Solaris Container Manager 1.1 インストールと管理

ゾーン作成時のプロジェクトの CPU シェア数の割り当て

新規ゾーンウィザードの手順 4 で、プロジェクトの CPU シェア数を入力できます。このフィールドでは、ゾーン内のプロジェクトに割り当てる CPU シェア数を指定します。この値を作成すると、ゾーンのプロジェクトの CPU シェア数が設定されます。整数を入力できます。入力する整数によって、精度が決まります。

たとえば、ゾーン A のプロジェクトの CPU シェア数を 1000 にするとします。物理レベルでは、プロジェクトの CPU シェア数 1000 は、リソースプールから継承された 20 CPU シェアを 1000 シェアに分割したものです。プロジェクトの CPU シェア数 1 つと CPU 数の関係を示す公式を次に示します。

プロジェクトの CPU シェア数 1 = 20 (ゾーンに割り当てられている CPU シェア数)/1000 (プロジェクトの CPU シェア数) = 0.02 CPU シェア

ゾーン A にプロジェクト 1 を作成すると、プロジェクト 1 では、リソースプールから直接ではなく、ゾーンからシェアが取得されます。ゾーン A でプロジェクト 1 に 300 シェアを割り当てた場合、プロジェクトの CPU シェア 300 個 (300/1000 x 20/100 = 0.06 CPU シェア) が割り当てられます。

図 3–11 ゾーンの CPU シェア数

ゾーンの CPU シェア数

プロジェクトの CPU シェア数は、新規プロジェクトウィザードを起動したときにプロジェクトに割り当てます。新規プロジェクトウィザードの手順 7「プロジェクトに対するリソース予約を指定します」で、「CPU 予約数 (CPU シェア数)」フィールドにプロジェクトの CPU シェア数を入力します。この操作は、Solaris 10 のホストでプロジェクトを作成する場合にのみ可能です。

図 3–12 プロジェクトの CPU シェア数

プロジェクトへのプロジェクトの CPU シェア数の割り当て


注 –

Solaris 8 または Solaris 9 のホストにプロジェクトを作成するときは、「予約されていない CPU シェア数」フィールドに CPU シェア数 (プロジェクトの CPU シェア数ではない) を入力します。



注意 – 注意 –

コマンド行で zonecfg コマンドを使用して CPU シェア数を手動で変更しないでください。手動で変更すると、Solaris Container Manager の計算が妨害されます。