コマンド行を使用することで、次のイメージ管理作業を実行できます。
作業 |
イメージ形式 |
ソース |
アーキテクチャー |
---|---|---|---|
作成 |
ディスクまたはフラッシュ |
イメージリポジトリ内の既存のディスクイメージから |
Solaris SPARC または x86 |
作成 |
ディスクまたはフラッシュ |
イメージリポジトリ内の既存のフラッシュイメージから |
Solaris SPARC または x86 |
作成 |
ディスクまたはフラッシュ |
JumpStart インストールから |
Solaris SPARC または x86 |
作成 |
ディスクまたはフラッシュ |
手動 |
Solaris SPARC または x86 |
作成 |
ディスク |
イメージリポジトリ内の既存のディスクイメージから |
Linux x86 |
作成 |
ディスク |
手動 |
Linux x86 |
アップグレード |
すべて |
すべて |
すべて |
インポート |
ディスクまたはフラッシュ |
構成済み |
Solaris SPARC または x86 |
インポート |
ディスク |
構成済み |
Linux x86 |
インポート |
ディスク、フラッシュ、または JumpStart |
すべて |
Solaris SPARC または x86 |
インポート |
ディスク |
すべて |
Linux x86 |
インポート |
すべて |
すべて |
すべて |
検証 |
すべて |
すべて |
すべて |
表示 |
すべて |
すべて |
すべて |
イメージ属性の更新 |
すべて |
すべて |
すべて |
削除 |
すべて |
すべて |
すべて |
次の図に、グローバルイメージの作成とアップグレードに関する一連の手順を示します。
Control Center の同期が行われるようになれば、Control Center を介してファームからイメージが使用できるようになります。 ファーム用のサーバーを構成する場合は、『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition Control Center 管理ガイド』で説明されている手順で、ドロップダウンリストからグローバルイメージを選択できます。
グローバルイメージの作成を開始する前に、N1 Provisioning Server で十分な記憶領域が利用できることを確認します。また、イメージ保存用に独立したサーバーを使用している場合は、そのサーバーで十分な記憶領域が利用できることを確認します。
次の表に、N1 Provisioning Server ソフトウェアによりサポートされている、コマンド行からのイメージ作成の方式の概要を示します。
表 3–1 イメージ作成の方式
手順 |
JumpStart 設定からの作成 |
既存のディスク、フラッシュ、または JumpStart イメージからの作成 |
---|---|---|
この操作の前提条件。 |
Solaris JumpStart 環境を設定する。 |
CPDB にイメージが存在する必要がある。 |
コントロールプレーンサーバーで image -p コマンドを実行する。 コマンドの完了を待機する。 |
コントロールプレーンサーバーで image -p -j コマンドを実行する。 コマンドの完了を待機する。 |
コントロールプレーンサーバーで image -p -i コマンドを実行する。 コマンドの完了を待機する。 |
ターミナルウィンドウ (terminal 1) を開き、システムコントローラにログオンする。 |
ターミナルウィンドウを開き、システムコントローラ ID (admin) とパスワード (admin) を使用して、システムコントローラにログオンする。 sc プロンプトで console -f blade-ID と入力して、コンソールアクセス権を取得する。 |
ターミナルウィンドウを開き、システムコントローラ ID (admin) とパスワード (admin) を使用して、システムコントローラにログオンする。 sc プロンプトで console -f blade-ID と入力して、コンソールアクセス権を取得する。 |
別のターミナルウィンドウ (terminal 2) を開き、システムコントローラにログオンして、リソースプールサーバーへのコンソールアクセス権を取得する。 |
別のターミナルウィンドウを開き、システムコントローラにログオンして、リソースプールサーバーへのコンソールアクセス権を取得する。 |
別のターミナルウィンドウを開き、システムコントローラにログオンして、リソースプールサーバーへのコンソールアクセス権を取得する。 |
terminal 1 からリソースプールサーバーを設定して、リソースレイヤーネットワークからインストールを開始する。 この処理の完了を待機する。 |
terminal 1 からリソースプールサーバーを設定して、リソースレイヤーネットワークからインストールを開始する。 sc プロンプトで、x86 アーキテクチャーの場合は bootmode bootscript="boot net:dhcp" blade -D と入力し、SPARC アーキテクチャーの場合は bootmode bootscript="boot net:dhcp - install" blade-ID と入力する。 reset -y blade-ID と入力する。 この処理の完了を待機する。 | |
terminal 2 からリソースプールサーバーにログオンする。 |
terminal 2 からリソースプールサーバーにログオンする。 root ユーザーのデフォルトのパスワードは root である。 | |
terminal 2 からリソースプールサーバーをシャットダウンする。 |
Solaris の場合は、terminal 2 からコマンド /usr/sbin/shutdown -y -g0-i0 を実行してリソースプールサーバーをシャットダウンする。 | |
terminal 1 から、リソースプールサーバーをリブートして、ディスクからブートする。 この処理の完了を待機する。 |
terminal 1 から、リソースプールサーバーを構成し、システムコントローラのプロンプトで bootmode bootscript="boot disk" および reset -y blade-ID を入力してディスクからブートする。 この処理の完了を待機する。 | |
terminal 2 から、パスワード root を使用して root ユーザーとしてリソースプールサーバーにログオンし、インストールをカスタマイズする。 |
terminal 2 から、パスワード root を使用して root ユーザーとしてリソースプールサーバーにログオンし、インストールをカスタマイズする。 |
|
terminal 2 からリソースプールサーバーをカスタマイズする。 |
