この節では、サポートされる N1 Provisioning Server 構成のリスト、I-Fabric での各接続タイプの要件、シャーシ SSC 接続の要約、および接続に使用される命名規則について説明します。
次に示す N1 Provisioning Server 構成がサポートされます。
単一のスイッチおよびシステムコントローラ (SSC) を装備する 1 台の Sun Fire B1600 Blade System Chassis。 外部スイッチは必須ではありませんが、推奨されます。
2 つの SSC を装備する 1 台のブレードシステムシャーシ。 外部コントロールプレーンスイッチと外部データプレーンスイッチが必要です。
2 台以上のシャーシ。 外部コントロールプレーンスイッチと外部データプレーンスイッチが必要です。
次の情報は、各接続で必要になります。
表 3–1 接続情報
情報 |
説明 |
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開始デバイス ID |
開始デバイスのデバイス ID |
開始ポート |
開始デバイスのポートを特定する |
終了デバイス ID |
終了デバイスのデバイス ID |
終了デバイスポート |
終了デバイスのポートを特定する |
以下の図は、単一の SSC の物理接続を示しています。
SSC 接続は以下のとおりです。
1 – RS232 シリアルコンソールポート
2 – 10/100 Base-T ネットワーク管理ポート (NETMGT ポート)
3 – 10/100/1000 Base-T データネットワークポート (下段列の左から右に NETP0 から NETP3、および上段列左から右に NETP4 から NETP7)
以下の図は、2 つの SSC を装備するシャーシの典型的な接続を示しています。 この図は、N1 Provisioning Server ソフトウェアによって使用される接続だけを示しています。また、3 つのサポートされる構成に必要な接続を図示するために以降の節でも参照されます。
次の表に、以降の節で使用されるサーバー、スイッチ、シャーシ SSC デバイスの名前付けを示します。
表 3–2 デバイスポートの命名
論理ポート名 |
役割 |
---|---|
eri0 |
サーバープロセッサ (SP)、コントロールプレーンデータベース (CPDB)、および Control Center (CC) プロビジョニングコマンド転送のための、コントロールプレーンスイッチへのコントロールプレーンサーバー接続。 注 – 外部スイッチなしの単一のシャーシおよびシングル SSC インストールでは、eri0 は SSC の NETMGT ポートに接続します。 |
eri1 |
ローカルイントラネットへのコントロールプレーンサーバー接続。 Control Center 管理 PC は、通常、ローカルイントラネットに接続されます。 |
ce0/skge0 |
オペレーティングシステムのイメージフラッシュおよびサーバーブレードの JumpStart インストールのための、データプレーンスイッチへのコントロールプレーンサーバーのギガビット接続。 |
NETMGT |
プロビジョニングコマンド転送のための、コントロールプレーンスイッチへのシャーシスイッチおよびシステムコントローラ接続 |
NETP0 |
オペレーティングシステムのイメージフラッシュおよびサーバーブレードの JumpStart インストールのための、データプレーンスイッチへのシャーシスイッチおよびシステムコントローラのギガビット接続。 |
NETP1 |
外部データプレーンスイッチが使用されていない場合、別のイメージサーバーへのシャーシスイッチおよびシステムコントローラのギガビット接続。 |
NETP1 から NETP6 |
未使用のシャーシスイッチおよびシステムコントローラ接続 |
NETP7 |
インストールがデータプレーンスイッチを持たない場合のアップリンク。 図 3–3 を参照してください。 |
ワイヤリングマークアップ言語 (WML) ファイルには、論理ポート名が含まれます。 表では、各接続タイプの物理名のみが表示されています。 ギガビット Ethernet 接続は、WML に eth0、eth1、または ethN と記録されます。
ギガビット Ethernet カードは、ce0/skge0 と指定され、Sun GigaSwift カード (ce) または SysKonnect カード (skge0) のいずれかになります。 ほかのベンダー製のカードを選択した場合、この指定が変わります。 コントロールプレーンサーバーもまた、ギガビット Ethernet カードを装備できます。
イメージサーバーは、ネットワークファイルサーバー (NFS) アクセスをサポートするマシンであればどのマシンでも可能です。 イメージサーバーには、少なくとも 1 つの 10/100 Base T Ethernet ネットワークカード (NIC) と、1 つの 10/100/1000 VLAN 対応ギガビット NIC が装着されている必要があります。 Provisioning Server コントロールプレーンソフトウェアは、デフォルトのイメージサーバーユーザーアカウント root とパスワード root を使用するように設定されています。このアカウントは、NFS に対する読み取りと書き込みアクセス権を持ちます。 イメージサーバーのユーザー名とパスワードは、インストール中に構成可能です。 イメージサーバーは、ユーザー root とパスワード root でアクセスを許可する telnetd で設定する必要があります。
N1 イメージサーバーの 10/100 Base T ポートは、コントロールプレーンスイッチに接続し、10/100/100 NIC ポートはデータプレーンスイッチに接続する必要があります。