この章では、インストール時の問題点とバグについて説明します。
Solaris Container Manager 1.1 のこのリリースでは、次のいずれかのブラウザを使用してください。
NetscapeTM 7.0 以降
Internet Explorer 5.0 以降
この節では、事前に行う作業と Solaris Container Manager 1.1 ソフトウェアのマニュアルについて説明します。
Container Manager のインストール中に usermod コマンドによって /etc/user_attr ファイルが更新されます。Container Manager のセットアップ時に ID を入力したユーザーのプロファイルを変更しようとしたときに、次のメッセージが表示される場合があります。
UX: /usr/sbin/usermod: ERROR: user_name is in use. Cannot change it. |
次のいずれかのエラーが発生した場合は、/etc/user_attr ファイルを手動で更新して正しいプロファイルを設定します。
リソースプールを作成できない
ゾーンを作成できない
プロジェクト、ゾーン、またはプールを更新できない
有効なユーザーのコンテナを有効にできない
コンテナをホストに関連付けることができない
Solaris 10 システムでは、/etc/user_attr ファイルの内容は次のようになっている必要があります。
username::::auths=auths;profiles=Pool Management,Zone Management, Project Management,other_profiles;other_attributes
Solaris 9 システムでは、/etc/user_attr ファイルの内容は次のようになっている必要があります。
username::::auths=auths;profiles=Pool Management,Project Management, other_profiles;other_attributes
Solaris 8 システムでは、/etc/user_attr ファイルの内容は次のようになっている必要があります。
username::::auths=auths;profiles=Project Management,other_profiles;other_attributes
必要なプロファイルがホストに存在するかどうかを確認するには、 /etc/security/prof_attr ファイルの内容を確認します。このファイルには、オペレーティングシステム (OS) のバージョンに従って、必要なプロファイルが含まれます。
必要なプロファイルがない場合は、/opt/SUNWsymon/addons/SCM/sbin/scm-poolprof-script.sh ファイルを実行して必要なプロファイルを作成します。/opt は Container Manager がインストールされているディレクトリです。このスクリプトを実行するには、JAVA_HOME 環境変数が /usr/j2se に設定されているか、Java が /usr/java にインストールされている必要があります。
Sun Management Center 3.5 Update 1b または Solaris Container Manager 1.1 をインストールする前に Sun Web Console 2.0 ソフトウェアをインストールする必要があります。Solaris Container Manager 1.1 のグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) はブラウザで表示します。この GUI を使用するには、Sun Management Center のサーバー層に Sun Web Console 2.0 ソフトウェアをインストールする必要があります。Sun Web Console 2.0 ソフトウェアは Sun Management Center 3.5 Update 1b CD 2/2 に含まれ、Solaris 8 または 9 オペレーティングシステムを使用する場合にインストールする必要があります。
Sun Management Center または Solaris Container Manager 1.1 をインストールする前に Sun Web Console 2.0 をインストールすることで、次のソフトウェアが確実にインストールされます。
Tomcat サーバーの正しいバージョン 4.0.5
JavaTM 2 Platform, Standard Edition (J2SETM platform) の正しいバージョン 1.4.2 以降
Tomcat サーバーの旧バージョンが現在インストールされている場合は、先にそのソフトウェアパッケージを削除する必要があります。
Sun Web Console ソフトウェアは、J2SE 1.4.2 以降のソフトウェアに依存します。J2SE ソフトウェアは Sun Web Console ソフトウェアに含まれます。J2SE の旧バージョンがある場合は、インストール時に J2SE ソフトウェアの更新を確認するメッセージが表示されます。
Sun Web Console 2.0 のベータ版がすでにインストールされている場合は、先に Sun Web Console 2.0 をアンインストールする必要があります。詳細は、「Sun Web Console をアンインストールする」を参照してください。
Sun Web Console ソフトウェアは、デフォルトの場所にインストールする必要があります。
次のように入力してスーパーユーザーになります。
% su - |
Tomcat サーバーがすでにインストールされている場合は、次のように入力してバージョンを確認します。
# pkginfo -l SUNWtcatu |
Sun Web Console ソフトウェアに含まれるバージョンは 11.9.0,REV=2002.03.02.00.35 です。
インストールされているバージョンが 11.8.0 以下から始まる場合は、次のように入力して Tomcat サーバーを削除します。
# pkgrm SUNWtcatu |
正しいバージョンは、後でインストール処理中にインストールされます。
Sun Management Center 3.5 Update 1b CD 2/2 を挿入します。