terminal 2 からリソースプールサーバーをカスタマイズする。 |
|
terminal 2 からリソースプールサーバーをシャットダウンする。 |
terminal 2 から、コマンド /usr/sbin/shutdown -y -g0-i0 を実行してリソースプールサーバーをシャットダウンする。 | |
terminal 1 および 2 からリソースプールサーバーを設定して、リソースレイヤーネットワークからインストールを開始する。 |
リソースプールサーバーが SPARC ブレードである場合は、terminal 1 から OBP でコマンド setenv boot-device net:dhcp を入力する。 terminal 2 からリソースプールサーバーを設定して、リソースレイヤーネットワークからブートする。 sc プロンプトで、bootmode bootscript="boot net:dhcp" blade-ID と入力する。 |
リソースプールサーバーが SPARC ブレードである場合は、terminal 1 から OBP でコマンド setenv boot-device net:dhcp を入力する。 terminal 2 からリソースプールサーバーを設定して、リソースレイヤーネットワークからブートする。 sc プロンプトで、bootmode bootscript="boot net:dhcp" blade-ID と入力する。 |
image -r コマンドを実行する。 |
image -r コマンドを実行する。 |
image -r コマンドを実行する。 |
イメージを作成する前に、image -ls コマンドを使用するか、Control Center Administration ダイアログを使用して、イメージがすでに存在しているかどうかを確認します。 詳細については、『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition Control Center 管理ガイド』を参照してください。 N1 Provisioning Server ソフトウェアパッケージには、構成済みの Solaris イメージが付属しています。 このイメージを基礎として使用して、独自の Solaris イメージを作成します。 この節では、N1 Provisioning Server ソフトウェア製品に付属する構成済みの Solaris イメージから、Solaris イメージを作成する方法を説明します。
Solaris イメージの作成には、11 の手順が必要です。 これらの手順は、コントロールプレーンサーバーか、リソースプールサーバーのいずれかで行います。 次の表に、イメージを作成するために実行する一連の手順と、各手順をどちらのデバイスで実行する必要があるかを示します。
表 3–2 構成済みイメージからの Solaris イメージの作成
手順番号 |
説明 |
手順を実行するサーバー |
---|---|---|
1 |
ディスクの種類、ディスクサイズ、サーバーの種類、およびディスクコントローラを決定する。 |
コントロールプレーンサーバー |
2 |
イメージのリストを取得する。 |
コントロールプレーンサーバー |
3 |
image —p -i コマンドを使用して、適切なサイズのディスクが含まれるリソースプールサーバーで、1 つのディスクが含まれるファームを作成する。 このコマンドの完了を待機する。 |
コントロールプレーンサーバー |
4 |
image —p -i コマンドによって選択されたリソースプールサーバーにログオンする。 |
リソースプールサーバー |
5 |
要件に従って、任意のアプリケーションとサービスを使用してイメージをカスタマイズする。 |
リソースプールサーバー |
6 |
N1 Provisioning Server エージェントが動作中であることを確認する。 |
リソースプールサーバー |
7 |
サーバーを停止する。 |
リソースプールサーバー |
8 |
DHCP からブートするようサーバーブレードを構成する。 |
コントロールプレーンサーバー |
9 |
image —r コマンドを実行して、ファームをリリースする。 |
コントロールプレーンサーバー |
10 |
オプションで、image -u コマンドを実行してイメージ属性を更新することも可能。 |
コントロールプレーンサーバー |
11 |
ファームを削除する。 |
コントロールプレーンサーバー |
次のコマンドを使用して、サーバーの種類、ディスクの種類、ディスクサイズ、およびディスクコントローラを決定します。
/opt/terraspring/sbin/disk -l
/opt/terraspring/sbin/disk -lv
/opt/terraspring/sbin/device -l
これらのコマンドの出力は、以降の手順で image コマンドに対してパラメータとして使用します。
image -ls コマンドを使用して、イメージのリストを取得します。
N1 Provisioning Server から image -p -i コマンドを実行します。
このコマンドにより、適切なサイズのディスクが含まれるリソースプールサーバー上に、1 つのディスクを持つファームが作成されます。
このようなイメージを作成するための image -p -i コマンドは、次の形式になります。
image -p -iimage_name server_type disk_type controller_type disk_size |
以下に例を示します。
image -p -i solaris9u5sun4ublade-flash sunfire100s-95-blade local ide 30000000000 |
詳細については、image のマニュアルページを参照してください。
また、ソフトウェアをインストールするために N1 Provisioning Server DVD や別の共有メディアへのアクセスが必要である場合は、-z オプションを使用してこれを指定します。 このオプションを指定して、イメージの新規作成時にこれらの共有メディアにアクセスすることもできます。
image -p コマンドにより、イメージの新規作成に使用される新しいファームが作成されます。 割り当てられたリソースプールサーバー、および作成されたファームのファームID に関する情報を表示してimage -p ツールが終了します。 ファーム ID は、image -r コマンドを使用して割り当てられたリソースの最終的なリリースに必要です (下記を参照)。 image -r コマンドにより、イメージのリリース、ファームの再アクティブ化、およびイメージ作成プロセスの完了が行われます。
image -p -i コマンドにより選択されたリソースプールサーバーにログオンします。
