label_encodings(4) ファイルの規則は、ラベルコンポーネントの一部の組み合わせを不適格とすることがあります。有効なラベルあるいは正しい形式のラベルとは規則に準じたラベルです。
規則は、ラベルの型ごとに指定された制約によって定義されます。それには次のようなものがあります。
それぞれの機密の格付けに関連した初期のコンパートメント
各語句に関連した最下位の格付け、出力される最下位の格付け、最上位の格付け
語句ごとによって選択されたビットパターンによって定義された階層
語句の必須組み合わせ
語句に適用される組み合わせの制約
機密ラベルは、正しい形式である必要があります。許可上限は、必ずしも正しい形式である必要はありません。
A、B、Cという語句が機密ラベルに一緒に表示できない場合を想定します。そのときの有効なラベルと認可上限を次の表に示します。TS ABC は、認可上限としては有効ですが、機密ラベルとしては有効ではありません。認可上限が TS ABC であれば、ユーザーは TS A、TS B、TS C でラベル付けされたファイルにアクセスできます。
表 1-11 有効なラベルと認可上限
有効な SL |
有効な認可上限 |
|
---|---|---|
TS A |
TS ABC |
TS A |
TS B |
TS AB |
TS B |
TS C |
TS AC |
TS C |