Trusted Solaris 管理の手順

各種ファイルシステムにおける属性のまとめ

ファイルシステムによっては、属性が個々のオブジェクト (ファイルやディレクトリ) に結びつくこともあれば、ファイルシステムのレベルだけにしか存在しないこともあります。ファイルシステムレベルの属性は、ファイルシステムそのものによって提供されるか、マウント時に指定されます。マウント時に指定した属性は、ファイルシステム上の同じ属性を無効にします。

ファイルシステムのセキュリティ属性のマウント時の指定は、コマンド行で -S オプション付きの mount を使って行われるか、vfstab_adjunct ファイルまたは、auto_master および autofs マップのエントリで -S オプションを付けて指定します。セキュリティ属性が auto_master でも autofs マップのエントリでも指定されておらず、マウントポイントのエントリが vfstab_adjunct ファイル内にあれば、vfstab_adjunct のセキュリティ属性が使われます。詳細は、mount(1M)vfstab_adjunct(4)、および automounat(1M) のマニュアルページを参照してください。

次の表に、各種ファイルシステムがどのようなファイルシステム属性をサポートしているかを示します。表 11-8 の追加情報も参照してください。

表 11-7 各種ファイルシステムでサポートされている属性
 属性 UFS/TNFS  TMPFS/SLNFS PCFS/HSFS
 許容された特権 FS MT MT
 強制された特権 FS MT MT
 CMW ラベル FS MT MT
 MLD 接頭辞 FS MT MT
 ラベル範囲 FS MT MT
 監査事前選択マスク FS MT MT
 ファイルシステム属性フラグ FS none none
 オブジェクト属性フラグ FS MT MT
 マウントフラグ MT MT MT
 アクセス ACL OBJ OBJ MT
 ファイルモード OBJ OBJ MT*
 ファイル所有者 OBJ OBJ MT*
 ファイルグループ OBJ OBJ MT*

次の表に、表 11-7 で説明したファイルシステムの属性がどこから取得されるのかを理解するための追加情報を示します。

表 11-8 各ファイルシステムの属性がどこから取得されるのか
 ファイルシステムの種類 属性の入手先  種類 属性の入手先
 UFS Trusted Solaris ホストの ufs ファイルシステム FS ファイルシステムで指定された属性
 TNFS Trusted Solaris または TSIX サーバーの tnfs ファイルシステム MT マウント時指定の属性
 TMPFS tmpfs ファイルシステム OBJ  ファイルシステムの全オブジェクトに付けられた属性
 SLNFS 単一ラベル/ラベルなしサーバーの NFSv2 ファイルシステムまたはNFSv3 ファイルシステム MT Rock Ridge 拡張機能付き hsfs 用。 OBJ と同じ
 PCFS pcfs ファイルシステム  
 HSFS hsfs ファイルシステム