要件に従って、任意のアプリケーションとサービスを使用してイメージをカスタマイズします。
image -p コマンドにより作成されたファームに、どのリソースプールサーバーが割り当てられているかを調べるには、device -l と入力します。
リソースプールサーバーから次のように入力して、N1 Provisioning Server エージェントが動作中であることを確認します。
ps -aef | grep tspragt IP-address-of-server-used-to-create-image "tsprnop IP-address-of-server-used-to-create-image" |
ps コマンドからの出力は次のようになります。
root 361 1 1 00:37:41 ? 0:01 java-Dsun.net.inetaddr.ttl=0 com.terraspring.mon.client.tspragt start 220.240 |
次のように入力して、リソースプールサーバーを停止します。
Solaris の場合: /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i0
Linux の場合: /sbin/shutdown —h now
DHCP からブートするようサーバーブレードを構成します。
N1 Provisioning Server から image -r コマンドを実行します。
このコマンドにより、ユーザーが image —p コマンドを使用して作成したファームがリリースされます。 ファームのリリースには次の処理が含まれます。
イメージのスナップショットの取得。 スナップショットは、作成直後の新しいイメージとして機能します。
リソースプールに対するリソースプールサーバーのリリース。
イメージへの参照を使用した N1 Provisioning Server データベースの更新。
image -r -f farm_ID -S image_size -i image_name -T archive-type |
以下に例を示します。
image -r -f 171 -S 3000000000 -i new_solaris_image -T flash-image |
image -r コマンドを起動した後である場合、replaceFailedDevice 要求がキューに入ります。 イメージ作成プロセスを正しく完了するには、この要求を削除する必要があります。 request -l コマンドを実行して要求 ID を取得してから、request -d request_ID コマンドを使用して要求を削除します。
オプションで、image -u コマンドを使用してイメージ属性を更新することもできます。
farm -Df farm-ID と入力してファームを削除します。
例:
farm -Df 171 |
アカウントでイメージを使用できるようにするには、Control Center の Administration ダイアログを使用して Control Center と CPDB を同期化します。 詳細については、『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition Control Center 管理ガイド』を参照してください。
イメージを作成する前に、image -ls コマンドを使用するか、Control Center Administration ダイアログを使用して、イメージがすでに存在しているかどうかを確認します。 詳細については、『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition Control Center 管理ガイド』を参照してください。
Solaris イメージを作成するには、JumpStart サーバーを設定する必要があります。 この節では、JumpStart サーバーを使用して Solaris イメージを作成する方法を説明します。
JumpStart を使用して Solaris イメージを作成するには、14 の手順が必要です。 これらの手順は、コントロールプレーンサーバーか、リソースプールサーバーのいずれかで行います。 次の表に、イメージを作成するために実行する一連の手順と、各手順をどちらのデバイスで実行する必要があるかを示します。
表 3–3 JumpStart からの Solaris イメージの作成
手順番号 |
説明 |
手順を実行するサーバー |
---|---|---|
1 |
ディスクの種類、ディスクサイズ、サーバーの種類、およびディスクコントローラを決定する。 |
コントロールプレーンサーバー |
2 |
DHCP を使用して、JumpStart インストールサーバーを設定する。 |
コントロールプレーンサーバー |
3 |
SPARC アーキテクチャーまたは x86 アーキテクチャーに応じて、ブートおよび構成 JumpStart サーバーをカスタマイズする。 | |
4 |
image -p -j コマンドを使用して、適切なサイズのディスクが含まれるリソースプールサーバーで、1 つのディスクが含まれるファームを作成する。 |
コントロールプレーンサーバー |
5 |
リソースプールサーバーが含まれるシャーシにログオンする。 |
リソースプールサーバー |
6 |
SSC にログオンする。 |
リソースプールサーバー |
7 |
リソースプールサーバーにログオンし、N1 Provisioning Server エージェントが動作中であることを確認する。 |
リソースプールサーバー |
8 |
イメージをカスタマイズする。 |
リソースプールサーバー |
9 |
リソースプールサーバーを停止する。 |
リソースプールサーバー |
10 |
DHCP からブートするようサーバーブレードを構成する。 |
リソースプールサーバー |
11 |
SSC にログオンし、リソースプールサーバーのブートモードを設定する。 |
リソースプールサーバー |
12 |
image —r コマンドを実行して、ファームをリリースする。 |
コントロールプレーンサーバー |
13 |
オプションで、image -u コマンドを使用してイメージ属性を更新することも可能。 |
コントロールプレーンサーバー |
14 |
ファームを削除する。 |
コントロールプレーンサーバー |
次のコマンドを使用して、サーバーの種類、ディスクの種類、ディスクサイズ、およびディスクコントローラを決定します。
/opt/terraspring/sbin/disk -l
/opt/terraspring/sbin/disk -lv
/opt/terraspring/sbin/device -l
これらのコマンドの出力は、以降の手順で image コマンドに対してパラメータとして使用します。
JumpStart インストールサーバーを設定します。
