この章では、アラームを管理する方法について説明します。
アラームを管理するには、Sun Management Center 3.5 Update 1b の Java Console 層をインストールする必要があります。詳細は、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』の第 12 章「アラームの管理」を参照してください。ユーザーがほかの製品を使用してアラームを管理している可能性もあります。
CPU またはメモリーが、事前に設定したしきい値に達したときに警告するようにアラームを設定できます。これらのアラームは、リソース予約をもっと適切なレベルに調整するために必要なフィードバック情報を提供します。
コンテナによる CPU と物理メモリーのリソースの使用に対してアラームのしきい値を設定できます。アラームには、重大、メジャー、およびマイナーの 3 レベルがあります。アラームの生成時に電子メールが送信されるように設定することもできます。アラームは、ナビゲーションウィンドウと「コンテナ」テーブルでアイコンとして表示されます。このアイコンの上にカーソルを置くと、アラームの詳細を示すツールチップが表示されます。
Container Manager の GUI では、そのモジュールで生成されたアラームだけが表示されます。Container Manager モジュールで生成されたアラームは、Sun Management Center の Java コンソールと Web コンソールに表示されます。Sun Management Center を使用して Container Manager のアラームを表示した場合、アラームのしきい値の名前は次のように対応します。
表 7–1 アラームのしきい値の名前
Container Manager |
Sun Management Center |
---|---|
重大 |
重大 |
メジャー |
警告 |
マイナー |
情報 |
Container Manager の GUI が開いていない場合は、「Container Manager の GUI を起動する」に従って起動します。
ホスト表示で、コンテナが関連付けられているホストを選択します。
「プロジェクト」タブを選択します。
このホストに関連付けられているすべてのコンテナを示す表が表示されます。
表の「プロジェクト名」列で、アラームを設定するプロジェクトを選択します。
コンテナの「プロパティ」ページが表示されます。
「アラームしきい値」タブを選択します。
「アラームしきい値」ページが表示されます。アラームには、重大、メジャー、およびマイナーの 3 レベルがあります。
設定するアラームのレベルを探し、テキストフィールドにアラームの値を入力します。
次の 3 つのアラーム設定があります。
CPU アラームしきい値 (次の値より小) – 整数または小数を指定します。CPU の使用量がこの値を下回ったときにアラームが発生します。
メモリーアラームしきい値 (次の値より大) – M バイト単位の整数を指定します。メモリーの使用量がこの値を上回ったときにアラームが発生します。
送信先 – 有効な電子メールアドレスを指定します。アラームが発生したときに、電子メール警告がこのアドレスに送信されます。
1 つ、2 つ、または 3 つのレベルのアラームを一度に設定できます。複数のアラームが発生した場合は、もっとも値が大きいアラームがアイコンとして GUI に表示されます。同様に、もっとも値が大きいアラームの電子メール警告が送信されます。
「保存」をクリックします。
これでアラームは設定されます。Container Manager によって、このコンテナがアラームの値に対して監視されます。
アラームの生成時に実行する処理を追加できます。Sun Management Center 3.5 Update 1b の Java Console 層を使用して処理を追加できます。たとえば、ゾーンが実行されているホストが応答しなかったとき、Container Manager によって重大アラームが生成されます。このアラームは、重大アラームの処理が設定されているホストに伝播されます。
Container Manager の GUI が開いていない場合は、「Container Manager の GUI を起動する」に従って起動します。
ホスト表示で、コンテナが関連付けられているホストを選択します。
「プロジェクト」タブを選択します。
このホストに関連付けられているすべてのコンテナを示す表が表示されます。
表の「プロジェクト名」列で、アラームを削除するプロジェクトを選択します。
コンテナの「プロパティ」ページが表示されます。
「アラームしきい値」タブを選択します。
「アラームしきい値」ページが表示されます。コンテナに設定されているアラームの値が表示されます。
テキストフィールドからアラームの値を削除します。
「保存」をクリックします。
これでアラームの設定が解除されます。
Container Manager の GUI が開いていない場合は、「Container Manager の GUI を起動する」に従って起動します。
「未確認のアラーム」タブを選択します。
「未確認のアラーム」表に、Container Manager モジュールで現在、未確認のアラームがすべて表示されます。
「未確認のアラーム」表には、アラームの重要度、アラームのメッセージ、エージェント名またはホスト名 (管理対象オブジェクト)、アラームの開始時刻、およびアラームが Sun Management Center コンソールで確認されたかどうかが表示されます。
「管理対象オブジェクト」列で適切なリンクをクリックし、アラーム状態のオブジェクトを表示します。