Trusted Solaris のラベル管理

計画の概要

    システムのインストール前に label_encodings(4) ファイルを十分検討するだけの時間をとる

    計画に十分な時間をとる

    サイトでエンコーディングを行い、構文的にも意味的にも正しいものを作成するのは、手作業で行う作業であり、時間のかかる作業です。

    自分のサイトのセキュリティポリシーを知る

    これまでにインストールされた多くの Trusted Solaris のセキュリティポリシーは政府の方法によって開発されてきました。民間組織は、ラベル付けされたセキュリティの計画に関してはそれほど多くの経験を持っているわけではありませんが、情報を保護するという目的を検証することから始め、どのようにラベルを使用するかを常識的に決定することができます。印刷物や電子メールにラベル付けをする法的な必要が企業に生じた場合、こうしたガイドラインから始めるのがよいでしょう。一民間企業が法務部門のラベル付けに関する諸条件に基づいて簡単なセキュリティポリシーを開発する例については、第 5 章「使用例: 組織のラベルの計画」を参照してください。自分のサイトのセキュリティポリシーの設定の詳細については、『Trusted Solaris のインストールと構成』の付録 A「サイトのセキュリティポリシー」を参照してください。

    米国政府のラベルエンコーディングファイルを検討する。Trusted Solaris バージョンは、この構文や規則を踏襲しています。

    コンパートメントモードワークステーションのラベル作成: エンコード形式』を参照してください。

    インストール前にエンコーディングを完成させるプランを立てる

    すでに稼働しているシステム上で label_encodings(4) ファイルを変更するのは危険を伴います。第 2 章「エンコーディングファイルの作成と編集」「システム起動後の label_encodings ファイルの変更」を参照してください。