「JumpStart 設定の作成」を参照してください。
SPARC アーキテクチャーまたは x86 アーキテクチャーに応じて、ブートおよび構成 JumpStart サーバーをカスタマイズします。
「JumpStart ブートおよび構成サーバーのカスタマイズ」を参照してください。
N1 Provisioning Server から image -p -j コマンドを実行します。
このコマンドにより、適切なサイズのディスクが含まれるリソースプールサーバー上に、1 つのディスクを持つファームが作成されます。
このようなイメージを作成するための image -p -j コマンドは、次の形式になります。
image -p -j JumpStart_options_file server_type disk_type controller_type disk_size |
以下に例を示します。
image -p -j /image/jumpstart/js-options sunfire100s-95-blade local ide 30000000000 |
詳細については、image のマニュアルページを参照してください。
また、ソフトウェアをインストールするために N1 Provisioning Server DVD や別の共有メディアへのアクセスが必要である場合は、-z オプションを使用してこれを指定します。 このオプションを指定して、イメージの新規作成時にこれらの共有メディアにアクセスすることもできます。
-j オプションを使用して、Solaris SPARC JumpStart サーバーに関係する DHCP の名前/値のペアが含まれるファイルへのパスを指定します。 このファイルは次のような形式になります。
SinstNM image-server SinstIP4 10.42.42.1 SinstPTH /images/s9u5s SrootNM image-server SrootIP4 10.42.42.1 SrootPTH /images/s9u5s/Solaris_9/Tools/Boot SsysidCF 10.42.42.1:/images/jumpstart/sun4ublade SjumpsCF 10.42.42.1:/images/jumpstart |
ファイルには、各行に 1 つのオプションのペアが含まれます。 Solaris DHCP サーバーのオプションが必要ですが、通常これらは JumpStart クライアントを構成するための add_install_client ツール (-d オプションとともに使用した場合) により指定します。 JumpStart サーバーの設定と add_install_client スクリプトの実行の例については、「JumpStart 設定の作成」も参照してください。
image -p コマンドにより、イメージの新規作成に使用される新しいファームが作成されます。 サーバーにはまだイメージがインストールされていないため、ファームは起動を試みても失敗します。 割り当てられたリソースプールサーバー、および作成されたファームのファームID に関する情報を表示してimage -p ツールが終了します。 ファーム ID は、image -r コマンドを使用して割り当てられたリソースの最終的なリリースに必要です (下記を参照)。 image -r コマンドにより、イメージのリリース、ファームの再起動、およびイメージ作成プロセスの完了が行われます。
image コマンドにより、要求された種類のリソースプールサーバーが設定されます。 リソースプールサーバーの準備ができていれば、コンソールを介してサーバーに接続して JumpStart のインストールを開始するよう通知されます。
リソースプールサーバーが含まれるシャーシのシステムコントローラに、telnet 経由でログオンします。
image -p コマンドにより作成されたファームに、どのリソースプールサーバーが割り当てられているかを調べるには、device -l と入力します。
postinstall.sh スクリプトを使用して JumpStart ブートおよび構成サーバーをカスタマイズしている場合は、DHCP クライアントの構成と、リソースプールサーバーへの N1 Provisioning Server エージェントのインストールは完了しています。 postinstall.sh スクリプトを使用していない場合は、「手動でのリソースプールサーバーのカスタマイズ」を参照してください。
ブレードの SSC にログオンして、リソースプールサーバーを設定し、次のように入力してインストールを開始します。
SPARC アーキテクチャーの場合:
bootmode bootscript="boot net:dhcp - install" blade-ID
reset -y blade-ID
x86 アーキテクチャーの場合:
bootmode bootscript="boot net:dhcp" blade-ID
reset -y blade-ID
前の各手順でユーザーが指定したDHCP パラメータが正しい場合、このコマンドによってJumpStart のインストールが開始されます。
リソースプールサーバーがディスクからブートしない場合は、システムコントローラから次のように入力します。
bootmode bootscript="boot disk" blade blade-ID
reset -y
オプションで、要件に従ってアプリケーションとサービスを使用してイメージをカスタマイズすることもできます。 イメージをカスタマイズするには、root としてリソースプールサーバーにログオンします。
次のように入力して、N1 Provisioning Server エージェントが動作中であることを確認します。
ps -aef | grep tspragt IP-address-of-server-used-to-create-image "tsprnop IP-address-of-server-used-to-create-image" |
ps コマンドからの出力は次のようになります。
root 361 1 1 00:37:41 ? 0:01 java-Dsun.net.inetaddr.ttl=0 com.terraspring.mon.client.tspragt start 220.240 |
次のように入力してサーバーを停止します。
Solaris の場合: /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i0
Linux の場合: /sbin/shutdown -h now
DHCP からブートするようサーバーブレードを構成します。
ブレードの SSC にログオンし、次のように入力して、ブレードが DHCP からブートするようブートモードを設定します。
bootmode bootscript="boot net:dhcp" blade-ID
