Trusted Solaris の監査管理

専用の監査パーティションを作成する方法

    インストールの際に、ディスクをフォーマットして専用の監査パーティションを作成します。

パーティションのマウント先ディレクトリの名前には、 /etc/security/audit/workstation-name(.n) (workstation-name はワークステーション名) という命名規則を適用します。

ディスクフルワークステーションにはローカル監査ディレクトリが少なくとも 1 つ必要です。このディレクトリは、監査サーバーと通信できなくなった場合に最後の手段として使用されます。

命名規則については、「監査ファイルの保存場所」を参照してください。

監査ファイルサーバーでは、パーティションの大半に監査ファイルが保持されます。egret 監査ファイルサーバーの例を次に示します。

ディスク 

スライス 

マウント先 

サイズ 

c0t2d0 

s0 

/etc/security/audit/egret 

1.0 GB 

 

s1 

/etc/security/audit/egret.1 

0.98 GB 

 

s2 

ディスク全体 

1.98 GB 

c0t2d1 

s0 

/etc/security/audit/egret.2 

502 MB 

 

s1 

/etc/security/audit/egret.3 

500 MB 

 

s2 

ディスク全体 

1002 MB 


注 -

もう 1 つのディスクには egret/(ルート) パーティションと /swap パーティションがあります。


監査管理サーバーをはじめとするディスクフルワークステーションでは、少なくとも 1 つのパーティションをローカル監査ファイル専用とする必要があります。ワークステーション willet の例を次に示します。

ディスク 

スライス 

マウント先 

サイズ (MB) 

c0t3d0 

s0 

70 

 

s1 

スワップ 

180 

 

s2 

ディスク全体 

1002 

 

s3 

/usr 

350 

 

s4 

/etc/security/audit/willet 

202 

 

s7 

/export/home 

200 

ヒント

ワークステーション 1 台あたりのディスク容量は約 200M バイトですが、サイトのディスクに必要な容量は監査の処理量によって変わり、この値を大幅に上回ることもあります。

小さいパーティションを数多く作るより、大きいパーティションを少数作るほうが効果的です。


注 -

ワークステーションのインストール後、監査パーティションを格納するディスクを追加する方法については、Solaris 7 版の『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』を参照してください。Trusted Solaris セキュリティ属性でディスクを保護するには『Trusted Solaris 管理の手順』を参照してください。