コンパートメントモードワークステーションのラベル作成: エンコード形式

キーワード compartments=

オプションのキーワード compartments= を使用して、語句がラベルに存在する場合にそれぞれのコンパートメントビットを 1 と 0 のどちらに設定するか指定します。たとえば、語句が特定のコンパートメントのコードワードである場合、そのコンパートメントに関連付けられたコンパートメントビットは、コードワードにも関連付けられています。

コンパートメントビットの指定は、このキーワードの直後の空白文字に続く最初の空白文字以外の文字から、次のセミコロンまたは改行コードまでと見なされます。この指定は、1 つ以上の空白文字で区切ったいくつかの下位指定から成ります。この下位指定には、1) ビット位置 (ビット位置は、左を起点として 0 から数える) を示す 10 進整数を指定するか、または 2) ビット位置の範囲を指定します。ビット位置の範囲は、ビット位置を示す 2 つの 10 進整数を「-」でつないで表現します。範囲の開始を示す値は、範囲の終わりを示す値より小さくなければなりません。ビットは全部で 128 個なので、最大ビット位置として 127 を指定できます。値 0 のビットを指定するには、各下位指定の直前に ‾ (間に空白文字を挿入しない) を記述します。

次の表にコンパートメント指定の例を示します。

表 4-1 コンパートメントの指定
 指定 意味
 compartments= 1; コンパートメントビット 1 がオン (1)
 compartments= 2-3; コンパートメントビット 2 と 3 がオン (1)
 compartments= ‾4; コンパートメントビット 4 がオフ (0)。これは、インバースコンパートメントビット
 compartments= ‾5-7; コンパートメントビット 5、6、7 がオフ (0)
 compartments= 1 3; コンパートメントビット 1 と 3 がオン (1)
 compartments= ‾4 6; コンパートメントビット 4 がオフ (0) で、6 がオン (1)
 compartments= ‾4 ‾6; コンパートメントビット 4 と 6 がオフ (0)
 compartments= 2 4-6; コンパートメントビット 2、4、5、6 がオン (1)
 compartments= ; 無視

キーワード compartments= は、システムで使用される語句に必要なラベル判定を実施するうえで非常に重要です。なぜなら、このキーワードは、キーワード markings= とともに、人が読める語句と、ラベル判定時に「論理和」がとられる内部的なビット表現との関連付けを指定しているからです。第 8 章「適切なラベル判定を行う」で、compartments= と marking= (次を参照のこと) の各キーワードを指定して、第 1 章「概要」で説明したさまざまな判定を行う方法について説明します。