reset -y blade ID
N1 Provisioning Server から image -r コマンドを実行します。
このコマンドにより、ユーザーが image —p コマンドを使用して作成したファームがリリースされます。 ファームのリリースには次の処理が含まれます。
イメージのスナップショットの取得。 スナップショットは、作成直後の新しいイメージとして機能します。
リソースプールに対するリソースプールサーバーのリリース。
イメージへの参照を使用した N1 Provisioning Server データベースの更新。
image -r -f farm_ID -S image_size -i image_name -T archive-type |
以下に例を示します。
image -r -f 171 -S 3000000000 -i new_solaris_image -T flash |
image -r コマンドを起動した後である場合、replaceFailedDevice 要求がキューに入ります。 イメージ作成プロセスを正しく完了するには、この要求を削除する必要があります。 request -l コマンドを実行して要求 ID を取得してから、request -d request_ID コマンドを使用して要求を削除します。
オプションで、image -u コマンドを使用してイメージ属性を更新することもできます。
farm -Df farm-ID と入力してファームを削除します。
アカウントでイメージを使用できるようにするには、Control Center の Administration ダイアログを使用して Control Center と CPDB を同期化します。 詳細については、『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition Control Center 管理ガイド』を参照してください。
手動で Linux イメージを作成する方法の詳細については、『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition ご使用にあたって』を参照してください。
パッチやソフトウェアパッケージを使用して、イメージをアップグレードすることができます。 この節では、イメージをアップグレードする方法を説明します。 イメージのアップグレードでは、イメージの作成に使用する手順やコマンドと同じものを使用しますが、image -p コマンドと -i image_name オプションを併用する点が異なります。
イメージをアップグレードする場合には、新しくコピーされたイメージをアップグレードできるように、オリジナルイメージのコピーが新しいディスクに配置されます。 image -r コマンドを使用して新しいイメージをリリースする前に、その新しいイメージに一意の名前を指定する必要があります。
次のコマンドを使用して、イメージのリストを取得します。
image -ls IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER DISK_VOL_ID SIZE OS 2 solaris __grid__ 22001/5 8631 Solaris 1087 solaris_dhcpfix __grid__ 22001/22 8631 Solaris |
次のコマンドを入力します。
image –p [-z] [-iimage_name]server_type disk_type controller_typ disk_size |
以下に例を示します。
image -p –z –i master_image sun_svr_420R local ide 30004789248 |
ソフトウェアをインストールするために N1 Provisioning Server DVD やその他の共有メディアへのアクセスが必要である場合は、-z オプションを使用してこれを指定します。
リソースプールサーバーにログオンします。
N1 Provisioning Server 監視パッケージの更新など、要件に従ってイメージを修正します。 詳細については、「イメージの N1 Provisioning Server エージェントのアップグレード」を参照してください。
コントロールプレーンサーバーから image —r コマンドを実行します。
このコマンドにより、ユーザーが image —p コマンドを使用して作成したファームがリリースされます。 ファームのリリースには次の処理が含まれます。
イメージのスナップショットの取得。 スナップショットは、作成直後の新しいイメージとして機能します。
リソースプールに対するリソースプールサーバーのリリース。
イメージへの参照を使用した N1 Provisioning Server データベースの更新。
image -r -f farm_ID [-S image_size]-i image_name |
以下に例を示します。
image -r -f 171 -S 9050849280 -i image_name |
farm-ID オプションの値は、ユーザーが手順 3 で image —p コマンドを使用して作成したファームの ID です。
次のように入力してファームを削除します。
farm -Df farm-ID
イメージの監視ソフトウェアは、いつでもアップグレードすることができます。
TFTP を使用して、コントロールプレーンサーバーからエージェントパッケージを取得します。
JumpStart のインストール後処理スクリプトである postinstall.sh を実行している場合は、この手順をスキップします。
cd var/tmp tftp>cp tftp>binary tftp>get TSPRagsol.pkg Received 456704 bytes in 0.4 seconds tftp>quit |
コマンド pkgrm old-package-name を入力します。
コマンド pkgadd -d new-package-name を入力します。
N1 Provisioning Server では、コマンド行からの、構成済みイメージおよび手動で作成したイメージのインポートがサポートされています。
image -c コマンドを使用して、構成済みイメージをインポートします。 -c オプションにより、データベースにサーバーイメージのエントリが作成されます。
イメージの内容が、イメージサーバーの NFS 共有ディレクトリでアクセスできることを確認します。
N1 Provisioning Server で十分な記憶領域が利用できることを確認します。また、イメージ保存用に独立したサーバーを使用している場合は、そのサーバーで十分な記憶領域が利用できることを確認します。