次のように入力して、Sun Web Console ソフトウェアがあるディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/cdrom0/image/Lockhart2.2.3/sparc |
JAVA_HOME 環境変数を設定します。たとえば、C シェルで次のように入力します。
# setenv JAVA_HOME /usr/j2se/bin |
次のように入力してソフトウェアをインストールします。
# ./setup |
システムに J2SE バージョン 1.4.2 ソフトウェアがインストールされている場合は、インストーラによって Sun Web Console ソフトウェアが自動的にインストールされます。インストールが完了するまで待ちます。
システムに J2SE の 1.4.2 より前のバージョンがインストールされている場合は、J2SE バージョン 1.4.2 ソフトウェアが Sun Web Console ソフトウェアと同時に自動的にインストールされます。インストールが完了するまで待ちます。
インストールが終了したら、次のメッセージが表示されます。
Installation complete. Server not started! No management applications registered |
これは、正しいメッセージです。
次のように入力して、システムの再起動時に Sun Web Console が自動的に起動されるようにします。
# /usr/sbin/smcwebserver enable |
続いて Sun Management Center 3.5 Update 1b ソフトウェアをインストールします。
詳細については、以下を参照してください。
ソフトウェアのインストールが完了したら、Solaris Container Manager 1.1 の GUI を使用する前に Sun Web Console を起動する必要があります。
ブラウザを起動します。
https:// host_machine_name:6789 にアクセスして Sun Web Console を表示します。
Sun Web Console のログインページが表示されます。
Sun Web Console ソフトウェアの旧バージョンがシステムにインストールされている場合は、バージョン 2.0 をインストールする前に旧バージョンをアンインストールする必要があります。システムから Solaris Container Manager 1.1 を削除した後に Sun Web Console ソフトウェアを削除する場合も、この手順に従います。
/usr/lib/webconsole ディレクトリまたはそのサブディレクトリで setup -u を実行すると、pkgrm に失敗します。
次のように入力してスーパーユーザーになります。
% su -
Sun Web Console ソフトウェアパッケージを削除するには、スーパーユーザー ( su -) で次のように入力して削除スクリプトを実行します。
# /usr/lib/webconsole/setup -u |
スクリプトが終了したら、Tomcat サーバーと Java 1.4.2 ソフトウェアの削除を確認するメッセージが表示されます。このソフトウェアを残すには、次のプロンプトで「n」と入力します。
If you have other work that requires use of the Tomcat Servlet/JSP Container software, you may wish to not delete it from your machine. Do you want to delete it? [n]? n If you have other work that requires use of the Java 1.4.2 software, you may wish to not delete it from your machine. Do you want to delete it? [n]? n |
Sun Management Center 3.5 Update 1b CD のイメージのマニュアルをインストールしても、Solaris Container Manager 1.1 のマニュアルは含まれていません。
英語版のマニュアルは http://docs.sun.com/apps/doc/coll/810.6 にあります。
フランス語、繁体字中国語、簡体字中国語、日本語、または韓国語のマニュアルを入手するには、http://docs.sun.com にアクセスしてください。ページの左上の言語ボタンをクリックして「Solaris Container Manager 1.1」を検索します。
Solaris Container Manager 1.1 ソフトウェアのインストール時に次のバグが発生する可能性があります。
エージェント更新機能を使用して、Container Manager アドオンがインストールされた Solaris 10 のホストを更新できません。
この問題を解決するには、Container Manager をアンインストールし、es-inst コマンドまたは es-guiinst コマンドを使用して再インストールします。
回避策: この問題を回避するには、次のいずれかの操作を行います。
Solaris 10 のホストでエージェント更新機能を使用しない。
es-makeagent コマンドを使用する。
詳細は、『Sun Management Center 3.5 Installation and Configuration Guide』の「Creating Agent Installation and Update Images」を参照してください。
サーバーコンポーネントのインストール時に、非大域ゾーンがすでに存在した場合、次のメッセージが表示される場合があります。
Booting local zone <abcd> for patch check... ## waiting for zone <abcd> to enter single user mode... ## waiting for zone <abcd> to enter single user mode... ## waiting for zone <abcd> to enter single user mode... Restoring state for local zone <abcd>... |
abcd は非大域ゾーンの名前です。
これらのメッセージは無視できます。
回避策: なし