセスに重要な Trusted Solaris のセキュリティ属性は、CMW ラベルです。CMW ラベルの機密ラベル部分は、アクセスの判断に使用されます。Trusted Solaris 7 では情報ラベルは使われず、CMW ラベルでは ADMIN_LOW に固定されます。

機密ラベルの範囲を表すセキュリティ属性は、ファイルシステム、割り当て可能なデバイス、プリンタに割り当てられます。セキュリティ管理者役割は、UID、GID、ラベル範囲、いくつかの特権を、実行プロファイル内のコマンドと CDE アクションとに関連付けることができます。

機密ラベル範囲とともに、ネットワーク認可範囲と呼ばれるその他のセキュリティ属性が、トラステッドネットワークデータベース内のホストに割り当てられます。このデータベースを使用して、ホストとネットワーク間の通信に MAC を適用します。

NFS マウントが実行される機密ラベルは、トラステッドネットワークデータベースで NFS サーバーに割り当てられている機密ラベルによって制限されます。「ファイルシステムの属性」を参照してください。