構成済みイメージは、N1 Provisioning Server エージェントなどの構成を使用してパッケージ化されています。 イメージが配備不能状態に設定されてしまうため、image -c コマンドと-n オプションは併用しないでください。
image -c -s -L nfs://3001/image/s9u5-img -S 4096M -A sun4ublade -o solaris s9u5-js 'Solaris 9 update 5 jumpstart for sparc blades' |
この例のイメージの作成とインポートでは、名前に s9u5-img、サイズに 4096MB、デバイス位置に 3001、ディレクトリパスに /images/s9u5-js が使用されています。 イメージは sun4ublade アーキテクチャー用です。
JumpStart サーバーを設定します。
「JumpStart 設定の作成」を参照してください。
ブートおよび構成 JumpStart サーバーをカスタマイズします。
「JumpStart ブートおよび構成サーバーのカスタマイズ」を参照してください。
次のコマンドを使用して、JumpStart 環境を N1 Provisioning Server 環境にインポートします。
image -c -s -n -L nfs://3001/images/jumpstart -S image size -A sun4ublade -O solaris -T jumpstart -P /images/jumpstart/dhcp-options.txt sun4ublade-js-image "*description*"
例:
image -c -s -n -L nfs://3001//images/jumpstart-3 -S 1 -A sun4ublade -O solaris -T jumpstart -P dhcp-options.txt solaris-jumpstart-validate-img "Jumpstart validation desc" Created server image: 92 |
イメージロケータ URL は一意である必要があります。 -n オプションは必須です。
この操作により、配備不能状態のイメージが新規作成されます。 イメージをファームに配備する前に、イメージを検証する必要があります。
イメージを検証することで、イメージが配備可能状態になります。
「イメージのインポート」で説明されている手順で、JumpStart イメージをインポートします。
「JumpStart ブートおよび構成サーバーのカスタマイズ」で説明されている手順で、ブートおよび構成 JumpStart サーバーをカスタマイズします。
image -ls コマンドを使用して、イメージのリストを取得します。
次のコマンドを使用して、イメージを検証します。
image -C -i image_name server_type disk_type controller_type disk_size
例:
image -C -i solaris-jumpstart-validate-img sunfireb100s-95-blade local ide 3004789248 |
イメージを検証する前の image -l コマンドの出力を次に示します。
image -l IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER SIZE OS TYPE STATE 3 sw@50150 __grid__ 19809 disk_image READY 92 solaris-jumpstart-validate-img __grid__ 1 solarisjumpstart NOT READY LOCATION nfs://3001//images/jumpstart-3 |
イメージを検証した後の image -l コマンドの出力を次に示します。
image -l IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER SIZE OS TYPE STATE 92 solaris-jumpstart-validate-img __grid__ 1 solarisjumpstart READY LOCATION nfs://3001//images/jumpstart-3 |
image コマンドには、コマンド行からイメージを表示するための、いくつかのオプションが用意されています。
イメージリポジトリ内の全イメージの表示 — image -l -a
使用できるイメージの表示 — image -l -y
削除済みとしてマークされているイメージの表示 — image -l -R
グローバルイメージのみの表示 — image -l
特定アカウントのイメージの表示 — image -lv customer-name
特定アカウントのイメージの詳細情報の表示 — image -lV customer-name
イメージ ID の指定による 1 つのイメージの表示 — image -lv image-ID
ID の指定による 1 つのイメージに関する詳細情報の表示 — image -lV image-ID
コマンド行で image -l と入力します。
出力例:
IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER SIZE OS TYPE STATE 7 solaris9u5-sun4ublade-flash __grid__ 28000000000 solaris flash READY LOCATION: nfs://3001//images/master-images/solaris9u5-sun4ublade-flash 8 solaris9u5-i86pc-flash __grid__ 30000000000 solaris flash READY LOCATION: nfs://3001//images/master-images/solaris9u5-i86pc-flash 9 js-x86-test-img __grid__ 30000000000 solaris jumpstart READY LOCATION: nfs://3001/images/jumpstartx-GA 10 sw@50150 __grid__ 19807 disk_image READY 11 js-sparc-test-img __grid__ 30000000000 solaris jumpstart READY LOCATION: nfs://3001/images/jumpstarts-GA 13 s9u5-x86-disk-jstest-img __grid__ 30000000000 unknown disk_image READY LOCATION: nfs://3001/images/master-images/s9u5-x86-disk-jstest-img 16 s9u5-jumpstart-test __grid__ 30000000000 solaris jumpstart READY LOCATION: nfs://3001/images/jumpstart |
