N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition システム管理ガイド

イメージの問題の障害追跡

次の表に、イメージが含まれるシナリオの障害追跡の説明を示します。 このリストはすべてを網羅してるわけではありません。 メッセージログファイルは、問題がイメージに関連しているかどうかを示しています。

表 7–3 イメージの問題の障害追跡

問題 

考えられる原因 

解決法 

ファームに関するリソースの割り当て時に、N1 Provisioning Server で、特定のイメージが見つからないことを示すメッセージが生成された。 

FML ファイルのイメージ ID が正しくない。 

解決方法は、http://sun.com/service/contacting/index.html を参照のこと。 

Control Center を同期させる。 また、コマンド image -ls を実行して CPDB 上のイメージのリストを確認し、このリストが Control Center で表示される内容と一致することを確認する。

スナップショットの作成後に、ファーム更新要求が失敗した。 

更新要求が行われた時点で、サーバーはまだ完全にはバックアップされておらず、動作中ではなかった。 

スナップショットを取った後でファーム更新要求を実行する場合は、ファーム更新要求を実行する前にサーバーが完全に起動して動作中であることを確認する。 これが守られないと、ファーム更新は失敗する。 サーバーが起動して動作中であることを確認するには、コマンド ping server IP-address を実行する。

イメージ作成後ファームの起動に失敗する。 

外部サブネットが十分ではない。 

イメージ作成プロセスにより自動的に作成されるファームには、外部サブネットが含まれる。 コマンド subnet -cx -m netmask-size network-IP を使用して、新しい外部サブネットを定義する。

ファームスタンバイ要求が失敗した。 

イメージサーバーに、イメージを保存するための十分な容量が存在しない。 

すべてのイメージが保存されるディレクトリに移動し、コマンド df -k を実行して、イメージ保存用にどれだけの容量が使用できるかを判定する。 容量が 85 パーセント以上であれば、イメージ用の記憶領域を追加する。

イメージサーバーの問題追跡

イメージサーバーは、イメージを管理します。 イメージサーバーにはスタンドアロンのネットワークファイルサーバー (NFS) を使用可能で、またコントロールプレーンサーバー上で動作させることもできます。 詳細については、第 3 章「ソフトウェアイメージの管理 」を参照してください。

ギガビット Ethernet のサポート

イメージに Solaris オペレーティング環境用のギガビット Ethernet サポートが必要である場合は、システムがブートするたびに適切なドライバが読み込まれることを確認します。 次のコマンドを実行することで、管理対象のインタフェースのリストを初期化できます。


devfsadm
ifconfig -a plumb
ifconfig -a | grep flags | cut -d: -f1 | grep -v lo0> /etc/opt/terraspring/managed_interfaces

続いて、N1 Provisioning Server ソフトウェアでは管理しないインタフェースをコメントアウトすることで、/etc/opt/terraspring/managed_interfaces の内容を編集します。


注 –

ギガビット Ethernet カードに割り当てられるインスタンスは、常に 0 である必要があります。 たとえば、ce0, skge 0, alt0 となります。