Trusted Solaris 2.5.1 またはそれ以降のバージョンは、Solaris 2.5 またはそれ以降のリリースで使用されている次の 2 つの動的ルーティングプロトコルを使用します。
in.routed(1M) に実装された Routing Information Protocol (RIP) バージョン 1
in.rdisc(1M) に実装された ICMP Router Discovery Message
なお、RIP プロトコルは拡張されています。
ホストに /usr/sbin/in.rdisc プログラムはあっても、/etc/defaultrouter と /etc/tsolgateways ファイルが存在しない場合は、ICMP Router Discovery (RDISC) が動的ルーティングに使用されます。また、このプロトコルは、デフォルトゲートウェイをルーティングテーブルにインストールします。
デフォルトでは、in.rdisc がホストで実行されるようになっています。ホストで in.routed を実行するには、/usr/sbin/in.rdisc を削除するか、リネームする必要があります。in.rdisc によって設定されたデフォルトゲートウェイには、対応する拡張メトリックはありません。
/usr/sbin/in.rdisc が存在しない場合、ホストは in.routed を実行します。『TCP/IP とデータ通信』に書かれているように、ルーターとして構成されたマシンは、自動的に Routing Information Protocol (RIP) バージョン 1 と RDISC プロトコルを実行します。in.routed は、完全なルーティングテーブルをインストールします。