コマンド行で image -lv image-ID と入力します。
出力例:
IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER SIZE OS TYPE STATE 13 s9u5-x86-disk-jstest-img __grid__ 30000000000 unknown disk_image READY LOCATION: nfs://3001/images/master-images/s9u5-x86-disk-jstest-img Description: s9u5-x86-disk-jstest-img Architecture: i86pc Last Updated: 2004-02-09 13:48:19.0 Image Locations: ID STATE SIZE LOCATION 58 done 699981071 |
コマンド行で image -lV image-ID と入力します。
フラッシュアーカイブイメージの出力例:
IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER SIZE OS TYPE STATE 7 solaris9u5-sun4ublade-flash __grid__ 28000000000 solaris flash READY LOCATION: nfs://3001//images/master-images/solaris9u5-sun4ublade-flash Description: solaris9u5-sun4ublade-flash Architecture: sun4ublade Last Updated: 2004-02-09 13:52:26.0 Image Locations: ID STATE SIZE LOCATION 7 done 759291924 nfs://3001//images/master-images/solaris9u5-sun4ublade-flash Image Contents: =============================================== partitioning explicit filesys any free / |
JumpStart イメージの出力例:
IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER SIZE OS TYPE STATE 9 js-x86-test-img __grid__ 30000000000 solaris jumpstart READY LOCATION: nfs://3001/images/jumpstartx-GA Description: Testing validation of image Architecture: i86pc Last Updated: 2004-02-08 10:25:28.0 Image Locations: ID STATE SIZE LOCATION 9 done 512 nfs://3001/images/jumpstartx-GA Image Contents: =============================================== SinstNM 10.42.42.1 SinstIP4 10.42.42.1 SinstPTH /images/s9u5x SrootNM 10.42.42.1 SrootIP4 10.42.42.1 SrootPTH /images/s9u5x/Solaris_9/Tools/Boot SsysidCF 10.42.42.1:/images/jumpstartx-GA SjumpsCF 10.42.42.1:/images/jumpstartx-GA BootFile nbp.SUNW.i86pc SbootURI tftp://10.42.42.1/SUNW.i86pc |
イメージをアップグレードする場合、ユーザーが行ったすべてのアップブレードをイメージ属性に反映させる必要があります。
image -u コマンドを使用すると、次の属性を更新できます。
イメージ名
イメージサイズ
アーキテクチャー
オペレーティング環境
イメージの説明
アーカイブの種類
イメージ構成ファイル
コマンドの使用方法: image -u -N image name -S image size -A architecture- O operating sytem -U image description -T image archive type -P configuration file image ID
ディスクイメージを除くすべてのイメージでは、-T オプションを指定する場合、-P オプションも指定する必要があります。
image -u -S 3000000000 101 |
image -u コマンドを使用すると、グローバルフラッシュイメージの新しいディスクレイアウトを指定できます。 image -lV コマンドの出力では、次のように、デフォルトのディスクレイアウトを確認できます。
image -lV 16 IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER SIZE OS TYPE STATE 16 solaris9u5-sun4ublade-flash __grid__ 3200000000 solaris flash READY LOCATON: nfs://3001//images/master-images/solaris9u5-sun4ublade-flash Description: solaris9 update 5 flash image for sun4ublade with Cassini NIC Architecture: sun4ublade Last Updated: 2004-02-13 23:35:53.0 Image Locations: ID STATE SIZE LOCATION 16 done 759291924 nfs://3001//images/master-images/solaris9u5-sun4ublade-flash Image Contents: =============================================== partitioning explicit filesys any free / =============================================== |
