コマンドまたはアクションを実行するためには、無効化特権を割り当てる以外の方法もあります。セキュリティ管理者役割は、次のオプションを利用することができます。
実効 UID を割り当てる
実効 GID を割り当てる
コマンドが実行するラベル範囲を制限するための、あるいは、単一ラベルに制限するための機密ラベルを割り当てる
セキュリティ管理者役割は、特権の使用を避けるために、コマンドやアクションが他のユーザー ID や代替グループ ID を使用して実行されるように構成したり、他の ID のアクセス権や ACL に基づいてファイルまたはディレクトリにアクセスするように設定します。呼び出したユーザーの実際の UID (GID) 以外の UID (GID) を使ってソフトウェアを実行することを、「実効 UID (GID) を使って実行する」といいます。コマンドやアクションが MAC 無効化特権を付与する必要のない機密ラベルで実行されるように指定することもできます。