Trusted Solaris 管理の手順

マウント時の障害を追跡するには

  1. ファイルシステムを共有するホストの IP アドレスが、マウント操作を行う Trusted Solaris ホスト上の tnrhdb(4) ファイルに設定されていることを確認します。

    NIS+ ネームサービスを利用する場合は、ファイルシステムを共有するホストの IP アドレスを NIS+ ドメインの tnrhdb テーブルに設定しておく必要があります。ネームサービスを利用しない場合は、ファイルシステムを共有するホストの IP アドレスがマウント操作を行う Trusted Solaris ホストの /etc/security/tsol/tnrhdb ファイルに存在していなければなりません。

  2. ホスト上で Trusted Solaris オペレーティング環境が動作していない場合は、有効な機密ラベルがテンプレート tnrhtp(4) でホストに割り当てられていること、その機密ラベルがマウントにも使用されていること、そして、ラベル範囲が mount -S コマンド行に続けて指定されているか、あるいは、/etc/security/tsol/vfstab_adjunct ファイル内に指定されていることを確認します。

  3. ローカルホストのリブート以降、トラステッドネットワークデータベースに単一ラベルのリモートホストを新たに追加した場合や、テンプレートが変更された場合は、単一ラベルホストのエントリを tnctl -h hostname (ホストの追加後) または tnctl -t templatename (テンプレートの変更後) で更新したことを確認します。

  4. マウントが、実行プロファイルに指定された mount コマンドを使用して、管理者役割によって実行されたことを確認します。

    デフォルトの構成では、セキュリティ管理者役割は、マウントのセキュリティ属性を指定し、システム管理者役割は、Solaris の通常のマウントを担当します。

  5. 2.4 以前の Solaris バージョンを実行している NFS サーバー、または Trusted Solaris 1.x を実行している NFS サーバーから、ファイルシステムがマウントされている場合は、mount(1M)vers=2 および proto=udp の各オプションが指定されていることを確認します。