次の内容を使用して、新しいレイアウトファイルを作成します。
/var/tmp/newdisklayout.sun4ublade partitioning explicit filesys any 8096 / filesys any free /export |
続いて次のコマンドを実行します。
image -u -P /var/tmp/newdisklayout.sun4ublade 16 Updated image: 16 image -lV 16 IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER SIZE OS TYPE STATE 16 solaris9u5-sun4ublade-flash __grid__ 3200000000 solaris flash READY LOCATION: nfs://3001//images/master-images/solaris9u5-sun4ublade-flash Description: solaris9 update 5 flash image for sun4ublade with Cassini NIC Architecture: sun4ublade Last Updated: 2004-02-13 23:35:53.0 Image Locations: ID STATE SIZE LOCATION 16 done 759291924 nfs://3001//images/master-images/solaris9u5-sun4ublade-flash Image Contents: =============================================== partitioning explicit filesys any 8096 / filesys any free /export =============================================== |
次のコマンドを使用して、イメージのリストを取得します。
image -ls IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER DISK_VOL_ID SIZE OS 2 solaris __grid__ 22001/5 8631 Solaris 1087 solaris_dhcpfix __grid__ 22001/22 8631 Solaris |
更新する属性のオプションを付けて、image -u コマンドを実行します。
image -l 22 IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER SIZE OS TYPE STATE 22 js-sample __grid__ 30000000000 unknown disk_image NOT READY LOCATION: nfs://3001/images/master-images/js-sample image -u -S 40000000000 22 Updated image: 22 image -l 22 IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER SIZE OS TYPE STATE 22 js-sample __grid__ 40000000000 unknown disk_image NOT READY LOCATION: nfs://3001/images/master-images/js-sample |
Control Center からスナップショットとイメージを削除した時点では、これらは削除済みとしてマークされるだけで、イメージサーバーと I-Fabric からはまだ削除されていません。 イメージサーバーと I-Fabric からスナップショットとイメージを削除するまで、削除済みとしてマークされているものと同じ名前のスナップショットやイメージは作成できません。
イメージサーバーと I-Fabric からスナップショットとイメージをパージするには、コントロールプレーンサーバーから image -lR コマンドを入力して、削除済みとしてマークされているイメージのリストを表示してから、image -d コマンドを実行してそれらを I-Fabric から削除します。
image コマンドを使用して、イメージのリストを取得します。
image-ls |
イメージを一覧表示した場合の出力例:
IMAGE_ID IMAGE_NAME CUSTOMER SIZE OS STATE 1 solaris8-blade-3001 __grid__ 3004789248 solaris8 READY LOCATION: nfs://3001//images/master-images/solaris8-blade 2 solaris8-blade-3002 __grid__ 3004789248 solaris8 READY LOCATION: nfs://3002//images/master-images/solaris8-blade 3 solaris8-blade-3003 __grid__ 3004789248 solaris8 READY nfs://3003//images/master-images/solaris8-blade |
image -d {-s | customer_name} [-L URL]name |
image -d [-L URL] image ID |
以下に例を示します。
image -d -s js-sample-new Delete system image js-sample-new (y/n)? y Queueing request to delete image ... Request (id: 1633) submitted. Waiting for request 1633 to complete... . Deleting image content at: nfs://3001/images/master-images/js-sample size: 0 ip: 10.2.2.1 State: created |
image -d コマンドによりイメージサーバーからイメージが削除され、CPDB からそのイメージのエントリが削除されます。 また、ディスクの消去と解放も行われます。 続いて、Control Center の Administration ダイアログを使用して、Control Center と CPDB を同期化します。 詳細については、『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition Control Center 管理ガイド』を参照してください。